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2009年07月08日
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カテゴリ:里山での読書

『インストール』

これが本当に17歳の高校生が書いたものなんだろうか。

やはり才能ってあるんだなぁ。

以前、友人で小説家を目指していたのがいた。行李いっぱい習作がなければ一人前にな

れないと口癖のように言って暇さえあれば書いていた。だがいつしかその夢も潰えたよう

で商社マンになっていた。何度か習作を読ませてもらったが大げさな表現や難しい語彙が

散りばめられ読み切るのがきつかった。感想を聞かれるのが何よりもつらかった。

KICX3528.JPG

『インストール』(綿矢りさ)は、もっと若い人が書いた作品だというのにスーと小説の世界

に入っていけた。題材もありえそうで面白いし、タイトルも意味深長でいい。コンピューター

にソフトを導入するというよりも、学校をさぼり一月の間、見知らぬバーチャルな世界をコ

ンピューターを介して体験していく、それがソフトを組み込んでいくような体験だったと言い

たかったのだろう。高校生の主人公と小学生が出てくるが、それぞれの親の描き方もあっ

さりと淡白で好い。

「17歳、最年少の文藝賞を受賞した」という紹介がなく、本屋や図書館の棚から偶然取り

だして読んだら普通に楽しめる小説だ。この本とは、そんな出会いがしたかった。

 






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最終更新日  2009年07月09日 04時20分55秒
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