半農半Xというコンセプトが生まれたのは
僕が28~29歳のときのことです。
ときは1993~1994年ころのことで
もう30年が経とうとしています。
早いものですね。
2023年は早い桜となりました。
新年度の始まりの時期。
みなさんもこれからの1年のこと、今後のこと、
未来のことなど、いろいろ考えることが多いかと思います。
ちょうど1年前の2022年4月1日から
「残りの人生で書いておきたい本を書く」
というマイプロジェクトを始めました。
『塩見直紀の京都発コンセプト88
~半農半Xから1人1研究所まで』(京都新聞出版センター)
のまえがきでもすこし書かせていただいたこと、
このブログでも共有したいと思います。
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人生を終えるまでに、書いておきたい本が3冊あります。
1つは、これまでの人生のなかで他者から学び、
ぜひ伝えておきたいことを100話、パッケージにする本です。
仮称「G100」と呼んでいます。
Gとはギフト、ギブ、贈り物、レガシーを表現しているのでした。
他者から与えてもらった知恵でぜひ伝えておきたいことを
まとめる「G100」ですが、僕だけがまとめるのではありません。
世界中の人が人生で学んだことを書き遺していく
世界的なムーブメントしたいと思っています。
書きたい本の2つ目は、この10年ほど取り組んできた
古典的編集手法AtoZに関する本です。
Local AtoZと呼んでいます。
書きたい本の3つ目は、これまでの人生のなかで
つくってきたコンセプトやキーワード、
試してきたことをまとめた本です。
2023年3月下旬に発売された
『塩見直紀の京都発コンセプト88~半農半Xから1人1研究所まで』
(京都新聞出版センター)はこの本となります。
この本があれば、僕がいなくても
考えてきたことをお伝えできるのではないかと思います。
100年以上前の1894年(明治27)、内村鑑三は箱根で
「後世への最大遺物」という講演をおこないました。
「我々は何をこの世に遺して逝こうか。
金か、事業か、思想か」と。
28歳の時(1993年ころ)、僕は内村鑑三の講演録(岩波文庫)の存在を
当時勤めていたフェリシモの矢崎会長から教わり、
読んで大変影響を受けました。
28歳のときは思想を遺せるとは思わなかったけれど、
遺せるものなら、思想を遺したいと思ったのでした。
拙い本ですが、僕なりの「人生のまとめの書」です。
どこか何か、人生のお役に立てば幸いです。
2023年4月2日
半農半X研究所 塩見直紀