じゃがいも畑-秋
畑に、人がすっぽり入るぐらいの円筒形の袋が、まっすぐな線を描いて、点々と並んでいる。広い畑に、それが幾筋も並ぶ。でめんさんたちが掘り起こされたじゃがいもを拾っては手に持っているイモかごに入れて、イモカゴがいっぱいになるとその袋にじゃがいもを入れる。そうしてまたからになったイモカゴをもってじゃがいもを拾う。このじゃがいもを拾う作業は、どうしても人の手ということになってしまう。広い畑の中で立ち働く人たちは、小さ小さな点のようで、いつもにも増して、畑の広さを思い知らされる。(でめんさんというのは、日雇いで、農作業をする人のことなのです)