金曜日…国井咲也の満巻全席　第143席

柿崎伝説　～『マクロスＦ』～


今週（12日）放送の『マクロスＦ』を
ご覧になっただろうか？
国井はうっかり見逃して、
我々のポッドキャストラジオ番組『ヲタメシ』
（ポッドキャスト番組で使用していた
サーバの急なシステム変更で
今まで通りの放送が不可能になった為、
使用するサーバ／ブログを変更しました。

http://www.voiceblog.jp/wotameshi/

今後もよしなに！）では
熱っぽく語るサンキューに
押されぱなっしだかったが、
その回を観て泣いた。
サンキューはいちばん最初の
マクロスを通過していないので
気づかなかったのだろうけど、
冒頭、
バルキリーで哨戒飛行中での連絡通信にて
「ああ、こいつ死亡フラグかもしれない」と
手に汗握ったＦ・マクロス世代（ファースト・マクロス）の
人は多かったはずだ。

アルトが言っていた

「哨戒飛行中、
　他人の恋をからかうと、敵の突然の攻撃を受けて死ぬ」

これはアニメ史上、
もっとも悲しい戦死っぷりを見せた
『柿崎』なる男の事なのである。

その悲惨な死にっぷりは、
まさに「哀れ」の一言につきる。

中二男子のように先輩（同僚）の
色恋をからかっていたら、
突然のミサイル攻撃で
あっさりと落とされて、
木っ端みじんにされたのである。

パイナップルを使った
料理を振る舞う女性もなく、
人種の壁を越えた
天才同士の惹かれ合いもなく、
ただただ、
「からかっているのに夢中で、
　敵の存在に気づかずに落とされた」という、
あまりに、
あまりに悲しい男だったのだ。

TVではまだまだ出番もあったのだが、
映画版では本当にコクピット内の
通信モニタでからかう時にちょこっと登場、
そしてすぐさま爆死、という
ドレッドノート級の哀れさを見せて、
少年期の国井の胸に
『柿崎』＝『悲しい男』として
伝説となったのである。

そして20年。
戦場を飛ぶパイロット達の
ジンクスとして語り継がれていながらも、
名前すらでてこなかった、
悲劇の男、柿崎。

どこまでも悲しみの
『伝説男』なのである。