テーマ:中国旅行(478)
カテゴリ:中国旅行
自分は以前四川大学に遊学していた。
成都市内ではほとんど少数民族を見かけないが、実は四川省にはチベット族がたくさんいる。 市内から出ているバスで、四川省北部の「阿覇」(アバ)と言う村へ。 「阿覇」は「九さい溝/黄龍」などに比較的近い村。 自分が訪れた当時は「未開放地区」だった。(今は開放されている) 未開放地区といっても、バス1本で行けてしまう。 宿も普通にok。 もちろん外国人観光客は他にいないけど。 バスに揺られること15時間。 山間の悪路を進む。 ↑ ↑ ↑ 車酔いさえしなければ、新緑の美しい景色を楽しめる。 途中のトイレ休憩では、過去最高のトイレと遭遇。 板が敷いてあるだけで、その下には豚が口を開けて今か今かと待機している。 ↑ ↑ ↑ 「阿覇」と言う村に、特別何かがあるわけではない。 むしろ何もない。 村のほとんどはチベット族。村の周りは草原で、牧畜もされている。 どこまでも変わらない光景。 ただ気候の厳しさからか、朗らかとかゆったりといった印象は薄い。 チベット族の僧侶さんたちと話をするチャンスがあった。 彼らは一応普通語ができるけれども、かなりなまっているので、聞くのは大変。 「チベット族は今の体制をどう思っているのか」という、 かなり突っ込んだ話になり… 彼らいわく、 「自分たちは独自の言語を持っている。そして、文字も持っている。 さらには、文化、宗教も持っている。けれども、被支配者の側に回っている。」 どうしてだと思う?と聞かれて、答えあぐねていると… 一人の男性が懐から、人民元の紙幣を取り出した。 「金というたった一つの道具によって、我々は被支配者の側に回っているのだ」 周りには漢民族もいない。さらには自分は外国人ということで、 おそらく話が少々過激になったのだろうと思う。 もちろん基本的に彼らの表情は穏やかで、危険分子(体制側から見て)の臭いはない。 きっと普通のチベット族の人たちの一般的な感情なのだろうと思う。 程度に差こそあれ、鬱積したものを胸に持っている。 これは別に少数民族に限ったことではないだろうし。 自分はチベットへは行ったことがない。 だから、もちろん彼らの考えがチベット族全体の意見かは分からない。 ただ外国や外界とは隔たった村の彼らの言葉にこそ、 実は偽ざる真実が隠れてるのでは!?とも思った。 ↑ ↑ ↑ 羊の放牧。 村の周りはどこまでも草原が広がる。 ぽつん、と一つ村がある。 ある意味、陸の孤島。 それでも、漢化政策は行き届いていて、街では基本的に普通語ok。 続く… 現在おかげさまで94位。目指せ、100位以内定着!! 人気blogランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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