|
カテゴリ:カテゴリ未分類
突然だが、新宿会計士は2月中旬と3月初旬に、再びブログの休刊を頂く。場所は明かせないが、宿泊を伴う出張のためだ。どうしても、本業(勤務先の会社名、業種は明かせない)の都合上、全国を駆けずり回る機会が多いため、しばしば休刊を頂く次第だ。ただ、その代わり、出張先で得た面白い情報は、勤務先や個人情報等を特定されない形にして、読者の皆様に還元して行きたいと思っている。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 11月半ばに当時の野田佳彦首相が衆議院の解散を宣言する直前、1ドル=79円台だったドル円の為替レートは、既に1ドル=90円の大台をとうの昔に超過した。対ユーロでは、実に125円台だ。短期的に、円安は輸出企業にとっての安心材料だろう。ただ、その一方で、2012年度を通じた我が国の貿易・サービス収支は8兆円を超える赤字だ。円安による輸入品の代替効果と輸出の促進効果が期待できるとはいえ、重要な輸入品目の中には、原油のように短期的な輸入代替効果が働きづらい項目も含まれている。新宿会計士は、円安になれば輸出企業の業績が伸び、日本経済が自動的に復活する、といったシンプルな見解には同意しかねるのだ。 とはいえ、円安がもたらす効果の中に、忘れてはならないのがサービス収支の改善という項目がある。その典型的な部分は、何と言っても外国人による日本旅行の刺激だろう。観光庁は、今年、訪日外国人の1000万人の大台を目指すという目標を掲げた。 ■本年はいよいよ1000万人を目指します!~2013年訪日外国人旅行者数目標について~ ―――2013/01/25付 観光庁HPより 観光庁によると、 ・2012年の訪日外国人旅行者数は対前年比34.6%増加の約837万人となった ・「震災前の最高値である861万人を越えて、900万人を目指す」という目標は未達に終ったが、震災のあった2011年の約622万人を大幅に上回り、ほぼ震災前の状況まで回復したものと考えられる ・2013年は年間目標として「1000万人」を掲げる としている。もちろん、外国人が日本にやってきて、日本のことを好きになって帰っていただくというのは好ましい事だ。もちろん、観光庁のスタンスについて、「訪日外国人目標」という人数が自己目的化してはいないか、懸念もないではない。つまり、日本にとって好ましからざる民族(敢えてどこかは申し上げないが。笑)が大挙して日本に押し寄せる事は防がなければならないからだ。某韓国(おっと、ついうっかり出てしまった。笑)とか、某中国(おっと(ry))のように、反日を国是としている国民の日本上陸は、法務省とも十分に協議の上、慎重な対処を期待したいところだ。 ただ、香港や台湾の百貨店で日本製のリンゴが高値で販売されているのを目撃している立場としては、「日本そのもの」を高級品に仕立てて諸外国に売り込むという戦略は正しいと考えている。こうした中で、一時的かどうかわからないが、円安傾向の中で外国人観光客が日本を訪問し易い状況が出来上がっていることは、観光業としては僥倖と言えるだろう。 (余談だが、香港人は中国人であって中国人ではない。彼らは自らを英国人の一部だと捉えている節があるようだ。あくまでも余談だが。) ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 新宿会計士は、現在の円安については「ユーロ圏危機や米国のQE3/QE4により、急激に行き過ぎた円高の是正」という側面があると考えている。もちろん、貿易赤字構造には、東日本大震災を契機とした原発の稼動停止という側面も寄与しているので、原発が再稼動を始めていけば、貿易赤字は解消の方向に進むだろう。ただ、その一方で、財務省のHPからも判明するとおり、我が国は経常収支の黒字が構造として定着している。巨額の対外純資産から毎年発生する14兆円という規模の巨額の利子・配当を円転するだけでも、円高圧力が働いてしまう(特に、日本の機関投資家によるリパトリエーションが活発化する3月は円高圧力が働き易い)。短期的には1ドル=100円台を目指した円安が現実味を帯びてきている状況だが、どこかのタイミングで、再び円高圧力が盛り返してくるだろう。当職はそのタイミングを、7月と見られる参院選の時期ではないかと予想している次第である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|