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カテゴリ:パパさんのつぶやき
分娩室内にて立ち尽くしている俺をチラッと見るなりドクターは言った。
「あ、ほらほらもうすぐ産まれるから、そこ座って。」 俺は事態が飲み込めないまま。 「へっ?」 そこへ助産婦さんが登場した、その手に丸椅子を持って・・さっき奥に消えていったのは 椅子を取ってくるためだったようだ。 てゆうか先生、俺立ち会わないって言ってなかったっけ?検診の度に言ってたよねえ? だがしか~し!日本男児としてここまでされて「やっぱだめだわ・・」なんて引き下がる わけにはいかんでしょ!付き合ってやろうじゃないの最後まで! 椅子に座りママを見つめる、やっぱり壮絶だわ、男だったらとても耐えられない痛みなんだってね、女性が秘めている底力というかパワーのようなものをガンガン感じました。 同時に好奇心もモリモリと、ここまできたらズバリ見てみたいどうやって産まれてくるのかを、そ~っとドクターの脇に移動しましたよ、これが最初で最後のチャンスかもしれないもんね(当時はそう思ったんです!) なるほど・・・ザ・ワールド!こいつはスゴイ、人体の神秘以外のなにものでもない。 血が怖いとかちょっとグロいかもとかいう俺の勝手な定説は全部ぶっとびました。 ドクターの手元周辺に目線ロックオン、先生や助産婦さんと会話したような記憶もあるけどなに話したんだか全然覚えてないくらいソレに集中してました。 どのくらい経ったろう。 「男の子ですね。おめでとうございます。」先生の声、ママの胸では産まれたばかりの 我が子が元気に産声をあげている。俺もパパになったんか・・・・と同時に胸の内から 涌き出てくるものが・・・へその緒が切られ助産婦さんに抱っこされて別室に移される 我が子・・・「おつかれさん。よくやった!」とママに声をかけてから俺も別室に移動(ここら辺りから記憶がはっきりしないんで思い出せる限り書きます。) 体をキレイにしてもらっている我が子をみて、俺の子だ。俺本当に父親になったんだ とあらためて実感。いいもの見せてもらったわ。 さて、親兄弟に連絡連絡、ママの実家、そして俺の実家に電話すると母親がでた、 「どうだった?」と母親、「さっき無事にうまれたよ。」というつもりが全く言葉に ならない。鼻水と涙もとまらない。口を開けば嗚咽しか出てこない。 どうしたんだ俺。大丈夫か俺。「何やってんの!しっかりしなさい!」と怒鳴られても「うん」としか言えない、こうなったらどうしようもない、早々に電話を切ってトイレに駆け込み、おもいきり泣いちゃいました(笑) 今だから言える事だけどホントびっくりですわ、そんな俺も立会い出産2回目以降は 楽勝楽勝。産まれた瞬間はグッとくるけどね。何度経験してもいいもんです。 どうしても嫌だってんならしょうがないけど、できるなら夫婦二人で出産を迎えた方が (特に父親の方が)いいんじゃないかなーと思いますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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