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灯台

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2019年09月28日
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高校生の僕は、
日曜日になると隣町まで映画を見に行った。
歩いてね。
もちろん、あんな所、一人で行くわけないじゃん。
ノーベル賞がアマゾンの大火災できるところの爆弾づくり、
っていうことぐらい知ってるよ!
というか、テンションが怖いよ!
ありがとうございます。
そりゃ百歩譲って僕が春の吹き抜ける風っていうなら、
―――どうして春の吹き抜ける風?
そりゃ、色々あんじゃん。
わかんだろ。
メンゴ、メンゴ―――。
僕はその日から、リア充爆発しろ、
時限爆弾仕掛けんぞ、
真夜中のリアルボム義春を卒業した。
―――朝は六時起床、
デートプランの再確認に二時間を費やす。
いっとくけど、セリフだからね、会話じゃないよ、予約。
リア充じゃないところの男がリア充になりきるための、
死ぬほどの努力。
でも―――その日から僕はリチャード・ギアも、
きっとトム・クルーズとかいう排油―――。
違った、わざとだろ、
メンゴメンゴ、
あの俳優もそうだったって知ったね。
遅れてるね。
馬鹿なの?
しかも、電車代やらバス代やらケチる口実でさ。
お小遣い少ないとか―――とか、言っちゃってさ。
ああもう、爆発しちゃえ。
違うか。
―――違うな。
とりあえず、
俺は一つ年下の、後輩の女の子と―――隣町まで、
いちゃいちゃ―――する。
義春的モテる男第一線と定義するウラヤマの世界。
裏山?
え、なにそれ。
羨ましいの略だよ、うらやま。
でも、男っていつだって仏頂面よ、
たとえ、左足の親指を蟹がデストロイヤー戦線を仕掛けてきても、
たとえ、俺の右乳首を釈迦が、
「たるんでおるわ」とゲイネス戦線仕掛けてきても。
ウラヤマには秘密がある。
だって、あっちが、好きですとか―――。
言ってきちゃったりなんかしたから。
正直、袋小路だよね。
もうなんか、
不思議な感銘おぼえるファースト・インプレッション。
十六まで僕は自分のことをずっと、
女たちにわからないコーヒーの味に喩えてきたよ。
かもしだされるメンズオーラ。
ヒマラヤの空気。
泣くよ!
叫ぶよ!
ワヒューン!
ああ、これ、うちの犬怒った時の鳴き声ね。
可愛い奴なんだ。
ただ、時々、キッチンによじのぼってきて、
僕の朝ごはんを勝手に食べるの。
一番ゆるせなかったのはハンバーグを三分の二食べちゃったとき。
ワイルド。
ってそれはいいよ。
マイラブの話をしたいのに、うちの犬の話になってるよ。
メンゴメンゴ!
ともかく、
柴犬が眼を細めるみたいな表情をしてるけど、
そこに行き着くまでにもう、
メールしたりメールしたり電話したりして、
―――もうどっちがそうだったの状態だったりするわけよ。
嬉しいが止まらない!
素晴らしい薔薇色の世界が止まらない!
紆余曲線のタコ足状態からまりなわけね。
仏頂面してますけど、
仏頂面してますけど、
大切なことなので二度言いましたが、
男って仏頂面の方がモテるんじゃないかというナイス着想!
いや、柴犬が眼を細めるみたいな表情してますが、ね。
まず、男の優しさアピール。
歩道を歩く時はもう、車危ないからルール―――ね。
違いのわかる男はおねえちゃんの少女漫画をガン読み!
少女漫画と少年誌でいうところのガンガンとジャンプが合わさって、
ガラナ―――になっちまうところのね。
もう、踊るマハラジャになるという勢い。
なんだったら、青春ロードに、
近所の花屋の薔薇を買占めて花道つくりますよ的なね。
この―――勢いが、
隣町十キロを歩くイチャイチャの本道。
でも、モテない男たちのために言うけれど。
あ、メンゴ―――。
ちょっときちゃった?
うるっときちゃった?
リア中爆発しろ、とか。
