親ばかインコ日記2

北朝鮮に振り回される日本。
拉致被害者を取り戻せない日本政府。
こういった事に怒りを募らせている日本人は多いと思います。
そんな人達の一服の清涼剤になってくれそう本が『高句麗の十字架』です。

【送料無料】高句麗の十字架
私が『高句麗の十字架』読み始めた頃、手塚治虫の話に似ていると思いました。
まあこういった話をあまり読んだ事が無いのでそう思ったのかもしれませんが、何か世界観というかそういったものに似たものを感じました。
次に読んで行く内に登場人物の多さに戸惑いました。
他の話ならば名も無き脇役だろうキャラにも名前が付いていてそのキャラの人生が垣間見るようなセリフやエピソードがあったりするんです。
それに凄いな～とただただ恐れ入りました。
もし私が小説を書いたらきっと『私とあなたの物語』といったような自分とあなた以外全く設定がないようなものになりそうです。
あなたがちゃんと書かれていればいいけれど、それも出来ずにただの主人公の独り言的な視野の狭い近眼的小説になってしまうと思います。
しかし『高句麗の十字架』では脇役にまで名前、人生があるんです。
そして拉致被害者の救出があるのですが、私なら拉致被害者が救出された時点でめでたしめでたしお終いで終わっていたと思います。
でも『高句麗の十字架』ではそれだけでは終わりません。
スケールが違う。
恐らく作者の視野が広いんでしょう。
そして細部にまで設定がちゃんとしている。
この本は北朝鮮への苛立ちを鎮める一服の清涼剤になってくれただけではなく、自分に欠けている物を教えてくれた話でもありました。


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