初挑戦スラックライン
初めての葉山に宿泊させていただいております。北鎌倉の円覚寺に続き、本日は、曹洞宗の僧侶でいらっしゃる、藤田一照さんの「茅山壮」にお邪魔させていただいております。「茅山」と聞けば、すぐに思い浮かぶのは、中国道教の茅山(maoshan)道観であります。茅山は江蘇省の道教の聖地です。茅山同士の法術は、主に護符や呪術を使うことで有名です。まさに、怪しすぎる世界です。もちろん、こちらの茅山は、道教とは無関係です…。ここに来るまで、てっきりお寺に来るのだと思い込んでおりましたが、ご自宅兼道場なのでした。(勘違いも甚だしい…)個人的には、不思議なご縁を感じてしまいます。現在、私が学んでいるのは「茅山派」の法術なのです。このようなことは、よくあることですが、些細なことでも、必ず繋がっていくのです。(もちろん、こんな話は怪しまれるだけなので、しておりませんけどね…)さて、こちらにお邪魔して、立派な竹を眺めながら、いろいろ興味深いお話を伺いました。一照さんは、アメリカ生活が長かったこともあり、考え方がとてもグローバルです。私は、漢字の世界で生きているため、現代のカタカナ用語がとても苦手なのですが、この場では、皆さんの間で、和製英語が飛び交い、時々ちんぷんかんぷんです。「スワイショウを学びたい」というご要望で、1時間ほどレクチャーをして、軽く汗をかいたところで、今度は、一照さんからスラックラインを体験してみませんかという提案があり、「はて?それはなんぞや」。一照さんがひょいっとロープの上に軽々と飛び乗りました。おう、これはもしや「綱渡り」ですね!スラックラインは、ベルト状のラインを木と木の間に張って、バランス感覚を鍛える遊びなのだとか…。まあ、厳密に言うと、綱ではないから、綱渡りではないのか…。簡単そうに歩いているのを見ていましたが、実際にベルトに足をかけた瞬間、ブルブルブル…。軸ががくがくぶれる…。これは、一筋縄ではいかぬではないか…。(いや、縄でもないけど…)何度も足をかけて、体重をのせようと試みましたが、この細いベルトの上に乗れる気がしない…。乗る前から、脳裏には、すってんころりんしている映像ばかり…。きょえ~~きゃんきゃん叫ぶ私を見かねてか、一照さんが優しく手を差し伸べ、レクチャーしてくださったおかげで、ようやく最初の一歩を踏み出すことに成功しました。なんという、この初めての感覚でしょう…。体幹が手に取るように見えるこの感覚。心を落ち着かせて、軸を意識していくと、徐々にブレがなくなっていき、静かに歩くことができました。まさか、こんなところで、体験できるとは想像もしていませんでした。綱渡りが如何に難しいことか、しかも、この上で飛んだり、回転したりするとは…。次から、ビルや山で綱渡りしている人を見たら、尊敬の眼差しでエールを送ろうと思います。スラックライン、私も購入したくなってきました…。茅山~綱渡り~次は何に繋がるか、楽しみです。