|
テーマ:最近観た映画。
カテゴリ:映画
アンドリュー・スコットがローレンス・オリヴィエ賞を受賞した「プレゼント・ラフター」をNTLiveで観てきました。2019年の作品ですが、再上映ということでこれは逃せん!ということで。 3時間という長尺ながら、全然飽きなかったです。というのも、登場人物たちのマシンガンのような会話劇が面白過ぎるから。主演のアンドリュー・スコットがもちろんお目当てでした。チャーミングが大爆発していました。 アフリカツアーを目前に控えた人気俳優のギャリーを中心に、元妻・リズや彼の躍進を支えてきたメンバー(+その夫)、秘書、お手伝いさんたちや行きずりの関係を持った若手女優とか彼のファン(?)のイカれた駆け出し劇作家などなど…みんながそれぞれに強烈な個性を発揮して、すさまじい化学反応で生み出される笑いがたまりませんでした。終始ニヤニヤしつつ、時に声を上げて笑っちゃいましたよ。 アンドリュー演じるギャリーは、名誉欲とか虚栄心とかの塊な癖に誰も結局信じられなくて、誰に対しても演技してしまう。それがだんだんと暴かれていき、ラストに大爆発してしまいます。 それにしてもこの人の「ニヤリ」と笑う顔の気持ち悪さ(いい意味です)が最高です。静と動の対比もすごいし、素面になった瞬間のすさまじい孤独感を目線や背中だけで語るってすごい。 「ぼく、迷子なんだよ」とぽつりと呟くところの眼差しも、静かなのに強烈な印象。 どこに行っても人気俳優として見られてしまい、本当の自分なんて誰も見てくれないし、自分でも本当の自分がなんなのかわからなくなりかけている。そんな皮肉も随所に散りばめられていて、これがスターの悲哀か…と。 個人的には、無理やり押しかけてくる劇作家もどきのローランドがめちゃくちゃ面白かった!最初はギャリーを批判しているくせに、ギャリーが逆ギレした途端に恍惚とした表情になってしまって、それでこそあなたです!みたいな感じでもはやストーカーと化す(笑)。 あと、設定がバイセクシャルになってる人が多くて、誰が誰と関係があるの!?と一瞬混乱しました。面白かったですけどね。ギャリーとジョーの妙に濃厚なキスシーンとか。あと、下心のある相手の家に押し掛けるためにやたらと「鍵を忘れた」っていうセリフが出てきて、これが常套句なのか!と納得してずっと笑ってました。 ますますアンドリューが好きになってしまった次第です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.07.24 10:26:24
コメント(0) | コメントを書く 【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
|