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カテゴリ:音楽
そんなわけで、大阪では、土曜日は防音室あれこれ。 本日、日曜日は、はやばやと広島に戻ろうと思ったのだけれど、せっかくなので、楽器屋さんをのぞいてみました。 今、お世話になってる楽器屋さんは、大阪にも店舗があるんだよね。 ずっと、新しいラッパが欲しいと思っていたので、下見。 広島から来たこと、広島の店舗でお世話になってること、今使ってる楽器は、昔、広島店で購入したことなどを話すと、とてもフレンドリーに会話が進み、 名前忘れたけど、クリフォード・ブラウンが使ってたモデル1本 古い(私が生まれる前のもの)セルマー2本 古い(同じく)キング2本 レアなシカゴモデルの、モネット(!)1本 を吹かせていただきました。 モネットですよ、モネット。 想像どおり、楽器そのものが肉厚で、存在感たっぷり。 そして、試奏だけでも感じる、音の幅の広さ。 いろんな要求に答えてくれそうな楽器でした。 ・・・・「いろんな要求」を、的確に楽器に伝えられる技術があればね、という条件付きですけどね。 やはり重い楽器だし、息もたくさん必要で、プロ仕様のイメージが強い、ハードルが高い。 でも、防音室にこもって毎日5時間吹けばなんとかなるんじゃないか・・・と、ついつい夢見てしまう憧れの楽器でございます。 うーん。 セルマーは、1本は、ピストンの位置がベル寄りで、かなりスリムなつくりの、マニアックなモデル。 これは癖がすごくあって、難しかった。 古い楽器というのは1本1本手づくりだから、同じメーカーでも、癖が違ってくるそうで、お店の方によると、だからこそ、おもしろいのだそう。 ワタクシもそう思うなぁ。 古い楽器にはたましいがある。 ちなみに、このマニアック・セルマーは、ワタクシがライブに行ったこともある某有名人も、かつて惚れ込んでいたモデルらしいです。 かなりマニアック。 収集家が持っててもおかしくないようなレアものでした。 もう1本のセルマーは、美しい彫刻と、エレガントなボディで、見た目は、いかにもああ、セルマー。 指にぴたりと吸い付くような、ピストンのやさしい押し心地にびっくり。 そして音も、ピストンの心地そのまんま、まるくてやわらかい。 変な言い方ですが、おフランス系でした。 フランス語のやさしい発音で吹ける感じ。 もちろん、よくよく吹き込んで馴染んだら、そんなふうに吹けるようになるかも、という可能性でしかないわけですが。 そう、新しい楽器ってのは、すべてが「可能性」。 試奏させていただいても、結局、手に入れて、吹き込んでみないとわからない部分がどうしても多い、そうです。 加えて、ワタクシが吹いたことのあるラッパは、実質、今持っているベンジー1本きりだからなぁ。 決定的に、経験値がなさすぎる。 その点、キングの1本は、ベンジーに近かった。 管の具合や重さなど、見た目もベンジーに近く、試奏の最初の音から、芯をとらまえることができました。 ああ、この人(ラッパだけど)は、文句言わんなぁ、という感じ。 ほいで、やっぱりそういうときは、楽器の音が出ているらしく、お店の方も、無理がない、とおっしゃっていた。 でも、あたしは、ベンジーと違う路線の楽器がほしいのだー。 うーん、悩む。 もう1本のキングは、さらに古いレアな楽器だそうで、こちらはまた、同じキングでも癖ありまくりなのね。 抵抗が強く、芯がなかなか見つからんかった。 今使ってるベンジーがかなり素直な楽器なので、比べてしまうと「偏屈がんこ親父」という趣きでございまして、こりゃ無理かな、と思いました。 いや、吹きこなしてみたいけれどもさ。 という具合で、古い楽器を前に、うほうほのひととき。 今は、ワタクシのように、わざわざ古い楽器を探す人も少なくなったそうです。 まぁ、錆びさびだったりするしね。 でもいいなぁ、どれも良かったなぁ・・・。 今度はちゃんとウォーミングアップしてから、自分の楽器も持参で行こう。 夢はふくらみ、財布はしぼむ予定がまた一つ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.02.22 23:07:58
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