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私が行っていた大学のまえに、ボストンベーカリーというパン屋が二軒ある。なぜ二軒もあるのか知らないが、北大前なので、たぶん、レッドソックスで有名になった松坂大輔の本拠地がボストンなので、そのことと関係あるのかなと思って調べたら、本社は大阪府寝屋川八坂というところらしい。なぜ気になるのかというと、このところ、松坂大輔、ダルビッシュ、松井など有名なスポーツ野球選手がおめでた続きだからだ。 日ハムの本拠地だから言うわけではないが、ボストンにはマサチュイーセッツ工科大学とかハーバード大学などアメリカでも相当にレベルの高い大学がある。マサチューセッツ州はちなみに北海道と姉妹提携関係にある州だ。このことは知らずにいたがびっくりした。移住の地ということで大事にされたのだろう。ボストンはアメリカ独立戦争が開始されたところで茶会事件で有名である。マサチューセッツ湾に面しており、さぞや風光明媚なところだろうなと想像がつくような場所だ。ちなみに、メイフラワー号で最初に清教徒が来たのは、マサチューセッツ湾からすこし離れたプリマス湾で、ここはアメリカの故郷といわれるほど、風光明媚なところ。その9年後にマサチューセッツ湾に入植が行われた。あと12年くらいでアメリカは開基400年を迎えることになる。アメリカの中でも結構入り組んだ湾などがあって、昔はマサチューセッツ族という先住民族が湾のあたりに住んでいたらしい。 なお、行政のことなどそれほど、気にならないが、北海道がマサチューセッツ州と提携関係になったのは、ごく最近のことで、それはマサチューセッツ出身者の中に、農業指導で札幌に来たクラーク博士が入っていることによる。ことはついでで、雑学的な紹介をすると、1845年、ボストンのエリアス・ホウはミシンを発明、1839年、グッドイヤーがタイヤ製造法を発明となっている。バスケットボールは1891年、スプリングフィールドではじめてプレーされた。ボストンの地下鉄はアメリカ最古である。 ボストンは、京都市と姉妹提携、俳句の始祖が関係する長岡京市はアーリントン市と提携関係ある。なお、このアーリントン市は国立墓地があるアーリントン市の命名の由来でもある。北海道は州そのものと提携しているが、市町村では滝川市がスプリングフィールド市と七飯市がコンコード市と提携している。コンコード市は独立戦争の有名な戦いがあったところである。 さて、レッドソックスの松坂は好調で、順調に勝ち星を挙げている。松坂投手に子どもが産まれ、幼いころ、稚内のおじいさんのところにもいたという彼の人生を垣間見たような気がした。さぞや、街句会の英語の先生でらっしゃる恩師の今井聖主宰も喜んでいることだろう。何せ先生の住まいは横浜の光洋台ですからね。ボストンが州都としてあるマサチューセッツというところは、むかし、ビージーズというアメリカのフォークソンググループが、このマサチューセッツを懐かしむような歌を歌っていたが、先生もまた、拓郎がファンだそうだから、やはりノスタルジーというのはあるのでしょう。こういうアメリカの大陸的な歌というのは、サイモンとガーファンクルの「アメリカ」とおなじで、なにか、アメリカの内向的なといったらいいのか、ロストジェネレーションといったらいいのか、うかがい知れぬ悩みも感じさせる。それが又、ビージーズの優しい歌につながっているのかもしれない。優しいヤンキーといったらいいのか、伝統はあるんでしょうね。 Feel I'm goin' back to Massachusetts, そんなことを考えていくうちに、昔観た「ブラックレイン」という映画を思い出した。マイケルダグラスともう独りの男優が扮するニューヨーク州の刑事が、アメリカで殺人事件を起こし、つかまった松田優作の護送で大阪に飛行機でやってくる。そこを、まんまとやくざの内田裕也とガッツ石松が偽装する刑事に、護送犯を奪還されてしまう。そんなところから物語が始まるが、アメリカ人が描いた日本映画としては傑作中の傑作といえるだろう。物語はやくざ同士の偽札の原版をめぐる争いなのだが、若山富三郎とか高倉健も出ていて、日米文化比較論にまで発展する。そこまで考えて、あれ、この映画はアメリカのニューヨーク州とかマサチューセッツ州とか、アメリカの独立を考えさせる映画ではなかったのかという気がしてきた。
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