|
カテゴリ:カテゴリ未分類
ギリシャが大変なことになっている。欧州当局が苦労して作り上げた財政再建プランを、ヨルゴス・パパンドレウ首相が今週月曜日、突如「国民投票で承認する!」と言い出したからだ。ギリシャが財政再建してくれないと、欧州の周辺国に危機が波及するという恐れがあるので、それで欧州首脳が一生懸命に作り上げたプランを、ギリシャは「それじゃ我が国は国民投票しますね」と言った訳だ。言ってみれば、「我が国がデフォルトしたら、欧州全体が困りますよね~」と見透かしているようなものだ。 しかし、ユーロの信認を維持したいのであれば、マーストリヒト条約の原点に立ち返るのも手かもしれない。すなわち、財政赤字がGDPの3%以内という指標を、嘘によって達成したふりをしていたのであるから、この場合はギリシャをユーロ圏から追放してしまう、というのが正しいのかもしれない。そして、アイルランドやポルトガルにはきっちりと財政再建を守らせる、ということで、ユーロ圏危機を食い止めるのである。 考えてみれば、問題となっている欧州の周辺国(PIIGS)のうちアイルランドを除く各国には共通点がある。それは、食事が美味しい、ということだ(別にアイルランドを貶める意図はないのだが…笑)。今年、当職はポルトガル、スペインの両国を訪問したが、ホテル代も食事代も欧州域内でダントツに安く(日本と比べると物価は高めだが…)、イギリスや北欧諸国と同じ欧州に属するとは思えないほど食事のバリエーションも豊富で美味しい。 中学時代の思い出だが、イギリス人の英語補助教師が「日本人はイカやタコを食べる。こんなの欧米人は食べないヨ!」とか言っていた。しかし、南欧では日本人と同様、イカやタコを美味しく料理して食べるのである。また、南欧にはカルパッチョのように、刺身と類似する料理法も存在する。魚介類が新鮮だからだろうか?美食にかけては、日本人と南欧人は仲良くなれそうだ(笑)。 ところで、マジメな国民性と食事の美味しさは両立しない、と喝破した人がいたそうだが(情報源不明)、その意味では日本人は世界の例外だろう。借りた債務をきっちりと弁済するという日本人は、律儀さではドイツ人と殆ど変わらない。その一方で世界中の美味いものを集めてくるという観点からは、日本人は南欧人に比肩する美食家なのだ。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 当職はギリシャの債務再編について、私見を披露したい。それは、ギリシャ料理屋を全て廃止して、ドイツ料理屋に衣替えすれば良いのである(笑)。美味しいカラマリやレッツィーナといった食事を全てやめて、ソーセージとかビールとかを飲めば良い。粗食(失礼!!)に耐えれば、ドイツ人の気持ちも判って、少しは債務の弁済も進むだろう(冗談ですが…)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|