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ことばを届ける小さな仕事をしています。 今日は紙片(葉書)を投函する日でした。 8月が来るたびに、届ける詩があります。 原爆詩人の一人といわれた 栗原貞子さんの「うましめんかな」です。 詩に出てくる産婆さんに エックスなるものを感じるからです。 8日の新聞で知ったのですが、 栗原さん、帰天されたのですね。 *** うましめんかな こわれたビルディングの地下室の夜であった。 原子爆弾の負傷者達は ローソク一本ない暗い地下室を うずめていっぱいだった 生ぐさい血のにおい、死臭、汗臭い人いきれ、うめき声 その中から不思議な声が聞こえて来た。 「赤ん坊が生まれる」と云うのだ。 この地獄のそこのような地下室で今、若い女が 産気づいているのだ。 マッチ一本ないくらがりでどうしたらいいのだろう 人々は自分の痛みを忘れて気づかった。 と、「私が産婆です、私が生ませましょう」と云ったのは さっきまでうめいていた重傷者だ。 かくてくらがりの地獄の底で新しい生命は生まれた。 かくてあかつきを待たず産婆は血まみれのまま死んだ。 生ましめんかな 生ましめんかな 己が命捨つとも *** 己が命捨つとも。 半農半Xのエックスとは、 この産婆さんのようでありたいと思うのでした。 栗原さん、ぼくはこれからもこの詩のことを 半農半Xの精神をあらわす象徴として 伝えていくことを許してくださいね。 我々は何をこの世に遺して逝かうか、金か、事業か、思想か。 内村鑑三(1894年・33歳)のことばです。 (「後世への最大遺物」岩波文庫) 栗原さんは思想という詩でしたね。 「土井英司のビジネス・ブック・マラソン」という メルマガを発行されている出版コンサルタント 土井英司さん(元アマゾンのカリスマバイヤー)が 3月22日にゴマブックスから『成功読書術』を出されます。 年間、100万円以上をビジネス書に捧げる 土井さんの本、楽しみです! 土井さんの「エリエス・ブック・コンサルティング」のHP http://eliesbook.co.jp/profile/ アマゾンを見ていたら、品切れ中の『半農半Xという生き方』、 2000円で出品されていました・・・。 (トピックスとして書いておきます) ●さてさて、今日のお土産(エックス系)のことばは・・・ 己が命捨つとも。 己の命と引きかえに、遺していきたいもの。 自分にとって、それは何だろう。 訪問くださり、ありがとうございました。 今日もすてきな1日でありますように。 (半農半X研究所 塩見直紀 2005.03.08) ─────────────────────────── *研究所★研究所~小さな研究所とぼくたちのミッションと http://xseed.ameblo.jp/ ─────────────────────────── お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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