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半北京半日本+αの徒然日記

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2024年05月の記事

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太陽寒水とは

先月の中国国内での鉄道移動に最短で8時間の旅を終えてから、陸路の移動に少し慣れてきました。何をして過ごせばいいのか、衛生面、騒音などの問題も大体克服できることがわかりました。ほとんどの時間は、坐禅。合間合間に站椿功を30分から1時間入れて、疲れたら少々仮眠…。と言った感じ。時々、コピーした資料に目を通したり、ノートや本を読み返したりしていれば、あっという間に時間が経ちました。基本的にスマートフォンは見ないため、鞄に閉まったままなのです。今回は、新大阪から新横浜までの新幹線。3時間かからない…。ふふっ、楽勝…。まずは、軽く目を閉じて、静かに坐っていると、前方からカシャ、カシャ、カシャ、カシャ…。回数があまりにも多いので、目を開けてみると、前の席で、窓の外にスマホを向けている姿があり、横を見ていると、目の前に大きな富士山がいました。お～～。スマホを取り出すのに手間取りながらも、なんとか私もカシャっと2枚。実際は、この写真よりもっともっと大きいのです。山頂に雪が積もっている景色も見ると、今年の六気である「太陽寒水」を想わずにはいられません。ちょうど5月20日小満から「太陽寒水」の客気に入ります。六気とは、『風、熱、火、湿、燥、寒』の本気を指し、今年の司天は「太陽寒水の寒」、在泉は「太陰湿土の湿』ですので、気候の特徴としては、水（雨、霧、冰、雪）と湿が強い年と言えます。太陽寒水が人体と対応するのは、「太陽経」ですから、「手太陽小腸経」と「足太陽膀胱経」の気の昇降変化に大きな影響が現れます。黄帝内経の五運六気の理論が難解と言われるのは、常に気候の変動や自然、人体への影響などに注目し、分析していかなければならないからです。ときに、何気なく目に入ってくる山の姿でさえも、私には重要な資料に思えます。　「太陽」「寒水」この語彙を如何に理解すればよいのか、今思えば、時間がかかったように思います。この富士山のように、例えば、飛行機で飛行中に見える景色のように。地上から物事を考えるばかりでは足りないのです。視点を変えて、高度を上げて、時空を超えて、見えないものを視ることの大事。度々説かれる「無中生有」の世界が徐々に広がっていくことの悦びは何とも言えない味わいがあるのです。詳しい説明は、レッスンの時にでも話そうと思います…。今年は、とにかく背中側を太陽に向けて日向ぼっこしましょう！

2024年05月26日

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旅のお供に　クルミ

青島国際空港は、とにかく空いています…。まだ外国人の観光ビザが解禁されていないこともあり、国際線は混雑することなく、毎回手続きがあっという間に終了しますので、搭乗するまでの時間が1時間以上あります。最近は、常に持ち歩いている「クルミ」を使って、せっせとマッサージしちゃいます。旅のお供のクルミとはいえ、食べる方のクルミではなく、遊ぶほうのクルミです。このクルミの形がちょうどよくツボにはまって良く効きます。袖の下に隠しているので、何をしているのかは外からは見えないのですが、実はせっせと治療していたり、鍛錬していたりするのです。施術の際にはよく使いますが、他の器具を使うよりも数倍もほぐれるのです。やはり天然のものは違います。掌に乗せていると、数分もしないうちに、掌が熱くなってきます。不思議なものですが、クルミと人体は相性がよいのです。先日、北鎌倉の円覚寺の館長さんにもお勧めしたところ、後日早速購入されたとのこと。さすが…です。付け加えておきますと、このクルミは、中国では骨董市場などでよく売られている「盘核桃」「玩核桃」と呼ばれるもので、本来は油とブラシで磨き上げて、美しいクルミに養う物でして、丁寧に扱うものです。

