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2019.06.23
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如懿传 Ruyi's Royal Love in the Palace
第10話「冷遇」

2月10日は嫻妃(カンヒ)・烏拉那拉(ウラナラ)如懿(ニョイ)の誕生日。
如懿は珂里葉特(ケリエテ)海蘭(ハイラン)と次女・阿箬(アジャク)と一緒に今日の衣を選んでいた。
阿箬は艶やかな紅を勧めたが如懿は派手すぎると渋い顔。
すると海蘭は紫の衣を選び、金のかんざしや白い玉(ギョク)とも合うと言った。
如懿は海蘭が青で自分が紫なら姉妹みたいだと気に入った様子。
そこへ養心殿の太監・李玉(リギョク)が現れた。
なぜか先に乾隆帝(ケンリュウテイ)・弘暦(コウレキ)からの祝いの品を届けに来たという。
化粧箱の中には金のかんざし、しかし夫婦なら対の蓮のはずなのになぜか一輪のバラだった。
李玉はきっと深い意味があると告げ、すぐに引き上げて行く。
実は李玉も惢心(ズイシン)に渡したい物があった。

海蘭の贈り物は新しい香り袋だった。
以前に贈った香り袋は縁起が悪いと思い、お揃いで作り直したという。
如懿は美しい刺繍を気に入り、本当は海蘭がいてくれるだけで十分だと笑顔になった。

李玉はちょうど厨房から出て来た惢心に目配せし、外に出るよう合図した。
惢心が現れると、李玉は可愛い黄色のかんざしを贈る。
「阿箬に睨まれるから化粧もできないうえ、支給品も奪われるんだろう?
 幸運のお守りがわりだ」
すると李玉は惢心と江与彬(コウヨヒン)とは同郷同士、助け合おうと言った。

惢心は阿箬から海常在(ハイジョウザイ)の薬をもらって来るよう指示された。
そこで道すがら、水面に自分の顔を映してかんざしを挿し、侍医院に向かう。
しかし運悪く江与彬は勝手に処方を変えたと叱責されている最中だった。
江与彬は惢心の姿に気づき、バツが悪そうにやって来る。
惢心は勉強熱心な江与彬なら大成すると励まし、手作りの香袋を贈った。
うっかり互いの手に触れ、気恥ずかしい2人…。
江与彬はふと惢心の新しいかんざしに気づき、似合っているとほめた。



その夜、弘暦が如懿の誕辰を祝うため延禧宮にやって来た。
弘暦は如懿のかんざしに気づき、棘のあるバラは装身具に向かないと言うが、如懿に贈りたかったと告げる。
꒰⌯͒ತ _ತ)<バラにはトゲがある…私にトゲがあると暗に仰せですか?
∫  ̄꒳ ̄)<刺されても摘みたいと思うほど魅力的@歌丸です←誰がうまいこと言えとw
幸せな誕生日を迎えた如懿、しかし一夜にして延禧宮の待遇は地に落ちてしまう。

如懿は席を立つとひざまずき、願いがあると切り出した。
弘暦は皇后の位以外なら何でも叶えてやると許したが、その願いは自分に関わることだという。
すると如懿は先帝の崩御後、存命の太妃や太嬪、紫禁城外の妃までも手厚く庇護されているが、逝去した人にも長年の功に報いて追贈してはどうかと進言した。
「熱河行宮(ネッカアングウ)で先帝にお仕えした女官・李金桂(リキンケイ)です」
弘暦は突然、触れられたくない生母の名を聞いて顔をこわばらせた。
そこで如懿は太嬪や太貴人程度なら位も高くないと勧め、熱河にある李金桂の墓は訪れる者もなく荒れ放題だと心配する。
「皇上の心に刺さった棘を抜き去れたらと…」
しかし弘暦は居たたまれなくなって席を立ち、帰ることにした。
「皇上!」
「なぜそんな話をした…なぜだっ!」
弘暦が声を荒げると、外で控えていた侍女や太監は目を丸くした。

如懿は罪を犯した自分の叔母が粗末な埋葬だったため、弘暦に同じ思いをさせたくないと言った。
しかし弘暦は憤慨し、黙って部屋を出て行ってしまう。
とは言えこのまま延禧宮を出て行くのは忍びなく、裏手から出て海蘭の寝殿に入った。

惢心は主人が皇帝に例の話をしたのだと分かった。
主人だけが生母に孝を尽くしたいと思ってきた皇帝の思いを知っているのだろう。
如懿はこれを機に弘暦に自分の思いと向き合って欲しいと願った。

