カテゴリ:ギターリぺアー
◆Morris F-15 1967製
ギターオーナー様は、Untitled-182様です 弾き易い様にセッティングして行きます ◆画像から確認して行きます ![]() ●無事に到着しておりますのでご安心下さい 萬57歳でボディの状態は良好ですが、弦を緩めずに長期保管されていた事が手放す 原因になったと思われます ![]() ●1967年製です ![]() ●ネック内に鉄芯は入ってますが調整口が無く、ロッドで微調整が出来ませんので リペアに時間が掛かると思います ![]() ●フレットボードで見る限り、弾き込みが半端ないです ![]() ![]() ●大切に扱われていた事が判るギターです ![]() ●ブリッジの浮きが原因で手放されたのでは無いと思いたいです 外してから再接着するか迷いましたが、中に残った接着剤を除去すればOKです ![]() ●サドルが・・・クラッシクギター様で、プラスチックの経年劣化でボロボロになってますので 交換が必要です ◆リペア開始して行きます ![]() ●ブリッジを接着しませんと前に進めませんので、先行して接着固定しておきます ![]() ●隙間が無い事を確認しました ![]() ●クリアの感触が変なのでコンパウンドを掛けてからリペアして行きます ![]() ●ロッド調整口が有りませんので、MAX0.55mmの超強烈な順ゾリを修正するには ネックアイロンを掛ける以外の方法が有りません ![]() ●アイロンを掛けます ![]() ●更にネックを矯正する治具を使います ネックの戻り具合を確認しながら、スペーサーとクランプを掛ける位置を変えながら 矯正して行きます ロッド調整が出来ない事が、リペアに要する時間が掛かる原因で有ります ![]() ●弦高を下げる為に全体のシェイプを整えます ![]() ●ネック角度矯正用の治具を外して確認しますと、何とかなるレベルまで修正出来ましたので セッティングに入る事が出来ます ![]() ●クラッシクギター用のサドルは、弦高調整用の捨てサドルに使います ◆想定外のアクシデントが発生しました ![]() ◆画像はブリッジを剥がして原因を特定している所です ブリッジを貼り付けるためにトップ材を削り過ぎて、強度が落ちてしまった事が原因です サンディングするなら、クリアラッカーだけ落とせば接着剤の強度は落ちないのですが 1967年製作と言う事でしょうか? ●弦を張ってチューニングしてましたら、ブリッジが嫌な音を出しながら浮き上がって ボディと剥がれて来ます。 先に剥がれたブリッジは接着したはずなのに? 動揺してしまい直ぐに弦を緩めて確認しますと ボディ自体のダメージが有り、ブリッジを貼り付けてもボディ材が指先の位置で裂けてしまって、 裏側からボディ材を補強板で固定しなければならないと結論が出ました。 ![]() ●弦ホールの際から強度を上げるために、ブレーシングに届くサイズにエゾ松材で 補強板を切出し接着します ![]() ●クランプで固定して接着を待ちます ![]() ●外したブリッジの底面が水平で有りませんでしたので【曲がっている】 パワー技で真っすぐに修正します ![]() ●ピッタリ収まる事を確認します ![]() ●クランプを掛けて固定を待ちます ◆ロッド調整口無し&想定外のアクシデントも有り時間を要しましたが、何とかセティング に入る事が出来ました ![]() ●セットされていたクラッシクギター用のサドルを使って弦高調整して行きます ![]() ●削り出したエボニーのサドルをセットして弦を張り戻します ![]() ●チューニングをしますと、6E以外1フレットにベタ付きになりますので 予算を考えて対処します ![]() ●ナットを外します ![]() ●既存のサドルの下に0.5mmのメイプル材を貼り付けて対応します メイプル材はオベーションのアダムスでも好結果が出てますので、音質に影響を 与える心配は無いと思います ![]() ●0.5mm上げれば1フレットのクリアランスが確保出来ます ![]() ●かさ上げして1フレットのクリアランスを調整しました ![]() ●全体のシェイプを整えました ![]() ●6E/12Fを何とか2.25mmまで下げる事が出来ました ![]() ●1E/12Fも1.75mmまで下げる事が出来ました ![]() ●全く手入れされて無かったフレットボードも画像の通り仕上げて有ります ![]() ●リペアの完了です リペア前の状態から工房が理想とする状態に戻す事が出来ました 補強板を入れて再度張りもしたブリッジも、剥がれる様な事も無く安心して弾く事が出来ます 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
ブログアップありがとうございます。指板は研磨した方が良いのでしょうか?
(2024年01月08日 11時53分37秒)
Untitled-182さんへ
お世話になります フレットボードは弾き込んで行くうちに自然に出来たので、 指先に引っ掛る違和感が有りませんので、その必要は有りませんので ご安心下さい。 (2024年01月10日 19時03分44秒)
こんばんは。ペグの状態が気になるのですが、問題ございませんでしょうか?
(2024年01月15日 23時29分00秒)
Untitled-182さんへ
お世話になります ペグの状態は、リペア前にネックコンデションを確認するために チューニングをするに留まってますので、演奏に耐える制度までは 確認しておりませんが、特に問題は感じませんでした。 (2024年01月17日 09時57分40秒) |