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カテゴリ:音楽
そろそろ時効かと思う。 お友達のライブに行って、その後の晩ご飯までのこのこついていき(一緒にご飯を食べるのは仲良くなる近道)、楽しかった夜のこと。 じゃぁお開きにしようか、明日仕事の人もいるしね、てな具合で、早々に店を出たところで、メンバーさんのお一人が、 「みんなが揃ってるから聞いてほしいことがある」 とおっしゃった。 唐突だったし、ぞろぞろ店から行列で出ている最中で、なんだか団子状態になり、あたしは後ろから押されて、言い出しっぺのメンバーさんの真ん前に立った。 でも、こんな50センチぐらいの距離にいても、言い出しっぺさんはワタクシのことをちっとも見ておらず、ワタクシは存在していなかった。 「・・・このバンドを辞めようと思う」 ナント。 ああ、だから、ご飯の間中、この人はずっとうつむき加減でいらっしゃったのか。 謎がとけた。 自然、言い出しっぺさんを囲む形になり、みなが次の言葉を待つ。 そのうちの、穏やかで真摯な、大人の表情を見て、ああ、あの人のタダモノじゃない印象は、こういうことだったか、など、また別の謎もとけた。 そんなんを頭のかたすみに考えてるあたりからして、ワタクシは完全に部外者であり、そぉっと静かに一歩二歩さがって、物理的にも蚊帳の外に出る。 「方向性の違い」 という有名なフレーズを、先月は初めてリアルで聞いた。 二度も。 歩み寄れないものなんだろうか。 自分をだますのはヤなんだろうか。 あたしなんか、ラッパが吹ければジャンルはどうであれ楽しい。 ・・・・と言い続けているけど、実はそう思い込もうとしているだけだったりして。 ついつい、自分をうたぐる。 でも、今のあたしのレベルでは、方向性を定めるにいたらないと思うので、やっぱりこれでいいのだ。 ジャズもロカビリもロックも、アンパンマンも一休さんも吹くさ。 「我」を出すのは、まだまだ後でよい気がする。 ただ、先月ふたりの人が別々に口にした「方向性の違い」は、納得がいった。 音楽とのつきあい方は、それぞれ。 いずれの方向をゆく人も、応援させてほしいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.02.11 00:50:11
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