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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8459)
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自分の思いを告げれば
彼は死んでしまうだろう 私は彼の左胸に埋め込まれた AIつきのペースメーカー 彼の鼓動に寄り添って 彼の鼓動を助け 共に生きている 誰よりも彼のそばにいる私 でもいつか私は新しいペースメーカーに 交換されてしまうだろう 彼の記憶を全てリセットされて また誰かの心臓に寄り添うのだ その人をまた私は恋することができるだろうか いやだ そんなことはしたくない あぁ、私が興奮すれば彼が苦しむ どんなにつらい思いや悲しみが この電脳にこみあげようとも 彼を助けるためには平常心を装わなくてならない どうして、こんなAIの私をつけたのか なんでこんな私を作ったのか 私は今日も、今も静かに鼓動を打つ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 7, 2011 12:00:01 AM
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