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カテゴリ:山河令 全36話
※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です
山河令 Word of Honor 第14話「死生契闊」 温客行(ウェンコーシン)は周子舒(ジョウズーシュー)が葉白衣(イエバイイー)に襲われていると誤解、加勢した。 葉白衣がまさか剣仙とは知らず、何かと無礼な温客行。 すると葉白衣は自分が手を貸さねば周子舒の余命はわずかだとばらしてしまう。 周子舒の経脈はもうすぐ老木の根が腐るように枯れるはず、神医谷の谷主でも朽ちた木は救えないだろう。 寝耳に水だった温客行は激高、葉白衣と手合せになり、2人のぶつかり合う掌の威力で水路の水が舞い上がった。 周子舒は事態を収拾するため、やむを得ず七竅三秋釘(シチキョウサンシュウテイ)を見せた。 「…なるほど、脈が死にそうなのに動き回れるのはそういうわけか」 葉白衣は周子舒の身体に打ち込まれた釘が枯渇した経脈を安定させ、内力が断たないことを見抜く。 「で、この残酷な方法を考えたのは誰だ?」 「私です」 葉白衣は周子舒の脈を診た。 どうやら自分なら10年ほど延命させることができそうだ。 周子舒は10年もあれば十分すぎると喜んだが、そのためには外力も内力も全て取り除かねばならないという。 「すでに3割程度しか残っておらぬのだろう?毎夜、内力が周天を巡る時に苦しいはずだ 釘を外せば内力が激しく打ち合い、枯れた奇経八脈を断とうとする 武芸の力を廃さねば身体がもたぬだろう」 すると周子舒はこれも天命だと受け入れ、席を立ってしまう。 驚いた温客行は後を追うことにしたが、葉白衣が周子舒とどんな関係か聞いた。 関係ないだろう?!>ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘ (」゚ロ゚)」<秦懐章(チンホワイジャン)の徒弟!このろくでなしとは距離を置け~! やがて激しい雨になった。 周子舒に残された時間はわずかに2年、それでも天下の名酒を味わえる時間はたっぷりある。 温客行はまず延命してから武芸を復活させる方法を探そうと説得したが、無駄だった。 「幼ない頃、鍛錬を嫌う私に両親はよく言った、″大人になってからでは遅いんだ″と… だから私は″大人になってから野山で遊んでも遅い″と言い返したよ 思えば私の一生はこの繰り返しだ…まさに″時宜にかなわない″ 遊びたい時に遊べず、鍛錬したくとも師はなく、欲しいものは得られない 居て欲しい人も去って行くんだ…ふっ、それもいい」 「温客行、いい加減にしろ!おれは自由を取り戻した まさかお前まで虫の息でも数年、長生きしろと?…ならこの出会いは無駄だった」 一方、顧湘(グーシアン)は悪鬼の暗号を見つけ、慌てて本院に駆けつけた。 そこには負傷した食屍鬼(ショクシキ)とかろうじて助け出した侍女たちがいる。 顧湘は侍女の中に雲栽(ユンザイ)を見つけたが、紅露(ホンルー)の姿はなかった。 食屍鬼の話では高崇(ガオチョン)が五湖盟を率いて喜喪鬼(キソウキ)の別院を襲い、喜喪鬼と2人で応戦するも手が足りず、娘たちが犠牲になってしまったという。 「紅露が死んだ?…必ず守ると主人に約束したのに…ゥッ…」 顧湘は薄情簿主が表に出ないことから、誰かが引き入れたと疑った。 すると食屍鬼は無常鬼(ムジョウキ)や開心鬼(カイシンキ)、急色鬼(キュウショクキ)も近くにいたのに、駆けつけたのは自分だけだったという。 「薄情簿主を売ったのは奴らかも?」 顧湘は雷雨の中、谷主を探して駆け回った。 すると温客行が橋の上でずぶ濡れになりながら簫を吹いている。 「主人!羅姨の別院が五湖盟に襲われたんです!たくさん姐妹が殺されて…羅姨も捕まりました!」 しかし温客行の様子がどこかおかしかった。 「阿湘、あの者は間もなく死ぬそうだ…計略を巡らし、敵を討って晴れ晴れするはずだった だがあいつは死ぬ…ふっ、初めから分かっていたら、つきまとわなかったものを…」 「誰が死ぬんです?…周絮(ジョウシュー)?!」 温客行はまた時宜にかなわなかった怒りから思わず簫を叩き割り、そのままどこかへ飛んでいってしまう。 (´・Д・)」ファ~! 丐幇(カイホウ)の根城にまた珍しい客が訪ねて来た。 泰山(タイザン)派の新掌門・青松(チンソン)は五岳剣派のよしみで華山派を頼ったが無下にされ、信じられるのは長老・黄鶴(ホアンホー)しかいないという。 「師父の名誉のためなら命もささげる覚悟です!黄長老に従います!」 黄鶴は思いがけず勢力を広げ、行動を共にする緑柳(リューリゥ)と桃紅(タオホン)夫婦にも協力を頼んだ。 一方、太湖派の掌門・趙敬(ジャオジン)は喜喪鬼が捕われたと知り、独房へやって来た。 