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フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

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2017年02月23日
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勝ったと思っただろうな~・・・2017四大陸選手権での羽生選手。FS演技終了直後の彼の顏は勝利を確信したものだった。いつもなら、それで間違いなかった。勝利は間違いなく羽生選手の物だった筈だ。
それが・・・ネイサン・チェン。彼は余りにも、いや余りにも、なんて言葉では表現し尽くせない程、「異次元」の存在だった。鮮やかに決める4Lz-3T、4F。最も難度の低いジャンプが3Lzという、規格外のジャンプ構成。もうもう、言葉を失う、絶句してしまう演技構成。それも、これらのジャンプを何とか跳ぶ、何とか決めるというレベルではない。素晴らしい加点付きで跳べてしまえるのだ。4Lz-3Tといえばボーヤン・ジン選手の代名詞でもあるけれども、ここまでの加点は貰えてはいなかったと思うし(確認していないので間違っていたらすみません)、ルッツが得意な選手の常として?フリップはそこまで得意ではないのか、流石に4Fを跳べてはいないようだ。それがネイサンときたら、4Lz、4F共にあれだけの質のものを見事に決めてしまえるのだから、もう脱帽するしかないよ。羽生選手は天才だけど、ネイサンときたら、果たして一体何と形容したらよいのだろう?宇宙人とか怪物とか、色々言われているんだろうけど、それにしてもとにかく凄すぎて。その驚異的な演技を見ていて、ふとウサイン・ボルトの走りを思い起こしてしまった。人類の限界、これ以上は望めないものを見たという、ボルトの走りを見ている時に感じる感覚と似た感覚、それを味わわせてくれたのが今回の4大陸でのネイサンの演技だった。
そう言う意味では、スポーツとしてのフィギュアスケートの魅力を、これ以上は望めないというレベルで私たちに見せてくれる人が現れた、と言っていいのかも知れない。北京五輪でボルトから受けた衝撃と、今回の4大陸でネイサンから受けた衝撃は、同質のものだもの。

しかもネイサンはまだ17歳。伸び代で一杯だし、今回これだけのレベルの演技をしていても、彼からはまだ「余裕」を感じた。それも「かなりの」余裕を。羽生選手が一杯一杯、必死に、それこそ命を賭けて、という位のレベルで演技しておられたのとは(あくまで主観ですが)対照的だ。羽生選手は恐らくこれ以上、「もの凄く」伸びるという事は難しいのでは?殆ど「限界」なのでは?と思えるのだけれど、ネイサンは違うと思う。何とも涼やかな顔で、余裕綽綽。ジャンプ以外の要素も、これからどんどん伸びて行かれると思うし、一年後、平昌五輪はもしかしたら「主役」「金メダル最有力候補」として迎える事になるのかも知れない。楽しみな様な、怖いような、何とも複雑な心境だわ。
私は今回、ネイサンの演技に本当にワクワクさせられたし、一種の陶酔(ボルトの走りに感じる様な)さえも味わわせて貰ったので、彼の事は決して嫌いではない、どころかむしろ凄く好きなんだけど、平昌ではやっぱり羽生選手か宇野選手に金メダルを獲って貰いたい、って感じてしまうので。

今回の4大陸、宇野選手も素晴らしかった!初挑戦の4Lo成功、しかも見事な質で!は言うまでもない事なんだけど(今回、SPでの3Aは私にとっては宇野選手のこれまで見て来たジャンプの中で最高の出来だった、あの飛距離、あの流れ、ため息ものです!)、FSの「ブエノスアイレス午前零時」、見ていて鳥肌が立ちましたよ。あの難しそうな曲をあれだけのレベルで表現出来てしまえる宇野選手、彼も紛う事無き天才ですね。今大会でのFSの演技は、正に出色。耳障りすれすれとも言える大迫力のボーカルにも全く負けていない。音楽と彼との凄まじい駆け引きを見る様でした。対照的に優美な「ヴァイオリンと管弦楽の為のファンタジア」も好きだなぁ。要は、宇野選手の演技なら殆ど何でも好き、って事なんですが(笑)。ネイサンが「スポーツ」としてのフィギュアを堪能させてくれるのであれば、宇野選手はスポーツと芸術との融合としてのフィギュアを堪能させてくれる。二人ともに、本当に素晴らし過ぎて・・・
そして、羽生選手は一体何だろう?私にとって彼は一体何なんだろう?宇野選手ともネイサンとも、他の誰とも違う、独自の次元で輝いている存在みたいです。





