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確かWikipediaあたりだったと思うが、ミシュランの編集部だかがミシュランガイドの日本版(東京編、京阪神編)を出版するに際してのエピソードを思い出す。日本料理というカテゴリーで括ろうとしたら、日本料理には寿司、そば、うどん、てんぷら等々、料理のカテゴリーが非常に多くて、それぞれ専門性が高いということに驚いた、というものだった。そんな日本では、しかし、最高級のフランス料理やイタリア料理の店も存在する。ところで、食の国際化は、従来のレストランという概念の再構築を迫っている。 ┌──────┬─────────┬───────────┐ 1│日本人が │日本人を相手に │日本料理を提供する │ ├──────┼─────────┼───────────┤ 2│中国人が │アメリカ人を相手に│中華料理を提供する │ ├──────┼─────────┼───────────┤ 3│中国人が │中国人を相手に │日本料理を提供する │ ├──────┼─────────┼───────────┤ 4│韓国人が │アメリカ人を相手に│日本料理を提供する │ ├──────┼─────────┼───────────┤ 5│日本人が │フランス人を相手に│フランス料理を提供する│ └──────┴─────────┴───────────┘ (※上記はあくまでも文例である。当職の実体験に基づいてはいるが…) 上記1は、当然だろう。日本人なのだから、日本人に対して日本料理を提供する。何も違和感はない。また、上記2についても非常に判りやすい。中国人が現地人に対し中華料理を提供するというものであり、実際、中華料理は世界中で人気がある。上記3については、当職は別に違和感を感じない。現地人が現地人に対して(現地化した)日本料理を提供しても、特段差し障りないだろう。「中国」を「フランス」とか「イタリア」とかに置き換えても全く問題ない。 当職が一番批判しているのはパターン4である。つまり、日本料理のことを全くわかっていないアジア人(笑)が、日本人のふりをして現地人に対して日本料理を提供する、というものであり、極めて性質が悪い。大昔の「エンコリ」では、「同じアジア人同士、助け合うべきだ」という書き込みが韓国人側から頻繁に投稿されていたが、日本人は韓国を助けたことはあっても、韓国から助けられたことなど有史以来一回もない。当職が旅ブログを続ける理由の一つは、パターン4を世界から根絶させたいからに他ならない。 なお、最近増えているのはパターン5である。「日本人が」の部分だけ据え置いて、「フランス人」の部分を「イタリア人」とか「アメリカ人」に置き換え、さらに「フランス料理を」を「地中海料理を」とかに変更しても良いだろう。こうした日本人による現地料理の提供は、実は当職がパリ・ローマ・NYなどを訪問しても徐々に増える傾向にある。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 以前、旅行でNYを訪問した際、勤務先企業の現地法人の人と食事をした。やはり現地で人気が高いのは中華料理だが、その一方でNYでは日本料理店も増えつつあり、最近では東京とあまり変わらないBENTO(弁当)の販売も行われているという。その一方で、NYでは日本人以外の特定アジア人(笑)の経営する日本料理屋が次々と撤退し、ペプシマークと類似した国旗を掲げる料理屋に正体をあらわしているのだそうだ。意外とキムチは欧米人に受けるのかもしれない。コレア人は日本人のふりをするのではなく、堂々とコレア料理を現地人に提供すれば良いのにね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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