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カテゴリ:読書感想文
関ヶ原 上巻 新潮社
司馬遼太郎 戦国時代の物語と言うと直ぐに合戦を想像してしまうのですが。 今回読んだ「関ヶ原」上巻 なんと最初から最後まで一回も合戦が起こらなかった。 以前から関ヶ原の合戦は、始まる前に政治で決着が着いていたと思っていたので。 あまり関ヶ原の戦いについての本は読みたくなかったんです。 それで、この本もまだ読んでいませんでした。 主人公も決まっていないお話だし (^^ゞ 僕の好みは誰か1人主人公を決めて、その主人公が成長して行くお話が好きなんです。 最近そういう話は読んでないな~。 話を「関ヶ原」に戻してっと。 今回読んだ上巻では、秀吉が死んでその後、家康が自分の天下を取るために打った手、石田三成がどんな人間で、どのように豊臣政権を延命しようとしたか、 などがお話になっている。 すでに豊臣政権の時代では、戦国時代のように、力があれば隣国を切り取り放題、って世の中ではなくなっていたらしい。 僕のイメージの中では、家康が江戸幕府を打ち立てるまでは、戦国の世なのかな~と思っていたのですが、 豊臣の世の中でも案外平穏な時期があったらしい。 戦いの強い人間よりも、行政の出来る人間(官僚?)の活躍する時期が。 秀吉が死んだ時点で、家康よりも強い大名は1人もいないくなっているにも関わらず。 一気に戦闘で天下を取りに行かず。 周りの大名たちをけしかけて、三成を追い落としたり。 撒き散らした噂話を根拠にして、人質をとり、自分の陣営に巻き込んだり。 政治的手法で自分の思い道理に事を運んでいく。 さすが家康はたぬき?。 あれれ、アメリカがイラクにやった事? そう考えてみれば、今の時代の日本にも家康のような政治家が必要なのか? 国境こそ画定しているものの、金や資源は自由に移動する。 上手に世の中を渡って、日本を立ててゆくには家康型政治家が必要悪? 清廉潔白でも三成のように玉砕型では困るし。。。 あぁ また脱線してる。「関ヶ原」の話だったのに。。。 中、下巻を読まないと、合戦の部分まではいかないみたいだ。 まだ暫くは政治の話が続きそうだ、それにしても、政治家と将軍を1人でやる時代は危ういな、力は分散するにかぎる。 さてっと、今年中にあと2巻読み終わるかな~ 疑問だ (^^ゞ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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