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カテゴリ:里山の日々
福島県民200万人調査 試算した1年間の外部被爆は4mSV+? 遅ればせながら、国と県は県民200万人全員の被爆に関する健康調査を行うことになった。おっつけ問診調査票が送られてくることになっている。問題は4か月前の行動を書くようなのだが、その頃の記憶なんてはるか彼方ではっきりしない。 自分で線量計で測った5月末以降の1年間の外部被ばく量を試算してみた。おおよそ4ミリシーベルトだ。でも分からない ”?” の部分がある。水素爆発が起きて一番大気中に放射性物質が多かった1週間から5月末までの線量と被爆量だ。この時期に福島市内へ移動したり、駐車場から最寄駅まで歩いたり、郡山駅まで移動していたり、何も知らずに家の外をクウと散歩をしていた。 水素爆発をした当時の線量は15日午後2時台に山木屋で測定上限の1時間当たり30マイクロシーベルトを超えていたり、同6時21分には福島市立子山でも7.33マイクロシーベルト(福島民友) というから相当な量を被ばくした可能性がある。もう一つ確かな情報によると、比較的に早い時期に山木屋以外の川俣町のある地点でたまたま土壌を調べたデータがあって200万ベクレルの放射線量が計測されたという。 不幸中の幸いだったのは、3月~5月にかけては花粉が飛び回っている時期だったので、花粉症の身でマスクを欠かさなかったのは幸いした。それにしてもすごく高い数字だ。 以下の積算数字は、友人から借りたアメリカ製の「Inspector alert]で計測した数字をもとに試算した。この検出器はハロゲン冷却式ガイガーミューラー管で知り合いが『NPO測定器47プロジェクト 』から借り受けたものだ。 ただ、まだ校正をしていなかったのでどれほどのブレがあるか分からなかった。過日、たまたま知った大学の研究者に校正をお願いした。6月23日に校正済みの日立メディカルAlokaのサーベイメーターTGS131を基準器にして、忙しい中を半日ががかりの校正を快く引き受けてくれた。 TGS131 それによると、この『アラート』は、ほぼ精度が高く2.2μSv/時以下の値の時は1.03の係数を、2.2μSv/時以上の時は 1.2xー0.12で計算すれば高価なサーベイメーターと変わらぬ働きをすることが判った。 5月下旬に一度、6月下旬にもう一回、部屋の中から、クウとの散歩道、各畑や田圃の畦、ビニールハウスの中、鶏小屋の中、クウやYaeの小屋の中、玄関先、庭、玄関の中、居間、台所、寝室、2階の窓の屋根をくまなく測定した。各地点4度の計測して平均を出して、上記の式を当てはめた。 路上や雨ざらしの場所は1か月の間に、雨風で流れて数値は減少していた。畑や田は0.5~1.5μSv/時ほど下がって0,6~1,6μSv/時、剥いだ畑は0.4~0.6μSv/時だった。部屋の中は念入りに拭き掃除をしたので0.1~0,2μSv/時ほど下がり0.2~0.3μSv/時だった。屋根のある乾燥小屋、鶏小屋やハウスは変わらず0.3から0.5μSv/時を示した。 これらの数値から、おおよその1年間の外部被ばく量を足し上げると 3975μSvだった。 (576μSv=0.6μSv/時×16h×60d 始め2ヶ月間の部屋での生活、263μSv=2.2μSv/時×2h×60d 始め2ヶ月間のクウの散歩、162μSv=0.45μSv/時×6h×60d 始め2ヶ月間の睡眠、2242μSv=0.35μSv/時×21h×305d 部屋の中、320μSv=0.7μSv/時×1.5h×305d 散歩、412μSv=0.9μSv/時×1.5h×305d 野良仕事) 1年間に4ミリシーベルトというのは低い数字ではない。これに水素爆発の1週間の間、それ以降の2ヶ月間に受けた外部被ばくと吸い込んだ内部被ばく、さらには自給の野菜を加えると、どういう数字なるのか予断を許さないだろう。 昨夜もNHKのクローズアップ現代で、県内の小さなお子さんを抱えた人が、避難地域でなくとも県外に避難する人が続出しているということを取り上げていた。此処の自分の住む場所の汚染状況の数字が分からないので余計に不安を呼ぶ。町では漸く自治会ごとに無料の線量計を置いて貸し出すという。後手後手な感じがする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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