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カテゴリ:つれづれなる思い
小暑から大暑にかけて、暑さが極まる時期ではありますが、三年目の日本の夏を迎えるにあたり、大分身体がコントロールできるようになってきた感じです。
まず、暑さと湿度に関しては、昨年よりも過ごしやすいです。 家の周辺の風向き、太陽の位置などを把握しているため、どの窓を開けて気を通すか、どのカーテンを閉めて遮光するかによって随分と変わってきます。 もちろん、風の弱い時は除湿器と扇風機を利用します。 できるだけ自然の風、雨、雲、太陽を利用するようにすれば、それほど大変ではありませんが、人工物に囲まれた都会ではなかなかそうもいかないこともあります。 外出の際は、人体が感じる気温差を極力なくすために、クーラーの効きすぎる場所では肌を出さないようにしましょう。汗をかいたり、引き締めたりと体温調節のたびに気の消耗が激しいです。 「暑さを感じないなんて、どこか悪いのでは?」と却って疑問に思われるかもしれません。 暑さを感じていないわけではありません。暑いのはわかっています。だって、夏ですから。 汗もたくさんかきます。 今年の春から生野菜や身体を冷やすものを控えていたので、体内の湿と冷えがたまらず、胃の冷えもなく、気の通りがよくなっているので、暑さをコントロールできているわけです。 中国の北京にいても、上海にいても、日本の広島にいても、暑い地域には変わりありません。 その場所によって、避暑の方法が異なるだけです。 中国では、よく「水土不服」とか「一方水土養一方人」と言います。人は、長期的に生活する地理的環境やその土地の水や食に適応するようにできている。 五運六気を理解し、自分の体質を知り、その対処方法さえわかれば、恐れることはありません。 道理に背かないようにすれば、よいのです。 しかし、現代の生活において、自然に従うことはとても難しいのです。人工物に囲まれ、家電製品に囲まれ、加工食品にあふれていますから、その中で理に適う生き方を見つけていくしかありません。 さて、壬寅年はいろいろな意味で爆発の年です。 動揺することもありますが、それでもしっかりと生きていかなければならない。 小暑は六気の三之気(小陽相火)の末尾で、もうすぐに四之気に突入します。 ちょうど入伏も目の前です。 少陽相火は、火は火でも、極まった火です。つまり、陽から陰への転換期に当たります。 つまり、この相火の時期が過ぎると季節は秋の収斂に突入していくのです。 7月23日から陽明燥金の時期に入りますので、陽気は徐々に収まる傾向になります。 「天政布、炎暑至、小陽臨上。雨乃涯。」 雨乃涯:際まる、極限、尽きるという意味。つまり、とてつもない量の雨が降る可能性がある…。 ということには注意が必要です。 日本も記録的な猛暑を観測している地域も出ています。 中国も、特に南方エリアでは40度を超える極端な高温が続いています。 2013年8月6日(上)、2022年7月13日(下) 2013年癸巳(厥陰風木司天、小陽相火在泉)も「風火の年」でしたが、この年も猛暑の三伏でした。 中国の国家気象局によると、記録的な高温が観測されたのは、2015年新疆艾丁湖の50.3℃、2017年新疆トルファンの49℃だそうです。河南省、重慶、雲南、浙江でも44℃に達しています。 大体、入伏後に40度を超える日があるようですが、今年は三伏前にすでにこの高温…。オレンジは37℃超え、赤は40℃超え。上海は40℃を超えると、湿度も高いため、体感温度は50度を超えるそうです。 熱がピークに達すると、豪雨が来るのが自然界のお決まりとなっています。 今後雨が降って、気温は下がることでしょう。 この時期、雨が続くと梅雨の時期と同様に考えられがちですが、5月6月の雨と7月8月の雨の質は全く異なります。 熱中症対策とありますが、日本では冷房と水分補給くらいしか呼びかけがされませんが、本来もっと先人から伝えられている生活の知恵が残っているはずです。 熱中症、字のごとく、熱が内に籠っている状態です。 内熱は、皮膚から発散します。 つまりは、そういうこと。 詳しくは、お茶会で。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年07月13日 15時22分51秒
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