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最終更新日  2017年02月23日 23時54分35秒
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Re:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23)   森ひろし さん
初めまして。お邪魔させていただきます

羽生選手の四大陸選手権の演技については、この記事が大変詳しく考察されています
これを読めば「羽生はもう終わり」だとは、とても思えませんでした
http://www.premiumcyzo.com/modules/member/2017/02/post_7387/ (2017年02月24日 03時13分53秒)

Re[1]:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23)   新緑の里 さん
森ひろしさん
初めまして。コメント有難うございます。
そして、大変に興味深いサイトをご紹介下さり、有難うございました。早速拝読させて頂きましたが、このような素晴らしいサイトをご紹介くださった件に付きましてもお礼を申し上げます。本当に有難うございました。

>これを読めば「羽生はもう終わり」だとは、とても思えませんでした

仰る通りです。と申しますか、高山氏の記事を引用するまでもなく、羽生選手が「終わり」だなんて、思っている人はいないでしょうし、勿論私も思ってなどおりません。唯、羽生選手がこれ程の演技をすれば常に勝者として輝く事が出来た時代が、もしかしたら変わろうとしているのかも知れない、という事を言いたかっただけなのです。時代の転換期を迎えようとしているのかも知れない、そう思っただけなのですよね。
高山氏もご指摘の通り、羽生選手のプログラムは密度が異常なまでに濃く、演技全体、息つく暇もない程です。その中で、あれだけのジャンプ構成に挑まれるのですから、もう素人の私などには想像も及ばない領域で、彼は闘っておられるのでしょう。羽生選手ばかりではなく、選手は皆「トータルパッケージ」である事の大切さ、重要性を知り尽くし、理想とする「完成形」を目指して闘っておられる。私が申したいのは、羽生選手はもう、究極の「完成形」に限りなく近い距離にまで接近してしまった人であり、もうこれ以上は大きく伸ばせない、伸ばせる「余地」はもう余り無い人なのではないか?という事なのです。要は、行き着く所まで行ってしまった人である、そういう事なんですよね。勿論、今回の4大陸で言えば、4Sのミスはありましたし、ジャンプの加点も、本来もっと貰える筈の人です。そういう意味では、伸び代はあると、そう言えるのかも知れません。しかし、ネイサンのそれと比べると、それは余りに短く少ない様に私には思えます(それだけ羽生選手は完成されているという事なのですが)。
「ジャンプの種類と数が勝敗を決めた事はない」、高山氏はこう仰っておられますが、今回の四大陸でのネイサンの勝利は、「ジャンプの種類と数」に因るものではないのでしょうか?それ以外の要素では、演技構成点を見るまでも無く、羽生選手の「圧勝」ではないか?と思われますのに、それでも、勝利はネイサンの物となりました。私が、時代がもしかしたら変わるのではないか?と申し上げましたのは、こういった「事実」にも依ります。幕を開けた「真四回転時代」とは、こういう現象をこそ指すのでは?と私などは感じてしまうのですが、如何でしょうか?
失礼ながら私は、ボーヤン・ジンに「脅威」は感じません(あくまで今現在の時点では、という意味ですが)。ジャンプ以外の要素、特にフィギュアスケートの命ともいえるスケーティングに拙さが目立ち、羽生選手や宇野選手と比べると、本当に失礼ではあるのですが「ジャンプだけ」の選手に見えてしまうからです(とは言え、昨季よりは目を見張るほど上達されたと感じていますが)。しかしネイサンには脅威を感じる。彼の演技構成は、まだまだ羽生選手の足元にも及ばないものだとは思いますが、17歳の選手にしては非常に卓越したものを感じるからです。彼は伸びますよ、もっともっと。来年の今頃、どうなっておられるのか、それを想像すると恐ろしいですね、私は。良くも悪くも恐ろしいです。ネイサンに勝つために、他の選手がもっと難度の高い4回転ジャンプにチャレンジせざるを得なくなるのではないか?そう考えると、私も非常に不安になります。 (2017年02月25日 18時06分43秒)