2024年05月25日

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歩き過ぎ

今日の稽古は少し減らして、じんわり汗をかくために、歩くことに決めた。いろいろな方角にあるショッピングモールを探検してきて、辛うじて歩いていける場所はここしかない。バスの駅は５，６個なので、歩いてもしれている。1時間くらいのもの。少々早歩きで、45分。歩き方はもちろん稽古歩き。到着してから、薬局で漢方の黄耆を買って、スーパーで豆腐と冬瓜、お菓子屋さんでココナッツパイ購入。歩くスピードが急激に落ちると、胆経がぴりぴりしていた。痛くはないけど、大いに刺激した感がある。結局、3時間くらい歩いていたことになった。夜シャワーの後、ストレッチをしていると、両脚のアキレス腱のところに、ぷっくりと水膨れができているのを発見。たっぷたっぷしていたけど、つぶすと絶対に痛くなるタイプだと思い、自然にしぼんでいくのを待つことにした。こんな状態になるのは、随分久しぶりだなあ～。珍しいから、写真撮りたかった。自分でかかと部分の写真を撮るのは難しいな。水のぷっくり感を取りたかったけど、これでは、あまりわからないなあ。

2024年05月23日

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アヒルの観察

10日間家を離れている間に、アヒルさん達が大人になっていました。先月は、まだよちよち歩きで、虫を探して食べたりしていた子たちが…。。ある日、庭の柵から脱走…。私は二階から、「あらら～」と呑気に眺めていました。よく働く下の大家さんは、常に庭仕事をしています。アヒルを捕まえてきたようで、一安心。翌日、朝から小屋作り。本当によく働くなあ。ちょうど、私の部屋の窓から見える位置。アヒルを観察するのが日課になる。10日後に日本から帰ってきたら、気温は37℃。野菜が育っている。アヒルもよく食べるし、まるまるしてきた。暑さでばて気味のアヒルたち。水かきを上に向けて放熱中かしら。水の中に浮かべてあげたい…。

2024年05月20日

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初挑戦スラックライン

初めての葉山に宿泊させていただいております。北鎌倉の円覚寺に続き、本日は、曹洞宗の僧侶でいらっしゃる、藤田一照さんの「茅山壮」にお邪魔させていただいております。「茅山」と聞けば、すぐに思い浮かぶのは、中国道教の茅山（maoshan）道観であります。茅山は江蘇省の道教の聖地です。茅山同士の法術は、主に護符や呪術を使うことで有名です。まさに、怪しすぎる世界です。もちろん、こちらの茅山は、道教とは無関係です…。ここに来るまで、てっきりお寺に来るのだと思い込んでおりましたが、ご自宅兼道場なのでした。（勘違いも甚だしい…）個人的には、不思議なご縁を感じてしまいます。現在、私が学んでいるのは「茅山派」の法術なのです。このようなことは、よくあることですが、些細なことでも、必ず繋がっていくのです。（もちろん、こんな話は怪しまれるだけなので、しておりませんけどね…）さて、こちらにお邪魔して、立派な竹を眺めながら、いろいろ興味深いお話を伺いました。一照さんは、アメリカ生活が長かったこともあり、考え方がとてもグローバルです。私は、漢字の世界で生きているため、現代のカタカナ用語がとても苦手なのですが、この場では、皆さんの間で、和製英語が飛び交い、時々ちんぷんかんぷんです。「スワイショウを学びたい」というご要望で、1時間ほどレクチャーをして、軽く汗をかいたところで、今度は、一照さんからスラックラインを体験してみませんかという提案があり、「はて？それはなんぞや」。一照さんがひょいっとロープの上に軽々と飛び乗りました。おう、これはもしや「綱渡り」ですね！スラックラインは、ベルト状のラインを木と木の間に張って、バランス感覚を鍛える遊びなのだとか…。まあ、厳密に言うと、綱ではないから、綱渡りではないのか…。簡単そうに歩いているのを見ていましたが、実際にベルトに足をかけた瞬間、ブルブルブル…。軸ががくがくぶれる…。これは、一筋縄ではいかぬではないか…。（いや、縄でもないけど…）何度も足をかけて、体重をのせようと試みましたが、この細いベルトの上に乗れる気がしない…。乗る前から、脳裏には、すってんころりんしている映像ばかり…。きょえ～～きゃんきゃん叫ぶ私を見かねてか、一照さんが優しく手を差し伸べ、レクチャーしてくださったおかげで、ようやく最初の一歩を踏み出すことに成功しました。なんという、この初めての感覚でしょう…。体幹が手に取るように見えるこの感覚。心を落ち着かせて、軸を意識していくと、徐々にブレがなくなっていき、静かに歩くことができました。まさか、こんなところで、体験できるとは想像もしていませんでした。綱渡りが如何に難しいことか、しかも、この上で飛んだり、回転したりするとは…。次から、ビルや山で綱渡りしている人を見たら、尊敬の眼差しでエールを送ろうと思います。スラックライン、私も購入したくなってきました…。茅山～綱渡り～次は何に繋がるか、楽しみです。

