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Neko月@ Re:野村美月 『“文学少女”と死にたがりの道化』(06/14) 深い。 面白い。 はまる。 読む。 サ…
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2010.12.06
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カテゴリ:感想
 古賀の「生きる目的」のために「ゼロ年代探偵小説研究部」として復活した完全犯罪研究部。表の名前は変わっても、部室がせまくなっても、やることに変わりはない。裏活動として様々な事件に首を突っ込むうち、またしてもとんでもない状況に行き着いてしまい・・・

 「女子高生ミステリー」フェアの一冊。対象は杉野二号ですね。
 意外なほどに以前の事件を引きずらなかった完全犯罪研究部。あまりにあっさりしていて驚きました。あれだけの大立ち回りを見せたあとなのに。
 言動の節々から彼らの本気具合が読み取れます。本気で遊ぶのです、彼らは。読んでいる分にはおもしろいのですが、身近にいたらかなりイヤな面々です。

 この物語のおもしろさのひとつは彼らの持つ二面性にあります。ひとつは単なるミステリおたくのようで、その知識や技術を活用して悪人を始末する仕事人的な面。もうひとつはエスカレートして歯止めが利かなくなったときの狂気。似て非なるこの二面性のギャップが大きく感じられるほど、読み手を次のページへと強く誘うのです。

 また、簡単に真似できそうなギミックも目を惹きます。いくら「よい子はくれぐれも真似をしないように!」と書いても、そういったものが身近に感じられるというのは、やはりちょっとしたわくわく感を誘うじゃないですか。
 ポイントは、立場の変わったゆりっぺをどう捉えるか。これが評価の分かれ目かも。その点だけを考えれば、教師という本来無茶のできないはずだった前作の方が上のような気がします。

 「THANATOS」シリーズとの緩やかなリンクも保ったままだった今作。完全犯罪研究部の面々があちらに登場する機会もあるのでしょうか。やはり「THANATOS」シリーズも読まねば。

関連作:『完全犯罪研究部
2010年11月18日読了





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Last updated  2010.12.06 18:12:08
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