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半北京半日本+αの徒然日記

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2023年06月02日
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カテゴリ:つれづれなる思い
先日、いろいろな方たちと交流する機会がありました。

ある方が、「インドで行われている、チャクラが開いて、天と繋がる瞑想法を、誰でも簡単にできる方法を教えています。」とおっしゃいました。

また、ある方は、「漢方やホメオパシーでよくなっていますが、この病気を治す方法、知っていたら教えてください。」と聞かれました。

皆さん、おしゃべりをしているときに、その流れで出てきた会話なのですが、少し違和感とも言える、不思議な感覚がありました。

「瞑想法」も「治療法」もどちらも「極意」のものですが、そこには、「簡単に手に入る」という言葉の軽率さが伺えました。もちろん、これは、私一人の見解であって、その方たちがどうこうという問題ではありません。

「大道至簡」という諺があります。大いなる智慧は至って簡単なものなのです。
しかし、どうやってそれが「大道」であると判断できるのでしょう。

この言葉は、「聖人」「真人」の目線から発せられる大変重みのある言葉です。
「凡人」が軽々しく使う物ではありません。
「真人」「聖人」とは、道家の修真得道の人を指します。
この「凡人」は、誰でも「真人」になれるわけではありませんので、少なくともその次の「賢人」を目指して修行をしなければなりません。

現代では、何でも聞けば教えてもらえる時代です。
私自身も、こういう軽率さを反省しなければなりません。

簡単に対処することに満足していることに慣れてしまうと、真実は見えてこないのではないかと思います。

「言葉が軽い」
「涙が軽い」


「簡単に」という言葉の背後には、長く苦しい道のりが隠れていることに気が付かなくてはなりません。

塵も積もれば…。

積もって喜ぶべきは、功徳のみです。

お金も、食料も、人間関係も、経験も、知識も、積もれば積もるほど、自分を縛り付けます。
こだわり、経験、好き嫌い…これをなくさなければ、病気は治らないのだということに気づかなければなりません。

たくさんの声、たくさんの財、たくさんの贅沢、たくさんの知識、たくさんの経験、たくさんの欲、たくさんの執着が山のように積もった時に、癌化するのです。(口+口+口+山)



私としましても、苦い経験やつらい過去はもちろんありますが、記憶としてはっきりとは残っていない気がします。思い出そうとしなければ、忘れてしまっているのです。

過去に、10年間ほどつらい記憶をひきずり、夢や幻覚に苦しんだ時期がありました。
苦しみを乗り越えることは、自信につながり、強くなれることは事実かもしれませんが、そこに執着をしてしまっては、前に進めないです。(末那識)

すべてを気にしない、忘れることです。
執着心がなくなり、気にしなくなったとき、ようやく「初心」に戻れるのです。
感覚としては、私の経験や知識は蓄積しているというより、常に「更新」(リセット)されているという感じです。
なので、全体としては増えていないのです。(脳がちっちゃいのでしょう…。雫

気楽でいいなあ…。と言いたいところですが、しょせんは「凡人」ですから、潜在意識に支配されています。
だからこそ、日々修練。天人合一のための修練。
調身、調息、調心

臨済宗妙心寺派安禅寺の村上住職は、まさに、自分をくくるものや縛りに捕らわれない「気にしない」という域で生きておられる方です。

そして、20年間、私とともに中国生活を共にした師匠である「猫ちゃん」も然り…。OK

人生には、何度となく「機」の訪れがあります。
その「機」に沿って、歩んでいくことが必要とされているのです。
どんな回り道であっても、どんな厳しい試練であっても、その人に必要な道がちゃんと設計されているのですから、焦らずに着実に修行していくことが、何よりも近道であると信じて疑いません。

飛び級制度は、自分で決めるのでは、天機が導いてくれます。
そこには出会うべき人材がいます。

今やるべき正しいことをしっかりとやっていれば、道は必ずや開けてくるのです。

師匠曰く、
「歩く姿が技になる」足跡

最後の最後は、すべてを捨て去ってしまっても、生きていけるのです。





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Last updated  2023年06月02日 14時04分31秒
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