その頃、海蘭は突然の皇帝の来訪に戸惑っていた。
理由は分からないが追い出すこともできず、ただ黙って皇帝の寝支度を手伝う。
皇帝が寝台で休むと、海蘭は侍女・葉心(ヨウシン)に事情を聞いた。
葉心は何でも皇帝が嫻妃に怒っていると伝える。
海蘭は如懿に義理立てし、とにかく今夜は別の部屋で寝ることにした。



如懿が弘暦を怒らせて二月(フタツキ)が経った。
皇帝の足が遠のいた延禧宮はあからさまに冷遇され、手当ては滞り、夏衣用の反物はカビの生えた古いものがあてがわれる。
我慢の限界に来た阿箬は内務府総管太監・秦立(シンリツ)に手当てが届かないと直談判したが、秦立は年の瀬に最高級の品を届けたと反論した。
「内務府が融通したのだぞ?その分は月々の手当から返してもらう
 計算したところ全額、返し終わるには来年の今頃までかかるだろうな」

如懿は延禧宮の財政難に責任を感じ、自分の蓄えを使うよう命じた。
それでも足りなければ嫁入り道具を売ると決めたが、両親に心配をかけることだけはできない。
一方、惢心は密かに養心殿の李玉を頼っていた。
李玉は王欽が皇帝のそばを離れないので嫻妃の窮状を耳に入れることができないと説明したが、何とか方策を考えると告げる。
その頃、太廟(タイビョウ)から戻った弘暦は純嬪(ジュンヒン)・蘇緑筠(ソリョクイン)の寝殿にいた。
しかし第3皇子・永璋(エイショウ)のことを気にかける様子もなく、純嬪は自分の息子だけ期待されていないと嘆く。
侍女・可心(カシン)は嫻妃の名を出したせいで皇帝の機嫌が悪くなったと気づき、関わらないよう警告した。

その夜、惢心は主人に皇帝が太廟から戻ったと報告した。
如懿は何も言わず、古い反物で侍女たちの夏衣を仕立てるよう指示する。
すると惢心はすでに手配済みだと伝え、言いつけ通り永璜(エイコウ)にも数日おきにこっそり食べ物を届けていると報告した。
一方、弘暦は玫常在(マイジョウザイ)・白蕊姫(ハクズイキ)を呼んで琵琶を弾かせていたが上の空、ろくに演奏も聞かずに帰してしまう。
気がつけば思い出の自分と如懿の絵を眺める始末…。
そこに夜番の李玉が現れ、茶を献上してそれとなくとりなした。
「宮中では権勢を失うと虐げられます、女官や太監、妃とて同じことです」
その言葉を聞いた弘暦は生母に思いを馳せた。
「皇帝に忘れ去られてしまえば惨めな扱いを受ける…」
「老いた女官はまさに…」
「そうだな、如懿は朕の思いを汲み取ってくれた、それであのような申し出を…」
「叔母君と重ねられたのでしょう、心優しいお方です」
弘暦は明日、母と会うことにした。

如懿に嬉しい知らせが届いた。
太監・三宝(サンポウ)は李太監から皇帝の通達を聞いたという。
皇帝は太廟から戻ったあと皇太后を訪ね、″孝が足りなかった″と悔やんだという。
そこで皇太后に孝を尽くし、太妃や太嬪の手当てを増額すると表明、さらに逝去した妃嬪も追贈し、全員を妃陵に改葬することにした。
「円明園(エンメイエン)や熱河行宮で先帝にお仕えした方もです」
如懿は思わず小躍りしたが、その夜、いつまで待っても弘暦が延禧宮に来ることはなかった。

皇太后・鈕祜禄(ニオフル)氏は皇帝の英断を受け入れた。
しかし真の目的が生母・李金桂への弔いであることなど見抜いている。
いずれにしても皇帝が自分の出自を明かすことはなく、生母を供養できずに苦しんでいるなら追贈くらい何でもない。
だが嫻妃は…。
皇帝が嫻妃の言葉に従い考えを変えたとなれば、后妃たちは脅威を感じて排除に動くだろう。
「嫻妃には思い知らせてやらねばな…」

↓慧貴妃の初夏の装いと海蘭の衣の柄


永璜の養育権を狙う高晞月は皇帝のお供で尚書房にやって来た。
書を習っていた皇子たちは一斉にひざまずいて拝礼すると、高晞月は痩せている永璜を心配する。
そこで差し入れの菓子を渡したが、弘暦は勉強が終わってから食べるよう叱った。
永璜は我慢して菓子を置いて筆を持ったが、高晞月は永璜のあざだらけの腕に驚く。

つづく

(๑・᷄ὢ・᷅๑)惢心、どんだけ我慢強いのか…
阿箬はフラグ立ちまくりで見ているこっちが落ち着かない(汗
そして気がつけば白蕊姫が答応→常在になっていました





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最終更新日  2019.06.30 16:39:38
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