先日読んだ『白夜行』の続編と言われる東野圭吾著
『幻夜』を読んだ。
こちらもイッキに読めたけれど、私は前作のほうがずっと好き。
まず、
新海美冬と
水原雅也の犯行が、
雪穂と
亮司のそれより荒いというか、すぐに足がつきそうだったのが気に入らない。まぁ本作の場合は、共犯の二人の直接的なやりとりが描写されているからそう感じるだけなのかもしれないけれど。
それに、二人を執拗に追う刑事
加藤も、
笹垣が二人を追うようになったいきさつに比べれば、その動機づけが弱いので、二人にとっての脅威には迫力不足だったように思う。
そして、本作のヒロイン、
美冬は、ただの恐ろしく虚栄心の強い女サイボーグなだけ。共感はできないにしても、まだ
雪穂のほうが愛らしかったなぁ・・・。
年をとるということは、身だけでなく心も醜くなるということなのだろうか、、、ハァ
(ため息)。
本作のラストで
美冬はまだ無傷。続編があっても不思議ではなさそうだ。
【今年の読書目標達成まで---あと21タイトル】