Re[1]:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23)   新緑の里 さん
森ひろしさん

文字数の関係で申し訳ありません。
要は「羽生はもう終わりだ」ではなく、「羽生はもう完成形だ」、という事に尽きるのではないか?と思います。
人間の成長に例えるなら、彼はもう立派な「成人」であり、成熟した「大人」です。これから更に如何に熟して行かれるのかという楽しみはありますが、子供に見られる様な、目を見張る程の成長、上達という現象は考えにくい、そう思うのです。ネイサンはそういう意味においては文字通り「子供」ですので、これからもグングン成長して行かれる事でしょう、かつての羽生選手がそうであった様に。

これから先の男子シングルが、果たして一体どんな風になって行くのか、ともかく興味深い時代に突入した、そう思います。
「負けず嫌い病の患者」とも言える程の羽生選手が、ネイサンの成長を指をくわえて見ておられる筈もなく、一体どのように成熟して行かれるのか、それとも私の想像を遥に超えて、彼はまだまだ「成長」して行かれる人なのか、興味は尽きません。
相手が強ければ強い程燃える、それが羽生選手ですからね。
2人の「再戦」は早くも一か月後に迫っています。何だかんだ言って、私は本当にワクワクしています。羽生選手、ネイサン、宇野選手の将来が幸多いものとなりますように! (2017年02月25日 18時39分31秒)

Re:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23)   fanfan さん
初めまして。片割月様のブログからこちらの方に引かれて来ました。そうしたら大好きなネイサンの記事!
楽しく読ませていただきましたのと、ツイートでフォロワーさんに紹介をさせていただきました。 (2017年02月26日 23時59分18秒)

Re:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23)   まるさん さん
 新緑の里さん、お久し振りです。
 ブログの更新、とてもうれしく拝見しました。

 徒然草子で、ネイサン・チェンに関するブログがリンクされていました。もし、よろしければ、ご覧ください。英文と日本語の両方で書かれています。高橋大輔さんのコラムにも、触れてあります。ネイサンのアメリカでの評価などが実感できるかもしれません。

 またの更新、楽しみにしています。 (2017年02月27日 10時05分56秒)

Re[1]:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23)   新緑の里 さん
fanfanさん
初めまして。コメント有難うございます。

>そうしたら大好きなネイサンの記事!

本当に恐ろしい(勿論良い意味で、です)選手が出て来られたものだ、と感じ入りました。「真四回転時代」の正に申し子、これから先、時代の先端、そして中央で輝き続ける人だと確信させられました。「死闘」が始まりそうです、羽生選手と彼との。無限大の可能性を感じさせてくれる若いネイサンに、「王者」羽生結弦がどう立ち向かうのか、楽しみでもあり怖くもあり(羽生選手に対しては、これ以上無理をしないで欲しい、と心から思ってしまう部分もあって・・)、私は何だか複雑な心境でもあるのですが。

fanfanさまを始め、ネイサンのファンの方々にとっては、これから先、胸躍る様な日々が待ち受けている事だろうと思います。ネイサンが見せてくれるのは果たして一体、どんな世界なのか、私も興味は尽きません。楽しみですね! (2017年03月04日 13時52分23秒)

Re[1]:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23)   新緑の里 さん
まるさん
大変ご無沙汰しておりました。
こんなにも更新が滞ってしまったブログですのに、変わらず暖かな言葉を掛けて下さるまるさんのお優しさ、心に沁みます。本当に、有難うございます。

ご紹介下さったブログ、拝見致しました。そして、猛烈に驚きました。17歳の若さにして、ここまで自己分析がしっかり出来、ご自分の考えを話せる人であったとは!その聡明さに、舌を巻く思いです。話下手な日本人と同じに考えてはいけないのでしょうが(と言っても最近は日本人でも特に若い人には、しっかりと自己主張出来る方が増えた様に思いますが)、それにしても、と驚きました。
こうしてネイサンの話を伺ってみますと、やはり非凡な方であるという事が実感出来ます。一体どこまで行ってしまう人なのでしょう、彼は?この勢いのまま、平昌まで行ってしまいそうにも思えて来ます。羽生選手は勿論、私は宇野選手にも大いに期待しているのですけれど、殊「ジャンプ能力」に関する限り、ネイサンは異次元であるとしか思えないですもの。彼が予定通りの構成で演技を終える事が出来たなら、金メダルは恐らく、彼のものになるだろう、と想像します。
羽生選手は、戦略の変更を迫られる事になるやも知れません。プログラムの密度を少し薄めてもよいのでは?私などはそう感じてしまうのですが、どうなんでしょうね。
いずれにせよ、2人は早くも今月末再び合いまみえる訳で、来季の戦い方を考える上でも、とてつもなく重要な大会になりそうですね。

