4/23新>HO/Nゲージ 最後の寝台特急サンライズを極める-乗車と作込み
あさかぜ、トワイライトエクスプレス、北斗星が2015年に一斉に廃止されてから、あとはカシオペアが臨時貸切り列車でたまに走るくらいになり、今や実車に乗れる定期運行列車はサンライズエクスプレス(瀬戸・出雲)だけになりました。寝台特急、急行列車が大好きなマニアとしては非常に寂しい限りで、新幹線を見ると時々腹が立つくらいです。ただ、そういう新幹線も車内販売が無くなって食堂車があった昔のころの旅の味わいなどどこへやら、ひたすらスマホを観ながら短時間で移動するだけの世知がない世の中になりました。それだけにサンライズエクスプレスへの想いは断ちがたく、東京出張の帰りにはぜひと思いながらも予約が中々取れず、結局今回出張の予定を無理やり早く確定してやっとお出かけネットでソロを予約することができた次第です。サンライズエクスプレスは14両編成で下り側の瀬戸7両と上り側の出雲7両が連結された状態で東京駅を出発、途中岡山で切り離されて、各々高松と出雲市に向かいます。定員1名の個室には以下の4通りがありますが、シングルデラックスとシングルツインは乗車1カ月前の発売とほぼ同時に売り切れるので、10:00の5分前から待機して予約入力しないと取れません。私の経験ではネットで取るよりも切符の引取可能駅の窓口に8:00頃に行って整理券をもらい、9:50頃に再訪して駅員に予約を入れてもらうほうが、確実に取れます。当たり前ですが、JRの社内端末のほうがアクセス権が優先しているようです。外部ネットから予約しても切符はあとで駅に引き取りに行かないといけないので、予約と同時に引き取れるなら、手っ取り早いという利点もあります。1.シングルデラックス A寝台 寝台料金13,980円 ベット+向いの机2.シングルツイン B寝台 寝台料金 9,600円 上下2段ベット 2人まで使用可能3.シングル B寝台 寝台料金 7,700円 ソロ+天井高+頭上机4.ソロ B寝台 寝台料金 6,600円3/13-3/14の出張日程が決まった2024/2/22にお出かけネットで予約しましたが、すでにシングルとソロしか残っていませんでした。慌てていて、ソロとシングルのどちらがグレードが高いかも分からないままソロを選択。トホホ・・模型でも葉巻型の太さが目立ちますが、実車もマッチョのイメージです。模型では案内板にも照明があればと思いました。HO KTM銀箱の北斗星には照明を後付けしました。こちらは号車は違いますが、HO模型です。3号車を降りて後方に移動しながら撮影。発車間際で急いでいるのでブレてます。乗車したソロは3号車(瀬戸)と10号車(出雲)にあります。3号車の通路風景。乗車した3号車「ソロ」の室内。手前を頭にして寝たほうが進行方向なので楽です。別に寝台料金1,100円差で「シングル」がありますが、違いは「ソロ」は床下にモーターがある関係で天井が若干低く、頭上にテーブルがないことくらいです。別にモーター音がうるさいとは思いませんでした。基本的にグレードの高い「シングルデラックス」と「シングルツイン」が殆ど乗車1カ月前の発売と当時に売り切れてしまうので、その後、予約で残っているのは「ソロ」と「シングル」が多いです。3/13は学生の卒業旅行などで全席満席でした。デフレ社会と言われますが格差は進んで、何だかバブルの頃の「殿様あさかぜ」を思い出しました。HOのあさかぜはKTM銀箱とKATOの2編成ありますが、KTMは殿様仕様にしています。ベットの幅は手前が若干広くなっているので、身の回りの動きがスムースにできます。3号車から2号車に向かう通路です。扉の手前左右にトイレがあります。14両編成のうち、10両は2階建てになっており、写真はサンライズ瀬戸2号車の2階通路です。2号車は9号車のサンライズ出雲と同じグレード構成で、具体的には2階に「シングル」9室、1階に「シングル」11室、「シングルツイン」3室があります。住宅メーカーとの共同開発で、木調の落ち着いた雰囲気です。人気があるのも頷けます。2号車の2階通路に上がったところです。全て「シングル」個室が並んでいます。こちらは2号車の階段手前にある「シングルツイン」室内です。定員は1名からで2人1部屋でも利用でき、寝台料金は9,600円です。このように自分が予約した以外の個室を撮影したい場合は早めにホームに並んで、自分の個室より先に他の個室を回って乗客が入る前に撮影する必要があります。姫路駅に3/14 5:25に到着。車内放送がないので、乗り越しに注意しましょう!サンライズの下りは京都や大阪に止まりませんので、姫路まで乗り越して戻る乗客が圧倒的に多いです。下車後、サンライズは姫路駅を発車しました。瀬戸と出雲のランデブーは次の停車駅岡山まで。そこからは前7両の瀬戸と後ろ7両の出雲に分かれて各々高松駅と出雲市駅に向かいます。岡山駅での連結切り離しを見る時は前7両のサンライズ瀬戸が先に発車しますので乗り遅れないように!姫路から5:40発の京都方面行快速に乗って戻ります。このように始発から2本目の快速にも関わらず、サンライズからの乗り換え客で結構混んでいます。西宮への戻りも姫路までの乗車券が使えて、自動改札では途中下車扱いになりました。ネット予約の切符を事前に受け取った時の駅員の説明では、「乗車券は一方通行ですから戻る場合は別に切符を買って下さい」との仰せでしたので、何だか得した気分。