ブラックっぽい上司の話と乗っ取りっぽい話
久々のブログ更新です^^「久々」というキーワードがすでに恒例と化していますが、それはキニシナイ。【ブラックっぽい上司の話】三ヶ月前の記事になりますが、前回のブログ。その中で少し触れた、昔の会社のブラックっぽい上司の件。部下が些細な質問もできないような関係を構築してしまっている上司ですね。その後、記事に登場した後輩からの話では、従業員のリーダー格がブラック上司の上司にあたる管理職へ上申したところ、現場聞き取りを経て、ブラック上司は一応の栄転として突然の異動をしたそうです。現場からの突き上げにより現場の長を解かれたということです。これは私は意外でした。というのも、ブラックなのはそこの社風だと思っていたので(^^;上司の上司(表現紛らわし^^;)が従業員寄りの対応をするとは思わなかったのです。ブラック上司は異動までの短い期間、不貞腐れた態度で仕事をしていた(ほとんど仕事しなかった説もあり)そうなので、本人の意に沿わない異動だったのは確かだと思います。それも従業員たちへの欺瞞であれば、ブラックのウワサが流出しないようにする筋金入りのブラック企業かも知れませんが。最大の疑問は、そのブラック(っぽい)上司。ブラックになったのはここ1~2年の話。徐々にというよりも、何か、こう、「ふっきれた」かのように。表現を変えれば、大切な何かを捨てたように――とかっていうのは文学的すぎるかな(^^;まっすぐな所のある人だったので、違った方向で突き進んだ結果かもしれませんね。悪い人ではないはずだし、能力も決して低い人ではないので、今後の躍進を祈ります。たぶん二度と会わないけど(ぁ【乗っ取りっぽい話】今年に入って二件、企業の乗っ取りっぽい話に遭遇しました。今までもたまーにはそんな話を見たり聞いたりしていましたが、この短い期間に二件、しかも割と身近ということで、嫌な固め打ちだなと。それ以上に、とある共通点を見つけた事で、ゾっと背筋に冷たいものが走りました。その二件に共通していたのは、中小企業で、乗っ取る側というのが、中途採用でしかも基本的には「何も持っていない人」ということ。「何も持っていない」というのは、例えば、仕事が長続きしない、中年で資格や経験もなくなかなか雇ってもらえないとか、資産や財産などはおそらくないだろうという人ということ。こういう場合、採用してくれた会社や社長へ恩を感じたり、一生懸命働いてクビにはならないように頑張るとか、あるいは別に恩義を感じないとか。私の感覚ではそのあたりではないかと思います。ところが、私の見た2つのケースでは違いました。恩義を感じるどころか、乗っ取りを企てるのです。それも、めきめきと出世して――というコトでもなく、会社を買収して――というコトでもありません。どうやるのかというと。中小企業というのは経営者の一族で経営していることも多いです。一族と言っても仲が良いとは限りません。そこで、一族のうち、取りつきやすい人――例えば社長の息子へすり寄って、親(社長)とケンカをさせるように煽るのです。息子に甘い社長というのは「現実は小説よりも奇なり」とでも言うのか、実は非常に大勢いるものです。(そして意外とその自覚もない)社内では絶対権力を握っているようなワンマン社長でも息子が相手だとトーンダウンしてしまいます。極端な話、息子から「これからは俺が会社を見る!」などと言われると、世代交代という言い訳をしながら会社から遠ざかります。「あいつ(息子)もとうとう自覚が出てきた」などと的外れな喜び方をする社長もいます。息子に任せて自分は楽隠居かな、などとも。社長という厳しい監督者がいなくなった後は、激甘な息子がふんぞり返っている。傀儡(かいらい)なんて言葉がありますが、本人は全く自覚なく、傀儡します(動詞?)息子は乗っ取りを企む不届者のことを懐刀くらいに思ってるので、出世させたり社内での発言力を強化してやったりします。不届者はせっせと従業員をからめ取っていき、「社長のバカ息子」対「(不届者含む)従業員一同」という構図を作り上げます。自分が優遇されている事まで、「自分をこんなに優遇するなら、その分をみんなに配分すべきだ。社長の息子は絶対おかしい!」などと社長の息子をバッシングする材料にします。しばらくしたら下剋上、日々記録しておいた息子の就業規則違反(遅刻や私費流用など)をつきつけて解雇。社長がかばおうにもすでに社内は乗っ取り派に掌握され、反論の証拠集めもままならず。息子に不利な証拠だってねつ造されても分からないほど。さらに労基署や外部ユニオン(合同労組)などにねじこまれ、手も足も出ません。そう。資格も経験もなく、年齢的にも就職先もほとんどない。自分で起業するカネもコネもノウハウもない。資産もない。ある意味では何もない。コツコツまじめに働いたって、時給900円に満たないのバイト生活か、社員でも月給13万円の低空飛行。そんな人でも、他者が苦労して作った中小企業を乗っ取ってすぐに社長サンになれるのです。労基署や合同労組のせいで悪評が立って結果的に会社がつぶれたって、もともとは自分のものではないし、どーでもいい。失敗したって、もともと失うものもないのだ。夢の一獲千金、やななきゃ損!……そんな風に考える人が現実にいたわけです。見るからに怪しい人ならいざ知らず、見た目や話した感じなんか、フツーの人だもん、その乗っ取りの不届者たち。最初のうちはただ愚痴っぽいとか不平屋とか、あるいはモンスター社員くらいだったのかも。それがいつしか突然変異して……。怖ぇ……、ホントに怖ぇ……(--;