話が変わりますが、来週からはいよいよWBCですね。何だか盛り下がって?いる様ですが、何だかんだ言って本試合では頑張ってくれるのが侍ジャパンだと思うので、凄く楽しみです。東京ドーム、観に行きたいですね~。 (2017年03月04日 14時49分06秒)

Re:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23)   まるさん さん
新緑の里さん、ご返信ありがとうございます。こちらこそ、本当にご無沙汰してしまって申し訳ありません。
 ネイサンに関するブログ、見て頂けてうれしいです。丁度、四大陸の時期に片割月さんの所で、見かけた物ですから、興味がおありではないか、と思ったものですから。
 
 この頃、謡のお稽古に通っています。漫然とするのではなくて、録音して持ち帰り、自宅でも復習しています。謡の内容には決して、無駄なものはなく、一つ一つを忠実に丁寧に再現する事こそ、本質を表現するものだ、と改めて感じています。能は謡や仕舞、囃子方という伴奏者などが合わさって一つの作品になっています。能などを鑑賞する場合も演者も誰かとの比較というよりはそれぞれの個性でもある、と思えますし、簡単に優劣など、付けられないと思う今日この頃です。
 こういう見方が許して頂けるのなら、フィギュアの競技会のプログラムもそれぞれの演技を「一つの作品」として鑑賞する気持ちになりました。その人の最大限のものが出来ればいい、と。自己ベストの更新こそが大切、だとも、ね。
 競技である以上、各々の優劣は付けねばなりません。しかし、全く別個の演技を評価する事は実は難しいとも感じているし。難しい技だけを抜き出してそれだけを賞賛するのも、自分が演じる側に立って見て、少し違和感を感じています。
 今の男子フィギュアの状況では、高難度の技が必要な時代になっています。でも、それだけに拘るとプログラムの意義が薄れはしないか。フィギュアの魅力はそれだけでない、と思うのですが・・・。
 また、高難度の技は、身体の限界にも挑戦しますから、故障や大きな失敗のリスクも負う事になります。選手達は、自分の心技体をしっかりコントロールをしなければいけない。本当に大変な世界に入っている、と思います。
 何となく、大丈夫なのかしら、と心配になる事もあるんですよ。羽生選手だけでなく、トップ選手全てに対して。

 この間、「球辞苑」という野球解説の番組で、大谷選手の「ストレート」の速さの秘密とその限界について、分析していました。
 速い球を投げる為には、スリークォーター気味に腕を振る必要がある。すると、球離れが早くなり、リリースポイントを早く打者に見られてしまい、打たれ易くなる。また、余りに球速が早いと球がホップする前に到達する。高めのストレートで振らせる最適な速度は、実は140キロ程度の球なんですって。
 スピードガンを意識して投げる事と打者を抑える事は決してイコールではない、という非常に皮肉な問題に突き当たってしまいますね。

 このお話を聞いた時、今のフィギュアの高難度ジャンプのせめぎあいと同じ問題であると感じました。勿論、高みを目指している事は素晴らしいことですが、いつしか、本来の目的を逸脱する事に、なりはしないか。凄く本質的な問題を突きつけられた気持ちになりました。

 もうすぐ、WBCやフィギュアの世界選手権などがあります。どきどきしながら、観る事になりそうですが。
 選手達が怪我無く、無事に競技を終えられればいい、と、先ずそれを祈りたいです。ベストを尽くした所で結果はついてくると信じているので。
 まとまりの付かない内容になってしまい、申し訳ありません。ちゃんと自分でも整理がついていない事なので。
 また、新緑の里さんのご意見を聞かせて頂けましたら、幸いです。 (2017年03月05日 17時29分08秒)

