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カテゴリ:皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて 全40話
寂寞空庭春欲晚 Chronicle Of Love 第16話「傍の恋敵」 納蘭逸(ナランイツ)は衛琳琅(エイリンロウ)が記憶を取り戻しつつあると恵(ケイ)妃に報告した。 今はまだ自分が何者かまでは分かっていないが、早かれ遅かれ思い出すだろう。 そこで恵妃はついに琳琅を始末しようと決めた。 しかしそこへ深傷を負った容若(ヨウジャク)が現れ、琳琅の命乞いをする。 恵妃は愛する弟の願いを仕方なく受け入れたが、無理をした容若はそのまま卒倒した。 康熙(コウキ)帝は琳琅に会いに御薬房へ出かけた。 すると琳琅が肌身離さず下げていた首飾りがないと気づく。 琳琅はうっかりなくしたと言ったが、その首飾りは容若が怪我を押して懸命に修理していた。 そうとは知らず、康熙帝はお茶を運んできた琳琅に実母の形見の指輪を通した首飾りを贈った。 琳琅はさすがに恐れ多いと辞退したが、康熙帝は自分にとって一番大切なのは琳琅だという。 驚いた琳琅はこれ以上、皇帝を欺くことができず、実はこの8年間、想い続けた人がいると告白した。 傷心の康熙帝は兄弟のように信頼する容若にだけは苦しい胸の内を明かした。 「天下を握っても愛する女の心をつかめぬとは…何とも滑稽な皇帝だな」 まさか目の前にいる容若こそ恋敵だとも知らず、康熙帝は琳琅に想い人がいると教える。 「琳琅を悲しませる男が目の前にいたら決して許さぬものを…」←( ๑≧ꇴ≦)後ろ後ろ! 結局、康熙帝は琳琅を希望通り辛者庫に戻すことにした。 納蘭逸は恵妃に琳琅が辛者庫に戻ったと報告した。 理由は分からないが皇帝を怒らせたようで、これを機に自分が害を取り除くと告げる。 しかし恵妃は納蘭逸の身を心配した。 「お前が身を捨てて悲しむ者がいないとでも思う?この件は忘れなさい」 納蘭逸は恵妃の思いやりのある言葉に胸を打たれた。 琳琅が辛者庫に戻ると、女官頭・閻(エン)は念のため下手に出た。 しかし皇帝が琳琅を気にかけている様子もなく、いよいよ琳琅を見捨たのかと考える。 一方、様子見していた長慶(チョウケイ)は再び琳琅に接触し、手を組まないかと持ちかけた。 その様子を偶然、芸初(ウンショ)が見かける。 すると琳琅はにべもなく断った。 長慶が不機嫌そうに帰ると、芸初は慌てて琳琅に駆け寄り、喧嘩でもしたのかと心配する。 「もしかして哥哥のことが嫌いなの?」 「陰険な人だわ、関わらない方がいい」 長慶は琳琅を罠にはめ、ちょうど衣を取りに来た端(タン)嬪の侍女・暁児(ギョウジ)の前でつまずかせた。 琳琅は侍女にぶつかって転倒、巻き込まれた暁児は激怒して琳琅の手を踏みつける。 すると騒ぎに気づいた閻姑姑がその様子を見に来た。 そこで長慶はどうやら本当に皇帝から見限られたらしいと吹き込む。 閻姑姑ははやり琳琅が皇帝に見捨てられたと確信し、ほくそ笑んだ。 翠雋(スイシュン)は琳琅の手の傷に薬を塗ってやった。 すると芸初は最近、琳琅の手の平におまじないの虎の絵がないと気づく。 「気が沈むなら描いてみたら?勇気がわくって言ってたでしょ?」 そこで琳琅は久しぶりに虎の絵を描いた。 恵妃は皇帝が琳琅をまだ気にかけていると気づいていた。 そんなある日、琳琅が衣を届けに承乾宮にやって来る。 恵妃は琳琅を呼び止め、″不治の重病以外では宮中を出られない″とほのめかした。 「本気で出たいならすべきことは分かるはずよ?」 玉の輿を夢見る画珠(ガジュ)は端嬪の美しい衣に目を奪われた。 誰もいないのを良いことに衣を広げて自分の胸に当ててみると、紛れ込んでいたかんざしが落ちる。 喜んだ画珠はかんざしを手に入れ、急いで衣を畳み直して出て行った。 すると入れ違いで閻姑姑がやって来る。 閻姑姑は琳琅への嫌がらせに、こっそり端嬪の衣を汚しておいた。 暁児が端嬪の衣を受け取りに来た。 しかし衣の後ろがすすで真っ黒になっている。 激怒した暁児は女官頭を呼びつけると、閻姑姑は御前侍女だった琳琅に指図することなど恐れ多いと訴えた。 琳琅は仕方なく罰を受けると申し出たが、暁児は叩くのも面倒だと呆れ、3日間ひざまずけと命じて帰ってしまう。 すると琳琅が罰を受けた話はすぐ恵妃の耳に入った。 康熙帝は琳琅の苦境を知らず、太皇太后と談笑していた。 国の繁栄と静かな余生を願うだけだという太皇太后、すると康熙帝は必ず良い皇帝になると約束する。 康熙帝はしばらく祖母と書物を楽しみ、御書房の外まで見送ることにした。 「この数日、急に寒くなりましたね…雪まで降り出したわ」 「皇祖母、外でお寒くないように手套(シュトウ)を作らせました」 すると太皇太后は喜んで手を通し、帰って行った。 その夜、康熙帝はふと辛者庫まで歩いて行った。 まさか琳琅が雪の中でひざまずいているとも知らず、康熙帝は意地を張って会わずに帰ってしまう。 その時、琳琅は薄れゆく意識の中、愛しい容若との思い出に浸りながら、ついに倒れていた。 翌朝、酔い潰れている容若のもとに恵妃から密書が届いた。 「馬車を!早く!」 一方、目を覚ました翠雋は急いで琳琅の様子を見に行った。 しかし琳琅の姿がない。 すると閻姑姑は意味ありげに閻魔様が連れて行ったと笑った。 激怒した翠雋は思わず閻姑姑につかみかかったが、画珠と芸初が慌てて止める。 「琳琅に何かあったら許さないから!」 「ふん、琳琅はここで死ぬ運命なのよ~だ!」 その頃、意識を失った琳琅は恵妃の指示で宮外へ運ばれようとしていた。 するとちょうど皇帝の一行が通りかかり、宦官たちはいったん止まって拝礼する。 康熙帝は辛者庫で誰かが亡くなったと気に留める様子もなかったが、ふと亡骸の手に見覚えのある虎があったと気づいた。 「琳琅?…止まれ!」 恵妃は城楼から琳琅が運ばれる様子を眺めていた。 門の外にはすでに容若が待っている。 これで全て解決した、そう思った矢先、突然、皇帝が現れた。 「止まれ!琳琅!」 宦官たちは門の手前で慌てて担架を降ろし拝礼、すると康熙帝は白い布をめくりあげ、琳琅を抱き抱えて連れ戻してしまう。 呆然となる恵妃、一方、知らせを聞いた容若は喀血して倒れた。 琳琅を診た太医は手遅れだと言った。 しかし康熙帝はあきらめきれない。 一方、意識を取り戻した容若は慌てて参内することにした。 そこへ父・納蘭明珠(ナランメイジュ)がやって来る。 「話は恵妃娘娘の使いに聞いた…どこへも行かせんぞ!」 つづく ( ๑≧ꇴ≦)えーっ!またしても失敗!www お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.09.08 15:34:50
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