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Shimojimのブログ

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July 16, 2017
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カテゴリ:car&drive
飯舘村を抜ける路上で何度も放射性廃棄物の山を見た。
  
この旅の主目的は、南相馬で亡くなられた義兄の墓参りだ。仙台港に到着後、高速道を南下して、直ちに原町の墓所へ向かい、現地に住まう親族の皆さんと再会し、遠方ゆえの初の墓参をわびつつ慎んで墓参を済ませ、場所を移して、会食を共にしながらの懇談で時を過ごした。

「放射線を浴びると頭が良くなるんだぞ」と相馬弁で陽気に冗談を飛ばしていた義兄の顔が目に浮かぶ。その息子さんが驚くほど父親似になっていたのには驚かされた。風貌も仕草も…。

6年前の原発事故の半年後に当地を訪ねたときと比べると、「頑張ろう福島」の垂れ幕はすでに姿を消し、街にはある種の落ち着きが感じられたが、笑顔の皆さんには、人知れずのご苦労が多々おありなのでしょう。

その象徴とも云える山積みの放射性廃棄物が、この町の至る所に見られるという。上の写真は原町から県道12号線を二本松方面へ抜ける途中の飯舘村の沿道で撮したものです。除線作業時に出た表土などを直径2mほどの防水性の円柱状の袋に入れて積み上げ、その上から厚手の青いシートがかけられた廃棄物置き場です。車を走らせる中で、このような光景が何カ所も目に飛び込んでくるのですが、これで飯舘村は再生されるのだろかとの懸念をもたざるを得なかった。

東電福島第一原発の廃炉作業の現実は、いまだに廃炉への決定的な取り組みが出来ない試行錯誤の過程にあって、大規模な放射能漏れの危険性は依然としてなくなっていない。そうである限り、現実は被災の再発という不安の中の生活なのだ。

美しい村100選に選ばれたほどの豊かな飯舘村の再生は、あの呪われた地の廃炉作業のいかんに掛かっているのであって、決して安心できる状況にはない。物言わぬ野積みの廃棄物が、冷酷にも、そう語りかけていた。





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Last updated  July 17, 2017 06:35:44 AM
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