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カテゴリ:読書感想文
スカイ・マスターズ SKY MASTERS 上、下、
デイル・ブラウン この本の作者が作家になる前に爆撃機の航法士だったそうで、この人の書く本には飛行機、中でも爆撃機について、とても詳しく書かれています。 初めて読んだ「オールド・ドッグ出撃せよ」でこの作家のファンになりました。 オールド・ドッグはB-52の話だったのですが、 今回のスカイ・マスターズは主人公やメインのマシンなどの話が中心ではなくて、 中国によるフィリピン侵攻の話が核みたいです(読み終えてなお、イマイチ中心核がよくわからない) オールド・ドッグに出てきた主人公のマクラナハンも出てくるのですが、今回は人物を深く書き込んではいないし、マクラナハンの乗っているB-2(ステルス爆撃機)がメインかとも思ったのですが、そうでもなさそうだし、本の題名にもなっているマスターズという登場人物も出てくるのですが、この人も主人公とは言いがたいです。 最近たまにこういうタイプの作品に出会うのですが、時間の流れを辿ってお話を進め、 主人公や主たる登場物を決めないで、流れそのものがお話の主題? みたいな小説のようです。 テレビドラマですが、ERとか、サード・ウォッチのような感じです。 ただ、それがこの作品で成功しているか? と言えば、僕にはそう思えませんでした。 中国が軍事力を増しているし、米軍がアジアで縮小に傾向にありこの物語のような紛争が いつ起こっても不思議ではないな? とは思うし、アジアのお話という事で中々楽しく読めましたが、 一作目の「オールド・ドッグ出撃せよ」を読んだ時ほどの感動はありませんでした。 ま、心地よくマトメた秀作かな? というぐらいの感想です。 完成度は高いと思います、でも わくわく ドキドキ はしないです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 16, 2005 05:40:09 PM
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