Re[1]:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23)   新緑の里 さん
まるさん
大変興味深く拝読させて頂きました。
確かに、仰る通りだと思います。唯一つしかない、かけがえのない「個性」に、いとも容易く「優劣」の物差しを当て、それだけが全てであるかのように判断してしまう・・よく考えてみれば、これは実に恐ろしい、危険極まりない物の見方にもなり得ると、そう思います。スポーツだから、競技だから、と「自己正当化」を試み、容易く「優劣」で判断しがちな自分自身への戒めともなるお言葉で大変有難く、このような貴重なご意見を伺わせて頂けた事、心より感謝申し上げます。本当に有難うございます。

>フィギュアの競技会のプログラムもそれぞれの演技を「一つの作品」として鑑賞する気持ちになりました。その人の最大限のものが出来ればいい、と。自己ベストの更新こそが大切、だとも、ね。

仰る通りですね。「自己ベストの更新」、確かに一番価値のある事はそれなのでしょうね。ともすると「勝ち負け」だけに拘り、勝つ事が期待出来ない選手の演技は見ないでしまったり、見てもやや醒めた眼でいる自分自身を感じていたのですが・・まるさんのお話を伺って、何だか目が覚めた様な気分です。いつの間にか「勝利至上主義」に陥っていた・・と痛感させられました。勿論、この世の中、ある程度は勝利に拘らなければ生きては行けないでしょう。「弱肉強食」も、ある程度までなら「自然の摂理」という事も出来るでしょう。それはスポーツ選手ではない、一般人にも全く同様に言える事です。けれども最近どうにも、余りに世の中が「勝利」にのみ価値を置き、勝つ事=絶対善、みたいな風潮になり過ぎていはしないか?と疑問に感じていたのです。何時だったか、あなたの子供を「勝ち組」にしたいなら、みたいなタイトルの本が新聞広告に掲載されていて、ゾッとした事もありました。「勝ち組」と「負け組」に二極分化された様な社会、こんな社会は嫌だ!常々そう思ってきた筈でした。それなのに、いつの間にか知らず知らずに、他ならぬ自分自身が「勝利至上主義者」になっていたとは・・・

> 競技である以上、各々の優劣は付けねばなりません。しかし、全く別個の演技を評価する事は実は難しいとも感じているし。難しい技だけを抜き出してそれだけを賞賛するのも、自分が演じる側に立って見て、少し違和感を感じています。

「勝利至上主義」を嫌悪しながらも、それでも人は「勝利至上主義」から永遠に逃れられないのかな・・とも思います。勝つ事は、非常に気持ちの良いものだからです。その陰で例え誰かを泣かせていたとしても・・う~ん、すみません、話が別の方向へ行き過ぎた様に思います。軌道修正しなければ(汗)。

そうなんですよね、「勝利至上主義」である事を人間の原罪として背負いつつ、勝利を目指し邁進する、その矛盾と共に生きて行くしかないのでしょうね。特にプロスポーツの世界では、勝利至上主義者にならなければ生き残っては行けない。アマチュアスポーツの世界でも、程度の差こそあれ勝利への拘りこそがその人を最も輝かせるものなのでしょう。また「勝利」する人は大抵の場合「敗れる」事も知っています。敗北の苦みも充分にご存知でいらっしゃる場合が多い。であるからこそ、勝利の味は尚更格別なものとなるのでしょうね。 (2017年03月11日 20時54分40秒)

Re[1]:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23)   新緑の里 さん
まるさん

> 今の男子フィギュアの状況では、高難度の技が必要な時代になっています。でも、それだけに拘るとプログラムの意義が薄れはしないか。フィギュアの魅力はそれだけでない、と思うのですが・・・。

