蒼黒の楔~緋色の欠片3~ 狐邑祐一 ED見ました
オーラスです。緋色1でも一番お気に入りの人を最後の楽しみに残したです。祐一「お前のけがれのない理想と希望は俺に生きる意味を与えてくれる」ニール「救えぬ善人たちだ」とかいうのが主人公に対する評価なんですねぇ。そんなに珠紀に対してけがれのない感じや善人を感じていないので相変わらずむーん…という感じです。こんな風に登場人物の台詞によって主人公の性格を持ち上げるんじゃなくて、物語の中で自然とやっている方に”けがれのなさ”や”善人さ”や”正しさ”を感じさせて欲しかったです。私がこのゲームをやっていて感じた主人公の珠紀という人はよく自分の気持ちをしゃべる娘さんだなぁということ位でした。小説ではなくゲームなので、主人公の珠紀はプレイヤーキャラなのに、勝手にベラベラと自分の気持ちを主張してくれるので、特にあなたの気持ちを知りたくないんだけど…とだんだんひんやりした気持ちになってしまったのです。珠紀というプレイヤーキャラの女の子を通して、美形の攻略キャラ達のリアクションによって恋愛の気分を楽しみたいっちゅーに、そのプレイヤーの味方であるはずの珠紀ちゃんが一番楽しんでいるように見えてしまって、ぶっちゃけこの娘が邪魔で物語世界も素直に楽しめなくなってしまう感じでした。多分珠紀という女の子のリアクションにシンクロできる方ならきっと一緒に盛り上がれるんだろうかな…とは思いつつ。私には彼女のリアクションも台詞も恋愛イベントが盛り上がる程にダメでした。リミットブレイクした祐一先輩がとても妖怪ちっくでよろしいです。過去回想での、「迷い込んできたお前を追い出すこともできず、嫌われるのが怖くて話もできなかった」という台詞が切なくて可愛いかったです。とにかく祐一さんはやっぱりかっこよいです。この強いけどナイーブで傷つきやすい感じが良いっ。この緋色3で初めて明かされた珠紀との出会いのエピソードも良いじゃありませんか。それでつらつら思い出してみると、珠紀はその約束を忘れ果ててましたよね、緋色1の時には。多分今回追加された出会いエピソードだと思われますが、なかなかロマンチックで良いです。ともかく祐一さんは美麗でよろしいです。エピローグの「見せておけばいい」ってのもとてもらしくて良いです。ナイーブなんだけど、若干恥ずかしさの基準が違うところがまた好きだす。これでやっと全部のEDを見られましたわ。はぁぁ…しんどかった…。爆発音の「バババン」とか技発動の「プシュゥゥゥゥ」とかやかましくて頭にツキンとくる効果音がひたすら辛かったです。しつこいですが…ほんとそのくらい苦痛だす。これは緋色1の時もそうだったのですが、その時よりは戦闘が短くなっているので、今回は我慢してこれが最後だと思って全部ききました。それにしてもラスボス戦を死闘演出する為だと思われますが、とにかくお互いにべらべらしゃべりながら、「バババン」が入りながらの戦闘が長いです。どのルートでも最後の最後には主人公とのちっすで闘魂注入して復活の一撃となる訳ですが…。考えてみると変なの。もうその頃には戦闘音のやかましさに精神的に疲弊しているのであまり気にする余裕もなかったのですが、最後に変だよねと気づきました。タイマンの死闘をくりひろげている(主人公は援護的な)一方が、ちっすなんかしているのを相手はぼよーんと見て待っていてくれてる訳なの?この人たちは仮にも”世界の終わり”をめぐって戦っているんですよね。はぁ…まぁいいかそんな小さなことは…。「緋色」シリーズの好きな所は、いまだ世間の風にさらされていない秘境の村の美しい風景の中に美貌の青年たちがいるという所です。日本のいわゆる原風景のような、田舎の風景の中に今風のきれいな男の子たちがひとかたまりでいるっていうのがなんだか良くないですか。正直「緋色」のメインシナリオの世界を救う運命の神子姫とその守護者という話はどんなもんかな~とずっと思っていたのですが、「緋色」世界の設定とかは好きだったです。全EDを見た感想としては、ひとつの物語としては今回もうむむ…という感じでした。