2024年05月18日

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居合稽古

実家に帰らなければ、この刀で稽古することができない。室町時代の真剣。江戸の装飾。年に何回も稽古できるわけではないが、抜刀は随分慣れてきている。ただし、納刀が未だにぶれる。刃が鞘に刺さらないように気を付けなければならない。今回は、師匠が木刀稽古の時間を割いてくれたため、ひさびさに感覚が味わえた。袴で稽古をすれば尚良いのだが、隙間時間を利用しての稽古のため、やむを得ない…。私はいつか中国の修行が終了するときが来たら、自分の道場に落ち着きたいと思っている。その時は、毎日真剣の稽古ができたらと願う。

2024年05月15日

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紅葉狩と西王母の仕舞

9か月ぶりのお能の稽古です。普段は、中国の自宅にて、毎日謡いの稽古をしております。繰り返し数曲を稽古するのも楽しいものですが、そろそろ新しい曲を学びたいという欲求が出てきます。腹から声を出して、深い低音が内臓で響くようになると、謡っているのが自分ではないような錯覚に陥る時があります。不思議なものです。今回は、師匠が用意してくださっていた「紅葉狩」を始めることにいたしました。内容は、神楽の紅葉狩とは少し異なり、これもまた面白そうな気がいたします。久々に師匠と一緒に稽古をすると、やはり心地よい緊張感があり、謡いの難しさもさることながら、「さすがに師匠だなあ」と改めて尊敬の念が湧いてくるのです。稽古の時間を大幅に過ぎてしまい、今回は謡いの稽古だけできれば満足と思っていたのですが、師匠から「早速ですから、お仕舞もしませんか」と勧めてくださり、西王母のお仕舞を一緒に舞うことができました。本来であれば、私も袴を着て稽古をしたいところですが…。武術用の袴しか持っておらず、いつかは能の袴も購入したいなと思っているところです。中古でもいいのだけれど…。お仕舞は、稽古しなければ、きっと忘れてしまうのだろうけど…。謡いの稽古は、海外の生徒向けにZoomでも行っているということなので、この続きはリモートですることになるのかしら…。

2024年05月13日

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立夏の中国茶会　　新茶飲み比べ

年に一度だけ、緑茶をお出しする新茶の季節。2024年初茶会ということで、新茶尽くしに、お茶請けも盛り切れないほどになりました。先日山修練に行ってきた江西省から、緑茶と紅茶の新茶をメインにして、蘭花茶と太平猴魁も特別にお出ししました。特に、蘭花茶と太平猴魁は最高級で、値段もなかなか素晴らしい…。Welcome Tea ：蘭花蒙頂　　　四川省蒙山緑茶：　　　狗牯脳 2種　　江西省遂川県狗牯脳山清代。1915年パナマ国際博覧会金賞　　　太平猴魁安徽省黄山市黄山区（太平県）猴坑区柿大葉種烘青制作「杯中森林」　　　　　　　　穀雨前後摘採、一心三葉。蘭花香。1900年前後。　　　　　　　　1915年パナマ万博金賞紅茶：江西省修水県（寧州）清代。輸出加工。　　　寧紅 4種　一番茶ブレンド600 ブレンド1280 ブレンド1680お茶請けは、帰国前日にリクエストをいただき、急きょ買い出しに行くという…。結果的に1.5倍くらいの種類になってしまいました。中国では当たり前のものでも、日本ではなかなか手に入らないものばかりですので、毎回喜んでいただいております。とはいえ、中国茶の厳選同様に、お茶請けも毎回味見をして、季節とお茶に合うかどうかなども考慮して選択しており、意外に気を遣っているのです。今回は特に緑茶と合わせるため、味付けの濃いものだとお茶を台無しにしてしまうため、極力味付けされていないものを考えました。お茶の品質は、予想以上によく、太平猴魁も然り、存分に楽しめたのではないかと思います。日本では台湾茶は手に入りやすいのですが、品質の良い中国茶はなかなかないので、このような機会にいろいろ紹介できることは、私のとっても楽しみの一つです。次回は、いつになるでしょうね…。

