ケイト　ミキの ヒーリングサロン

先週から気になっていた映画、「ミリキタニの猫」を観にいった。
もちろん、一人で。
そして、1時10分から上映。
3回観てしまった。

http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=91

1回目は　日本語字幕に気をとられ　画面に集中できず。
2回目は　英語字幕に気をとられ…

そして、3回目は画面だけを観た。

ホームレスをしている時の顔と、現在の彼の顔つきが全然違う。



武庫之荘で一人暮らしをしている　実家の父と重なった。

父は別にお金に困っているわけではないけれど、仙人のような暮らしをしている。

「お店の為だから」と言って　食べ物は日付の古いものから買っている。
地元にお金を落とさないといけないからと、電気製品など、高くっても自宅近くで買い物をする。

洋服も買うお金があっても、私が帰った時に　リフォームさせる。
こんな洋服捨てて、買えば？？
と思う洋服でも、襟を反対に付け替えさせる。
すごいアイデアに脱帽だ。
お陰で、私のミシンの腕も上がる。

封筒もハンドメイド。
もちろん、私が帰った時にカレンダーの裏を使って　私が製作担当。

ジミー　ツトム　ミリキタニ。
彼の風貌と父が重なって涙が流れてきた。
丁度、映画を撮影している頃の彼と、現在の父は同い年。



ミリキタニはぱパステル、クレヨン、色鉛筆、そして、筆を持つ。
父は、書写を日課にしているので、墨と小筆を持つ。
そして、朝、晩は読経を欠かさない。
朝、晩6時には　仏様へのお水とお茶、ご飯をお供えし、
お花も欠かさない。

そして、仏様から下げたお水を使う父。

娘ながら、父のすばらしい生き方を尊敬している。
地球のことを心配している。
クーラーもあるのにつけない。
徹底したエコライフ。

自分の幸せより、人のことを思う父。

エゴの無い生き方を私も見習いたい。
エゴだらけの自分が嫌になる。



私が帰らないと床屋さんへ行かないので、4ヶ月帰らないと、ミリキタニみたいな風貌だ。

そんでもって、映画の中で、「ふるさと」の歌が流れ、彼のすばらしい色彩の絵がアップで写しだされる。
鯉や金魚の絵は、私の好きなマティスも真っ青だ！！！

「ふるさと」は、1999年の秋、入院中の母が病室で私に歌ってくれと頼んだ歌。
それで、映画を観て両親を想い、また、涙…


当たり前の事だけれど、人間、一人ひとり経験する事が違う。
私も大変だったけれど、戦争を体験している世代の人はすごい。


生きるか死ぬか。


本当に壮絶だ。

今、在るものに感謝しよう。

ご飯を3度食べられる幸せ。
お風呂にも毎日入られる。
今日は2回入った。
行きたい所へ　旅行できる。
買いたいものも贅沢しなければ　いつでも買える。
当たり前のように、暑いときにはクーラー
寒ければ暖房。

今、出来ることに感謝しよう。


数年前、生きているのが辛くて、しんどくて、実は亡くなった母に「早く、私を迎えに来て！！」
と叫んでいた時期があったけれど、おかあさん、アレは取り消すよ。
私は　命が尽きるまで怖がらずに生きて、本当に心から楽しめること、自分がしたいことをこれからしていくよ。


こころが洗われる良い作品、「ミリキタニの猫」に出会えて良かったよ。

ありがとう。