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カテゴリ:金曜…国井咲也
金曜日…国井咲也の満巻全席 第137席
~散髪に観る距離~ 『フルメタルパニックTSR』 先週の「動くなよ~弾がはずれるから!」という なんともマギーで羽佐間な台詞で泣かせた 『TSR』! 今週の観た?! とうとう『散髪』だよ! 『散髪』! 髪伸びた、相楽くんの髪を自宅で かなめちゃんが散髪してやるの! かーっ! 散髪といったら、 確かに劇中にもあったけれど、 「…ち、近過ぎて、ム…ムネが」な描写が メインと思われがちだけど、 いやー! 国井には散髪は違うのよ! あれは別れの儀式なのよ! 『別離フラグ』なのよ! もうね、心の距離が近づいた二人が 『散髪』しちゃうとね、 どうにも切ない展開を予想してしまうの! その昔、国井がとても好みになるような作品を書く 海外の脚本家が監督デビューした作品で、 余命いくばくもない主人公が、最後に妻に願ったのが 散髪(正確にはひげ剃りだったが)だったわけよ。 あの、てるてる坊主状態で、 視線も鏡ごし。 でも常に体の一部(頭髪)に触れているという 極めて特殊なカタチ。 あの…なんだろう、 「お互いの呼吸がきこえる」ポジションのそこはかとない ドキドキ感と安堵。 ゆえに当時はそのシーンを観て、 「散髪萌え時代の到来がくるぜよ!」と 白波立つ岸壁で思いを馳せたものでしたよ! んが! しかし! しかし! まてど暮らせど、なかなか その「別離フラグ」としての散髪シーン登場しない! やはり、ハサミと細かい頭髪の描写は アニメーションには不向きなのか、とあきらめていた この国井咲也に神(髪?)の一撃! 素晴らしい、奇跡の技だよ! 20年近く待ちに待っていた ブルース越えだよ! しかも山本バージョンの『散髪』は 先ほど書いた「ム、ムネが…」のドキドキ感も たっぷりだよ! かーっ! 神だよ、神! 神の仕事だよ! また、主演二人のお芝居が素晴らしい! 散髪終わって、相楽くんを送り出した かなめちゃんの一言なんか、 OV25だよ! たまらんね! たまらんね! 素晴らしいよ、 『フルメタルパニックTSR』! 観てない人はすぐにみるべし! ※国井造語解説 マギーで羽佐間:アメリカのドラマ『俺がハマーだ!』を指す。 『探偵/マイク・ハマー』のシリーズではなく、 100パーセントなバカ・コメディ。 原題は『スレッジ・ハマー』。 その主人公の吹き替えが羽佐間さんだった。 悪趣味な象牙グリップのマグナムを 『マギー』と名付け、偏愛しながら、 悪党を倒すんだか、笑わせるんだか、という、 国井が傑作と信じて疑わない永遠の名作。 核爆発に巻き込まれながらも 「あー。死ぬかと思った」 こんな一言で最終回を迎える、という 凄まじい、他に例をみない見事な 漫画的発想とその着地は 後続に影響を与えたらしく、 『あぶない刑事/劇場版』などでもその オマージュととれる演出があったのも 今は懐かしい。 吹き替え版のDVDって、 発売されてるのだろうか? 賀東さんには 「そのへんのハマーなお話」をお聞きしたい。 ブルース越え:国井が傾倒する脚本家のひとり、 ブルース・ジョエル・ルービンを指す。 音楽の事ではないので注意。 OV25:「オーバー25」と読む。 年齢の事ではない。 秋葉原の、隠(なばり)にあると言われる 咲也秘術書にある 『別れてから「ぽそっとつぶやく」に 乙女の本心あり』 この指南に基づき、 モニタ音量を25以上にあげて、 決して聞き逃してはならない言葉だ、という意 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.08.08 14:25:48
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