こんな凄まじい時代がやって来るなんて、誰か予想した人はいるのでしょうか?ほんの3年前でしかないソチ五輪が、遠い昔の出来事の様にさえ思えて来ます。まして「4回転論争」が沸き起こっていたバンクーバー五輪当時、7年後の男子シングルは「真四回転時代」に突入している、なんて想像さえ出来なかった事ですね。私も、フィギュアの魅力が高難度ジャンプだけにあるなんて、全く思いませんし、今現在の状況に対してう~ん・・と思う事もあります。特に羽生選手のプログラムに対しては、もう余りに「ギリギリ」と言うか、余裕が無さ過ぎて、折角のプログラムを「堪能する」という事が出来ずにいます。羽生選手の能力を持ってしても今現在の構成を余裕をもって滑り切るという事は、至難の業である、そう感じています。というか、そりゃそうでしょう、もう人間業かどうか?というそんな次元の構成ですもの。もう余りに技巧を凝らし過ぎて、却って演奏に失敗している、そんな印象さえ受けてしまいます。彼のプログラム構成としては、昨シーズンのものが最高であり、限界であるような、そんな気がするのですが。
とは言え、羽生選手は平昌五輪を最後に引退される可能性が極めて高いと思いますので、泣いても笑ってもあと一年、もう好きな様になさって下さい、としか言えないですよね・・
宇野選手に関しては、あくまで私個人の印象ですが羽生選手よりはまだ「余裕」を感じるので、4Fも4Loも取り敢えず「挑戦」なさるのもまぁいいんじゃない?という感じですが・・けど、本音を言うと私も内心、心配で心配で。大丈夫なんかじゃないでしょう!致命傷を負ってしまってから後悔しても遅いんだよ!って、叫びたくなります。けど、アスリートの本能というのは、アクセルを踏み続ける事にあるのであって、ブレーキを踏む事など、恐らく眼中には無いのでしょうね。また私自身も、あと10歳若かったとしたら、こんな風には思わなかったかも知れない。彼らの挑戦を無条件に応援していたかも知れない。そう考えると、やはり若さというのは大したものだ、そうも思います。10代後半や20代前半の青年が「アクセル」を踏む事しか考えてはおられないとしても、それはある意味極めて自然な事である、そうも思いますから。

>高めのストレートで振らせる最適な速度は、実は140キロ程度の球なんですって。

へ~、それは驚きですね!「球辞苑」という番組自体、私は存じ上げなかったのですが、番組HPを拝見しました所、なかなか面白そうですね、次回から見るようにします。野球は見るのは好きですが、詳しい事は(否、簡単な事でも)まるで分かっていないものですから・・しかし、野球中継を見ておりましても解説者の方が時々投球に対して、スピードガン以上に速く感じる、とか何とか仰っているのは耳に残っていて、そういう事から察するに、恐らくスピードガンの速度よりも「体感速度」の方が重要なのだろうな、とは思っていました。大谷投手の160キロ超の球も、ファールではありますが打者に当てられていますよね。その一方、球速は遅くとも、ストレートで三振を獲れる投手もいる。球辞苑のストレートの回は見逃してしまったので残念です。

> スピードガンを意識して投げる事と打者を抑える事は決してイコールではない、という非常に皮肉な問題に突き当たってしまいますね。

そうですね。唯、野球と違ってフィギュアの場合、高難度ジャンプであればある程得点が得られますからね。野球の場合、160キロで抑えても130キロで抑えても、結果は同じ事ですが、フィギュアスケートはそうじゃありませんから、う~ん、どうなんでしょう。唯、「本来の目的を逸脱する事になりはしないか?」とのまるさんのご危惧に関しては、全く同感です。

WBCも始まりましたね!まさかの?3連勝、嬉しい限りです。坂本、菊池の2遊間が実現したのが先ず嬉しい(山田DHは考えていなかった、正に盲点という感じです)。一昨年のプレミア12で誕生した筒香、中田の名コンビ、また見られたのが嬉しい。何なんでしょうね?あの二人の微笑ましさは(笑)。 (2017年03月11日 22時27分01秒)

Re:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23)   まるさん さん
新緑の里さん、ご返信、本当にありがとうございます。
 私の戯言の様な話に本当に真剣に向き合って下さってありがとうございます。
 私自身も良く、判っているのですよ。多分、自分にとって大切であったスケーター達が次々と引退したり、世代交代を余儀なくされた中で、自分が、どこか、醒めた目で見ている、という事に。思い入れが出来ない自分がいる事にも、ね。
 そして、プログラムの魅力、例えばステップであったり、美しい所作、スピン、演技力、スケーティングなどなどを楽しんでいた時代から、別次元へと移行している事に対応出来ていない状況なのです。
 本当に私こそ、冷や汗が出て来ます。そんな高尚な話ではなく、一種の愚痴に近いかもしれません。また、新緑の里さんの記事の内容を、これまでずっと拝見して、決して勝利至上主義だの、そういう事は全く感じません。寧ろ、フィギュア界全体に公平に愛情を持って、或る時は鋭く、また、深い感想を音べておられると感じています。こちらこそ、いつも、アップされている内容にインスパイアされる部分が大きいですし、強く感銘を受けております。
 