ありがとうございます。
それから、一キロあたりで―――。
そろそろ疲れただろうと男の優しさをアッピールしながら、
―――缶ジュースをおごる。
え? それだけ。
メンゴ、メンゴ―――。
ちゃんと言ってなかったね、一つしか買わないから。
「あ、アリガトウゴザイマスウ」とか言うのよ。
でも僕の狙いはもう、可憐なその唇との間接キス。
いや、キスじゃないな、キッスね、キッス。
これはもうサザンオールスターズ的クワタケイスケの、
ジャパニーズな照れね。
「あ、―――なんか咽喉かわいちゃったな」
とか言うわけよ、
コノコノ!
もうそれ、優しさとかいいながら、欲情の別プレイなわけね。
差し出してそのチェリオ!
「え、嫌です」
え?
えっ?
えええええええええっつ!!!
「だって、センパイやらしそうな顔をしてるから」
いただきました。
わかるかな、
きました。
俵万智のサラダ記念日。
なんだよこいつ。
なんだよこいつ。
ワヒューン!
ああ、これ、うちの犬怒った時の鳴き声ね。
可愛いじゃん。
なんかすっげ、すっげ、すっげ、すっげ、―――。
可愛いじゃああああん!
とか。
妄想だったらここから、もういきなり、
後ろから挿れちゃうよね。
もういいだろ、焦らすなよ!
いきなりすぎるだろ!
だって、いなりずし、だもん!
関係ねえよ!
でも男の子って四六時中本当はHなことを考えてスパークして、
感じやすいセンシティヴな生き物だから。
見せつけてやんよ!
とかいう妄想言語ドラゴンボール的、
スパァーキン先生をなだめながら、
―――サンキュ。
で、仕方ないふりしながら(だってポーズは大切よ!)
普通にジュースを買ってね。
でもモテない十代のボーイミーツガール!
運命を呪う地を這う翼をもたぬタツノオトシゴたち!
それがゴールじゃない!
ゴールは永遠にやってこない、それがモテる男の宿命。
めいしゅく!
しゅくめい!
めいしゅく!
―――おっと、つい、はしゃぎすぎてしまった、
先生、動悸がはげしいんです、心臓病でしょうか、
未来からトランクスやってきましたか?
などと、アホなことはいいんだよ。
もう、ドラゴンボールネタはやめなさい、
好きなマンガは?
と聞かれたら、ジョジョって答えるけど。
いやそりゃそうよ、なんかすげえカッコいいじゃん。
ジョジョよ。
後全部省略しても、その破壊力は確実に残る、ね。
でも本当はドラゴンボールなんだけど。
答えるのは絶対的に、ジョジョ。
ジョジョって女の子に言ってる奴、絶対エロいと思うね。
もう、俺ジョジョだから、とか。
ワンピースなんか駄目ね、こいつ子供かって思われちゃう。
本棚から隠しちゃう、真っ先に。
逃避ルート。
それで、おねえちゃんから借りた文学本のノル森、
ああ、ハルキムラカミ、ただのポルノ作家としか思ってないけど、
ノル森を飾るの、
ありがとうございます!
ってそうじゃねえよ、もう無数の脱線法だね、転轍転轍、
―――イチャイチャデートのクライマックスは、
絶対的にポッキーゲーム。
きちゃった?
もう、顔赤くなっちゃった?
どうして歩きながら、ポッキーゲーム―――とか。
思っちゃうクチ?
ああ、メンゴ、メンゴ。
高等プレイすぎたかな、難易度高すぎて挫折系?
モテる男は煙草を喫うかのようにサラリと取り出しますね。
日本の四番、日本のセリアAのように取り出しますね。
取り出す取り出す!
ロック機能が多様化した現代、
勝手にスマホの中身を見ることは難しい。
だから盗撮とか、下着泥棒とかしちゃうんだ。
でも、僕は違うのだ、今日から―――俺は!
「ポッキーあるんだけど」とか(笑)
「え、何言ってるんですか」
え?
えっ?
ええええええええっつ?






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最終更新日  2019年09月28日 23時27分01秒



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