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テーマ:レンタル映画(818)
カテゴリ:映画
監督:テリー・ギリアム 出演:ジョナサン・プライス、キム・グライスト、ロバート・デ・ニーロ コンピューターによる国民管理の徹底した仮想国、ブラジル。 ある日、情報管理局で役員が叩き落したハエのせいで誤作動がおき、善良な市民が逮捕され、その波動は主人公のサムを巻き込み・・・ 古いようで未来っぽい。未来っぽいようで古っぽい。 それもそのはず、この映画が公開されたのは1985年。 コードや管がうねくりまわるごつい機械の上にスクリーン、 今でいうパソコンはタイプライターに透明スクリーンのついたもの、 情報を送る装置は書類を小さな筒の中に入れ、それを管の中に放り込む・・。 でもこれが20年前だと考えるとこのイマジネーションはすごいと思う。 画面も少し薄いセピア色のフィルターをかけたような感じでこの作品に深みを増している。 情報局の建物や街並み、最後にサムが拷問される部屋の凄さ。 個性的で、迫力がある。 監督、テリー・ギリアムの技量が発揮された、ブラック・ユーモアと風刺の破天荒な世界。意地悪なギャグ。 でも、テロでレストランや百貨店が突然爆破されたり、現在に考えてみてとても笑っては見られないシーンがたくさんあったり、 ちょっと嫌な感じがしたところも。 これも痛烈な風刺なんでしょうが。 ラストも予想を裏切るような巧妙で凄い上手い終わり方なんですが、 全体に主人公達をどう描きたかったのか腑に落ちない部分が・・。 監督がねらっている社会風刺を描くとしてはこれがいいのかな? 面白かったんですが、ちょっと引っかかる部分があって微妙~というところですかね(^^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.11.05 01:54:14
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