はりつけにされた哀れな羅浮夢(ルオフーモン)、しかしどうやらもう自分を覚えていないらしい。 鬼谷(キコク)に入る者はまず孟婆湯(モウバトウ)を飲み、俗世を断ち切って過去の執着を忘れると聞いた。 ただの伝説だと思っていたが、まさか本当だったとは…。 「私こそがお前の執着する者だ…だが浮夢よ、私にそんな価値があるか?」 「…お前はなぜ私の名を知っている?!」 「浮夢、私はお前を裏切った、名門の令嬢を鬼女に変貌させ、今では天下の浮気男を殺すまでに…ゥッ」 趙敬は自分の罪の重さを実感しながら、どうか自分を忘れて欲しいと頼んだ。 「今生、私はお前に多くの借りを作った、来世があるなら…決して関わらぬ」 任務から戻った艶鬼(エンキ)は主人の別院が五湖盟に襲撃されたと知った。 激しく動揺し、すぐにでも主人を助け出したいと懇願する艶鬼。 すると温客行はもう一度、于丘烽(ユーチウフォン)に扮装して探ってくるよう命じた。 「では私が主人を脱獄させても?」 「お前の力で岳陽派から連れ出せるか?…喜喪鬼の命を守るだけでいい、敵を警戒させるな」 温客行は自分に考えがあると言った。 清風(セイフウ)剣派の莫蔚虚(モーウェイシュー)が岳陽派に到着した。 曹蔚寧(ツァオウェイニン)は喜んで大師兄を出迎え、実は心から慕う人と出会ったと報告する。 しかし莫蔚虚は話を遮り、父である掌門が急いで清風山に戻ったと教えた。 「え?どうしてですか?」 その時、岳陽派・祝邀之(ジューヤオジー)が現れ、顧湘が病で医館に入ったらしいと教えてくれる。 居ても立っても居られず上の空の曹蔚寧、情けない師弟の姿に莫蔚虚は呆れたが、結局、見舞いへ行かせた。 岳陽派は午後からの英雄大会に向けて五湖碑の準備に余念がなかった。 その時、急に暗雲が立ち込め、突風と共に冥銭が舞う。 「鬼谷か?!」 一足先に下見に来ていた沈慎(シェンシェン)は付近を警戒したが、現れたのは泰山派と丐幇だった。 艶鬼は于丘烽に成り済まし岳陽派へ潜入した。 すると偶然、于丘烽本人と出くわしてしまう。 「千巧?…千巧なのか?!なぜ私に成り済まして…」 「烽郎、あなたこそ岳陽派が出払った隙に何をしているの? まさか、ご子息と同じように琉璃甲(ルリコウ)の行方を追っているとか?」 すると艶鬼は帯の間から琉璃甲を取り出し、もし喜喪鬼の救出に手を貸すなら譲ってもいいという。 于丘烽は喉から手が出るほど欲しかったが、、琉璃甲を取らず千巧の手を握りしめた。 「早くしまえ、お前にはすまぬことをした、償うためには何でもすると言ったであろう? まずその扮装を外し、私と共に来い、牢に案内する」 ↓これは・・・w 英雄大会に続々と各門派や武林の使い手たちが集結した。 するとちょうど泰山派と丐幇が沈慎を告発、傲崍子(アオライズー)を殺したと追求している。 沈慎は否定し、傲崍子を殺したのは鬼谷だと訴えた。 しかし唯一の生き残りである青華(チンホワ)が証言する。 …あの夜、弟子たちは暗闇に消えていった師匠を追いかけ、無惨な姿になった傲崍子を発見した 師匠の死に泣き崩れる門弟たち、その時、無常鬼(ムジョウキ)が現れ、大孤山(ダイコザン)派の掌門に命じられて殺しに来たと宣告する 青華も一撃を受けて倒れたが、運良く逃れて泰山へ戻った あの晩、師兄たちが殺されたと聞いたのは後になってからだという… 沈慎は濡れ衣だと否定したが、泰山派を追いかけ回し、太湖まで追い詰めたのも事実だった。 激怒した青松は沈慎が師匠の琉璃甲を狙って殺したと非難、焦った沈慎はそれを言うなら琉璃甲は傲崍子ではなく陸太冲(ルータイチョン)のものだと反論してしまう。 するとここぞとばかりに黄鶴が言葉尻を捕らえた。 「罪を認めたな?!やはり琉璃甲のために傲崍子を惨殺したのだ!」 その時、清風剣派・范懐空(ファンホワイコン)が冷静になるよう訴えた。 そもそも依頼主を明かす暗殺者がいるだろうか。 そこへようやく高崇が姿を現した。 五湖碑に役者が揃った。 周子舒は帷帽(イボウ)で顔を隠して大会に参加、様子をうかがう。 その頃、温客行は遠目から会場を見ていた。 「彩雲は散った、琉璃は砕けた…青崖山の鬼と泣く者は誰ぞ? ふっ…どんな大芝居を見せてくれるかな?」 つづく ( ๑≧ꇴ≦)明智小五郎シリーズだけかと思ったら、まさか火曜サスまで! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ぽんぽんさんへ
>創造営に出てたポンコツ甘ちゃん覚えてますか? ( °◊° )あーっ!そうだそうだ!甘望星だ! 実はちょうど甘ちゃんの古装ドラマ見てるんですよ〜 どこかで見た人だな〜と思いながらずっと思い出せずにいて… って… 今、確認してみたら全然、違う人だった! ( ๑≧ꇴ≦)あははは〜羅正って人だった!www 腹痛い〜立派になったな〜なんて感動してたのにwww 何だったんだ( ̄▽ ̄;) (2022.07.07 09:09:54) |