2024年05月11日

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今年初帰国

春三月が過ぎて、立夏になりました。前回の帰国は12月でしたので、約半年ぶりの帰国となります。この度は、お世話になっている安禅寺の晋山式に参列するために帰国を計画しました。久々の帰国ですので、能楽や尺八、居合のお稽古も必須です。恒例のお茶会には、新茶盛り沢山です。前回の山修行の江西省からは、狗牯脳の緑茶と寧紅を手土産に持って帰りました。その他、四川の蘭花茶と安徽省の太平猴魁。どれも最高級のものを選びましたが、お茶の値段は以前よりも上がっていると感じます。いろいろな経費がかかるのはやむを得ないのかもしれませんね。私は緑茶はほとんど飲みませんが、この時期は特別に少しだけ仕入れることにしています。お茶会でも緑茶が登場するのは、一番茶の季節のみですから、貴重な機会なのです。美しい…。太平猴魁は、形状が特別なため、スーツケースの中で押しつぶされないように、大きな缶に入れて持って帰ります。これが結構場所を取るのですが、茶葉が割れたりしてしまうと、味に影響ができますから、一番大きな葉をした緑茶にもかかわらず、なかなかデリケートなお茶です。先日、珍しく外食をしました。四川風の湯豆腐や野菜の蒸し煮の他、串焼きもあり、私のために野菜を頼んでくれました。最後に、「えのきだけの串焼き」というのがあり、一本一本串に刺して焼いてるのかと想像していましたが、「押しつぶされたえのきだけ」でした。こう来たか…。ぺったんこ状の姿を見ると、すぐに連想してしまうのが、例の「太平猴魁」。形がデリケートなので、もちろん食べる時もくずれないように優しく箸でつまんでいただきました。さあ、もうすぐ日本です。

2024年05月07日

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気功と気候

試しに買ってみた棗と胡桃の中華蒸しパンと江西省の寧紅。マフィンに見えるけど、少し違うのです。素朴な感じが雅な芽茶によく合います。食べながら、宇宙のことを考えたり…。哲学やら、思想やら、天文やら、武術やら、医術やら…。頭の中は、まるで混沌とした宇宙です。気候の変化は、大いなる力の影響を受けています。物体同士は、互いに影響し合っています。外気気功法や遠隔気功は、触れてもいないのに、作用するのはなぜだろうかと不思議に感じるかもしれませんが、触れてなくても影響力はあるのだろうね。

2024年05月06日

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八卦掌と八の字

風力発電？凧発電システムの動画で、凧が八の字を描くと、エネルギーが発生するという。これは、まさに八卦掌の養生効果を説明してくれている。なぜ円周を歩くのか。右回り、左回り、回数、すべてに原理がありますが、一般的には知られていません。むしろ、知られてはならないこととも言えます。自然の摂理。自然の原理は、説明はできない。だから、八卦掌はなぜ円周を回るのかの説明はできない。それが自然だから…。と言うしかない…。竜巻も、台風も、すべては渦巻く。そして、中心は空となり、エネルギーが生まれる。ここひと月、凧のようにくるくる歩き回っていますが、健康法として、八卦掌は最高のものであると確信に至ってきています。木陰があると、くるくる歩き回りたくなる。五月一日から五日間の連休中は、天気がとても良かったので、毎日いろいろな場所に外稽古に出かけ、毎日よくよく歩きました。ある小さな広場では、朝から琵琶と二胡の稽古をしていて、気の場がなかなかよかったので、私もこちらで1時間半ほど稽古を行いました。中国らしい風景です。音楽がかかっていても、まったく邪魔にならない。

2024年05月06日

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