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カテゴリ:近隣
私と同じ建物に住んでる、片足が不自由な男性のことは何回か書いた。
その彼は40代か50代か、全然わかりません。 大体、人の年令というのは、その人の生まれながらの顔の造作や経験してきたこと、意識して手入れしてきたか、などで大幅に変わると思うんですよね。 その彼の名前は知らないから仮にAさんとする。 そのAさんは、孤独な表情で人生の目標もなさそう・・・・近所を自転車で走り回ってるのを時々見かけてた。 ずっと前はこの建物の再生紙の仕分けとか頼まれてたみたいだが、なにか気に障るようなことをしでかしたようで任を解かれたようだ。 彼とは何回か言葉を交わしたことがあったが、近県に親戚はいるが自分は天涯孤独・・・とは彼自身から聞いてた。 それ以上のことは聞いたことがない。 私は彼には別になんの嫌悪感も持ってなかった。 かなりひどい環境の生育歴だったのだろう・・・そのせいで礼儀とか社会通念などを学ばずにきたのかもしれない、と思ってた。 しかし、あのよく花壇の世話をしてるおじさんが、彼は礼儀知らずで変な人間だ、近よらない方がいい・・・少し優しくしたら、勝手に他人の部屋に入って冷蔵庫を開けたり、料理を作って持ってってあげたらけんもほろろに断られた、など。 そしてあの嫌味な理事会長という人はいつも彼の悪口を言ってた。 私はこの二人が嫌いになって、花壇おじさんとは最初こそ花の話とかしてたけど、すっかり嫌いになってずっと遭わないようにしてる。 そのAさん、この何ヶ月かずっと見かけなかった。 理事会長は何かと彼の悪口を言ってたから彼を追い出したのかも知れないと思ってた。 そしたら今日私が仕事に出かけようとエントランスを出た時、Aさんが松葉杖をついてるのに遭遇した。 私はびっくりして〝引っ越したのかと思ってた・・”と言ったら 〝足を骨折して6月から入院してた、今は退院したけど・・・”と。 なんか顔色がきれいになってて〝痩せた?”と聞いたら〝入院中はもっと痩せてた・・”と。 入院中は、治療するという目標があっただろう、少しは充実したような表情に見える。 彼は私には素直に向き合ってくれる。 周囲の人がもっと思いやりを持って彼に接してくれたら彼だってもう少しマシな毎日を送れるだろうに・・・とずっと思ってた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.11.16 19:35:27
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