 ただ、一つだけ、お話させて下さいね。「自己ベスト更新」という事に私が拘るのは、自分がお稽古事を再開した事が大きいかもしれませんね。
 私は二十代から三十代初めに掛けて十数年、能楽仕舞を習っていました。当然の事として、先生方は、すぐに上達する人を大事にしますし、可愛がりますよね。その頃の私は、余り、器用でもなく、愛想も無かったので、先生の「お気に入り」には程遠い教え子でした。若かったから、馬鹿馬鹿しい位、傷つき易く、今考えれば笑ってしまう様な事だったけれど、正直に言えば、習う意味すら、分からなくなっていましたね。ただ、一度始めた事を簡単に辞めるといけないな、という意地だけで続けていました。
 一度教わって、簡単に出来てしまう。それ以上の事を自分で工夫して上達して高みを目指す。これは素晴らしい事です。教えがいもあるし、優秀な教え子は誇りでもあります。
 でも、同じ事を習っても出来ない人も沢山います。というか、それが大半でしょう。どうやったら上手くなれるのか、判らない、好きになる事すら出来ない。要するにそういう人はやる気やモチベーションがないと評価されてしまいます。
 だから、自分のレベルに合わせて、人と比較するのではなく、自分が必ず練習の中で何かを得る為に努力する事が一番大事だと感じる様になりました。自分と他者を比較していたら、絶対上手くなれない、という事に今になってやっと気づいたのですね。(遅いかもしれませんが)

 若い頃の忘れ物を取りに行く気持ちで今、習い事を再開しています。多分、180°変わった、とまでは行きませんが、お稽古が楽しく感じられる(一応、予習復習が必要だから、大変なのですが)のはうれしいです。

 字数の関係と話題が変わるので、一度切らせて頂きます。 (2017年03月13日 13時12分39秒)

WBC雑感   まるさん さん
 新緑の里さん、続きです。

 WBC、強化試合のぐだぐだ感から、一次予選に入ってから本当にいい状況ですね。寧ろ、メジャー組(ダルビッシュやマー君、岩隈、前田健太など)や大谷選手の様な超弩級が出てない事が皆の結束を固め、役割認識をしっかりさせている、と思えました。昨日の試合も、両軍ともに投手交代のミスから大失点してもつれたゲームになりましたが、首脳陣の采配を選手達がカバーしている印象があります。
 特に千賀や牧田の投球は素晴らしかったし、青木や秋山などの見えない所のアシストやカバーが素晴らしいですね。この大会では、秋山や松田(昨日は出てなかったけど)のプレイを見ているとこれぞ、いかにして勝つか、という事が判っているプレーヤーだと感じています。

 筒香と中田翔は、WBCで互いに野球人生を変える様な出会い(大袈裟かしら)をした、と感じています。二人とも、全くタイプの違うバッターで(長距離砲という共通点はありますが)リーグも違うので、WBCのメンバーでなければ接点は生まれなかったでしょう。
 お互いにいい影響を受け合っていますね。中田は筒香のシェアでパワフルな打撃に大いに影響を受けていますし、筒香は中田の勝負強さや思い切りの良さ、そして漂うスターのオーラを自分の物にしようと思っている事でしょう。昨シーズンの二人の活躍を見ると本当に二人が切磋琢磨してきて良かった! と思います。これからの野球界を引っ張ってくれる二人を応援したいです。

 取り敢えず、決勝Rまでは駒を進めてくれたら、うれしいけど、周囲が強すぎる(イスラエルとか、一体あれは何でしょう)ので、無理な要求はしません。怪我無く、無事に終えられればいいと思います。 (2017年03月13日 13時33分23秒)

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まるさん@ WBC雑感  新緑の里さん、続きです。  WBC、…
まるさん@ Re:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23) 新緑の里さん、ご返信、本当にありがとう…
新緑の里@ Re[1]:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23) まるさん > 今の男子フィギュアの状況…
新緑の里@ Re[1]:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23) まるさん 大変興味深く拝読させて頂きまし…
まるさん@ Re:衝撃のネイサン・チェン~2017四大陸。(02/23) 新緑の里さん、ご返信ありがとうございま…

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