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カテゴリ:映画
監督:ヴォルフガング・ベッカー 出演:ダニエル・ブリュール、カトリーン・ザース あらすじ:東ベルリンのテレビ修理店に勤める青年、アレックス(ダニエル・ブリュール)の父は10年前、西ドイツの女性の元に行って帰らず、 母はそのせいで社会主義に傾倒していた。 ある日、反社会主義のデモに参加して捕らえられたアレックスを見て、母は心臓発作で倒れてしまう。 永く眠り続けた母は、ベルリンの壁が崩壊したことも、東ドイツが劇的に変化したことも知らないまま、ある日目覚める。 また強いショックを受けると命の保証はないと医者に言われたアレックスは、母を引き取り、何も知らさぬまま暮らさせようと奮闘するが・・。 母親思いのアレックスが、あの手この手で母親にTVを見せないようにしたり、既に店頭に無くなってしまった東ドイツメーカーの瓶詰めを捏造(?)したりする場面がおかしくもあり、母親への愛情を感じてしんみりとしたり。 しかしあの出来事は本当にドイツの人々の生活をめまぐるしく変えていったのだなとこの作品を観てしみじみ思いました。 こつこつ貯めていた現金はあっという間にただの紙くずになるし。 部屋の調度品なんかもがらりと変わっちゃうし。 ダニエルの姉は大学をやめてハンバーガーショップの店員に(^^;) ラスト、アレックスは最後まで母は東ドイツ崩壊を知らずに逝ったと思っているだろうけれど、私には、母親は何もかも分かっていたのだと感じられました。 分かったけれど、知らないふりをしたまま、心安らかに旅立って行ったのだと。 にやりとし、ほろりとさせられる、珠玉な作品だと思いました。 ダニエル・ブリュールの演技も清々しくて好印象。 詳しく知りたい方は→こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.12.08 00:41:50
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