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ぷち てんてん

昭和悪女伝 半村良

  第二次大戦後、米軍相手にRAAという女達がいたという。米兵達から日本婦女子の 体を守るという名目で、集められたのだ。もちろんそれを隠して、事務員とか、 ダンスホールの踊り子などとして集められたものだ。
  以前から身を売っていた女たちは、それに乗る筈もなく素人の娘が引っかかった。
  ところが、米軍がこの日本のこびへつらいを嫌い、集めた女達は追い出されてしまった。それがその後、「パンパン」と呼ばれる女たちになり、街角に立たざるをえなくなった。

  ただ、それらの女達も、何時しか時代の流れとともに忘れられ消えていった。そして、そのパンパンにならずに、オンリーになった女の中から、銀座に米軍相手のバーや、キャバレーを開く女が現れる。

  その映子という女性を中心に、彼女が店を持たせた女達の物語。
その店を持ったにぎやかな頃のそれぞれの生き方、その時代だけの物語。

  国に騙され、自分を捨て、RAA以後の人生を生きる。肩肘はって、時に自暴自棄になり、でも一生懸命に生きる。

  こんな時代があったのだ。

  ここに出てくる女性たちは、けして賢くなもない、時代の流れに鋭いわけでもない。男にだらしなかったり、金や酒に溺れたり・・・
でも、映子を中心に、けなげに生きていた。

  にぎやかで、猥雑で、ちょっと哀しい、そんな女達の物語。

  こんな時代があったんだよね。



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