『サインぽすと３３』 ～ワクワク人生への道しるべ～

『ひやおろし』は、前年収穫した米で仕込んだ日本酒を、
春先に一度だけ火入れした後に貯蔵し、
ひと夏越えた九月上旬頃に出荷される『季節の酒』です。


昔から「酒通、垂涎の酒」と言われています。


冷蔵技術が発達したおかげということもあるのでしょうが、
最近は、火入れをせずに生酒のままひと夏を越えさせたものを
『ひやおろし』として出荷する酒蔵もあります。


飲み手側にとって選択肢が増えたことを、私は素直に喜んでいます。


ちなみに、前年収穫した米で仕込んだ日本酒で、
未出荷の日本酒はこれ以降
「蔵元が時機を見て出荷する日本酒」として出番を待ちます。

ところで『ひやおろし』と言っても、
「冷蔵庫でよく冷やして飲まなければいけない酒」
ということではありません。


基本的には「常温～ぬる燗くらい」がオススメです。


が、もちろん、そうしなければ「ダメ」ということではありません。


商品による違いもありますし、
先ほど申し上げたように一度火入れしてある場合もあれば、
生酒の場合もあります。


購入した酒屋さんが日本酒に詳しいようなら、
オススメの飲み方を質問しても良いかもしれません。


「酒蔵の気持ちを汲んであげてほしい」とは思いますが、
なによりも大切なのは、あなたの好みです。


ぜひ、いろいろ試してみて下さいね。