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わたしは65歳まで働いて、それからは好きなことをしたいと娘たちに訴えていた。 彼女たちもきっとそのつもりでいたに違いないのだが、その年に近づいてみると後5年位は身体が持ちそうなのである。それなら次は70歳まで頑張ってみようかと思い、ついてはその節目として65歳の誕生日には景気付けに盛大に祝って欲しいと半分冗談で言っておいたのだ。 昨日、長女が 「羽田空港に飛行機を見に行かない?」と誘ってくれた。わたしが飛行機の発着を見るのが大好きだからである。もちろん「行く〜〜」と快諾したのであるが、退社時間間際に仕事が慌ただしく入って来て残業になった。仕方がないから諦めようとメールをしたが反応かない。約束の時間を一時間近く遅れて羽田空港に到着してのだけれど、そこから壮大なサプライズが待っていた。 わたしはひたすら長女を探し待っているとそこに現れたのは、遠く沖縄にいるはずの次女だった。世の中には似た人がいるものだと怪訝な顔をして、見ていると紛れもない次女が、 「ちょっと早いけど、私がサプライズプレゼント」と。 もう驚くやら嬉しいやらで涙が出そうになった。ここで長女と合流して自宅飲み会となるのだろうと思っていた所、 「六本木に移動する」との事。 その六本木のお寿司屋に、長女が待っていて、少し早いけどとお誕生日会が始まったのである。 美味しい料理とお酒をしこたまいただいてもうこれ以上は無理という頃、終電には早いけど、そろそろ家に帰ろうと腰をあげた。店の前からタクシーに乗せられたので、最寄り駅かな?と思っていたら、着いた所は恵比寿のウエスティン。バーで軽く飲んで行こうと降り立った。 もう入らないし、ホテルのバーは高いしもったいないと思いながらついて行った。このじこんではもはや終電は逃しかねないが、タクシー代はわたしが払おう、などと頭の中で思った。 久しぶりのホテルのバーである。やはり気分が華やいだ。もう入らないけど、マティーニを、と。 そこで次女がさりげなく席を立ちトイレへ行った、と思っていたら、チェックイン完了と笑いながら戻って来た。 「え?泊まるの?」 わたしの目はもう点となった。 そして部屋に入ってみると、わたしの好きなシャンパンがウエルカムドリンクに用意してあった。 もう、超サプライズとびっくりポンのてんこ盛りである。 過去にはもう二度と立ち直れないと思える様な事が山ほどあったけど、全てがこの日を迎える為の序章であったのだと確信がもてた。 わたしは本当に幸せものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年02月06日 11時39分29秒
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