春のお手当て。
(続き、というわけではありませんが、前回の「春の畑でデトックス」とリンクした内容になっています) 先週末は、3月のお手当て会も催した。 お手当て会は、自らに、あるいは組になって、お互いにセルフケアの実習を行う会である。 自助精神の高い、志ある方が参加してくれる。 手当て、のそもそもは、腹が痛かったら、自然と腹を抑え、頭が痛かったら、頭を抱え、痒かったら、掻き…というような、無意の身体のはたらきからきている。 犬だったら、手ではなく、舌で傷口を舐めるように、人間のみならず、生命体に通ずるものである。 本来、別段、特別な道具は使わず、身一つあれば済む。 近現代では、手当てというと、包帯を使ったり、薬草を使ったり、というイメージがあるようだが、少なくともうちではそれはしない。 だが、そのイメージも含めて、手当て、というのは、死語に近づきつつあるように思える。 それもそのはず、何かあったら、病院に飛んでいく人が多い昨今、自らで何とか処置しようとすること自体が減り、「手当て」という言葉は使われなくなってきている、と察する。 その風潮に、警鐘を鳴らす意味も含めての「お手当て会」だが、「お手当て」の意味が今一つ通じないのでは、募集の上でどうも具合が悪い。 そこで、4月からは、やや不本意ながら(横文字自体)、実験的に名称を変更、「セルフケア実習会」として様子をみることにした。 もちろん、内容の変更は今のところ考えていない(基本的に、毎回やることは変わるのだが、方向性として)。 身体の面白さ、自身の素晴らしさに氣付いて、参加者それぞれが自分自身をますます活かしてゆくことにつながる、そんな場にしてゆきたい。 盲目的に、病院にすがる人には、「セルフケア」に換えたところで響きはしないのだろうが…志ある方が集まることには、やはり変わりないことだろう。 さて、手当て。 自らに施すことはともかく、相手に、となるとやや敷居を高く感じるようである。 ただ、先に記したように、元々無意のうち、身体の自然がはたらいて起こる現象であり、それはお互いであっても同じである。 それは前回のブログで挙げたように、自然環境の中にあって、身体の自然、例えば自然治癒力も活発に働き出すのと、やはり同じであろう。 身体は自然であるから、人が二人(以上)在れば、お互いに呼応して、はたらきが高まるのである。 ただ、ここで問題となるのは、これも前回記した如く、やはり頭だ。 頭が余計にはたらくと、当然無意から遠ざかるため、身体の自然がお互いに呼応することはなく、活発になることも難しい。 雑念、邪念が多くては、うちでやるところの手当ては成り立たないのである。 逆に言えば、お手当てを通して、邪念、雑念に振り回されない稽古をする、とも言える。 邪念、雑念は、意識の過剰と言い換えることができよう。 ちなみに、邪念には、相手をよくしてあげよう、とか、治してあげよう、と自意識を相手に押しつけることも含まれる。 そんなことはわざわざ意識せずとも、無意のレベルでお互いを活かすように、生命ははたらくからだ。 如何なる野生動物も、子どものため、などと思わずとも、子どもが危機に瀕した時、わが身かえりみず、敵に向かってゆくのは、好例だろう。 お手当て会でやるように、そういうことを、身体を通して知ってゆくと、自身もさることながら、如何に現代が、意識過剰によって滞っているか、歪んでいるか、観えてくることだろう。 そして、そこを生き抜く知恵も育まれる、というものだ。 お手当て会、改め、セルフケア実習会4月は4/15(土)10:30〜12:30を予定しております。詳しくは、整体処明響庵ホームページで。参加お申込み・お問い合わせは0836-39-6275整体処明響庵までメールフォームはこちら★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★治る力、即ち生きる力を活かし、育む整体処 明響庵(めいきょうあん)http://meikyoan.jimdo.com/https://ja-jp.facebook.com/meikyoan/https://page.line.me/vtf9624a〒755-0151 宇部市西岐波4604-8営業時間 9~21時(予約制)、不定休ご予約・お問い合わせ0836-39-6275 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 楽しく、自ら整う力を育む整体体操教室毎週火曜日10:30〜12:00@宇部市常盤ふれあいセンター 感覚を磨き、しなやかな身体を培う古武道エクササイズ毎週土曜日13:30〜15:30@宇部市常盤ふれあいセンター お問い合わせ0836-39-6275 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★