|
カテゴリ:読書の記録
伊坂幸太郎
「情報テクノロジーが進化すればするほど、みんなが情報に対して神経質になるでしょ。個人情報は、必死に隠すし、できるだけ情報が外にもれないようにって努力する。一方では、そういった情報を売り物にしたり、利用したり、とにかく情報で世の中はできていると勘違いしがち」 「だってさ、人間は情報でできていないのよ。その人の情報がどれだけ集まっても、その人間はできあがらない。逆に考えれば、情報がいくらもれても実はその人間が死ぬようなことにはならないはずなんだって。・・・」 最近の自分は、世の中は情報でできていると思っている。 (といわざるをえない。) 勘違いといえば勘違いだが、情報社会から独立して生きていけるほど強くはない。 こうやって、書いている今、 携帯電話には、迷惑メールが届いた。 キャリアのホームページにアクセスして、ブロックする。 そんなことの繰り返しだ。 こんなことに、大事な時間を費やすなんて、 実にばかげているとは思うが、 情報端末は手放せない。 完全に情報社会に踊らされている自分がなさけない。 いつか、自分の意志で、絶つことができる日がくるのだろうか。 ストーリーとは別に考えさせられることの多い作品です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.15 08:56:27
コメント(0) | コメントを書く
[読書の記録] カテゴリの最新記事
|