帰宅して乗車気分も冷めないうちに早速HOとNゲージの手持車両を引っ張り出して走行開始!HOは待避線から出発。品川の東京総合車両センターのイメージです。こちらはNゲージ。待避線で出発待ちです。7両でサンライズ出雲の案内板を付けていますから出雲車両基地のイメージです。走行後、前から買っておいたHOのN小屋の内装パーツセットをいよいよ開封して取付作業開始です。以前、トワイライトエクスプレスの10両編成に取り付けた際に1日1両しか作業が進まなかったトラウマがあり、なかなかサンライズエクスプレスに着手できませんでした。やはり、リアル体験は模型製作の後押しになることを痛感しました。3号車ソロ モハネ285まず、乗車した3号車ソロ個室のモハネ285から始めます。腰の強いピンセットと小型のカッターナイフが中心的なツールです。N小屋の内装セットは数が多いのでまず全部を確認して、一通り解説を読んでから始めたほうが無難です。N小屋の解説はもっと写真を増やして充実させるべきと感じますが、ある程度試行錯誤でシールの貼り間違いが出るのは仕方がない面もあります。したがって1両ずつ材料の使用状況を確認しながら、完結させていくのがよいと思います。大量生産方式で一気呵成に同型客車全てを同時並行で進めると、要領がつかめないうちに貼り間違い、貼り漏れをしたりする懸念があります。内装シールを車体本体に貼る前に、補助シールを主シールに貼り重ねる工程もあります。乗車した1階のソロ部分の個室が片側だけほぼ形になりました。乗車した時は車内から見たイメージですが、内装を作りこむ時は車外からのぞき込むイメージになるので、見える範囲の視点を変える必要があります。また、室内照明を点灯した時に内装シールですき間をふさぐと暗くなる可能性もあるので、その点はあとで実地に調整していきます。2階のソロ個室が出来上がりました。各個室に配布されていた水色の寝間着がN小屋セットにないので、追加で自作して枕元に配置しました。一旦車体を被せてみて、窓から車内のどこが見えるかを確認し、追加に工作すべき箇所が残っていないかをチェックします。今回の場合、ミニラウンジの床が見えるので、TOMIXの素地ベージュを実際のライトグレーに塗装します。既に貼った壁紙とグレー色が合っています。ドアからも床が見えるので、同じくグレー色で塗装します。TOMIXの玩具っぽい艶はABS樹脂の型抜きのオイルが残留しているためと思われ、そのままでは塗料の乗りが悪いので、アルコールなどで予め除去します。ミニラウンジの床塗装も終わり、これで3号車の作り込みは完了しました。室内照明を取り付けて点灯を確認します。車体を被せて3号車の完成です。1階のソロ個室がやや暗いですが、全体の仕上がりを見てさらに改善の必要があるか、検討します。後日4/22になって、N小屋の解説書には記載されていませんが、後出の6号車と2号車のサハネ285と同様にハンガーを1階、2階の各シングル部屋の壁に貼付しました。かなり、目立ちますので、皆さんも貼付された方がよいと思います。付属シートにカットされたハンガーの数はこの3号車に貼っても足ります。4号車シングル・シングルツイン サロハネ285次に手間のかかりそうな4号車のシングル、シングルツインからなるサロハネ285の取付に入ります。2階建てで車体のスカートが深いので、外しにくいようであれば、爪楊枝を挟んで車体を広げると楽です。最初のモハネ285と同様に車体、床板、屋根にカラータグを付けて、組付ける時に迷いのないようにしておきます。内装パーツはかなり複雑になってきて取り付けるに際して車体を何度もクルクル回しながら作業するので、余計な取り違えのないようにしましょう。モハネ285と同様に室内のガラス部分は先にメッキ色のシールを壁シールに貼付します。貼りやすい通路側の壁シートから貼付していきます。木目シートはN小屋の解説と違い、壁シートを車体に貼付してから貼る方が綺麗に貼れます。木目シールも先に貼ってから余計な長さの部分を細工ばさみでカットします。切れ味は作業効率に大きく影響しますので、道具はいいモノを選んで揃えておきましょう。2階への階段は何と細かいシールを1段、1段貼ります。貼る代わりに塗装することも考えましたが、幅の狭い階段の塗分けははみだしやすいので、ともかくシールで色分けをクリアにすることにしました。3つの階段にシールを貼り終えたところです。階段に貼ったシールの不揃い部分を塗装で隠します。ベットシーツを貼っていきます。1階はシングルツインで奥のシーツは貼りにくいので、腰の強いピンセットが重宝します。2階シングルデラックスのシートカバーを貼ります。小さい壁シートはピンセットや鍵形フック、爪楊枝などでよく角を押さえて貼付します。ベット側の内装が一応できあがりました。モハネ285と同じく、各個室に配布されていた水色の寝間着がN小屋セットにないので、追加で自作して枕元に配置しています。通路側の内装も一応できあがりました。ここで車体を被せて窓から車内をのぞいて、追加の加工をする必要箇所がないかをチェックします。追加加工箇所がなければ、室内照明を装着して点灯と1階シングルツイン部屋への照明の届き具合を確認します。これで4号車サロハネ285の完成です。1階への照明も十分届いています。5号車ノビノビ座席 モハネ285一気呵成に3両目の内装作業を進めます。次は寝台料金の掛からない5号車のノビノビ座席からなるモハネ285の取付です。個室が無く、上半身部分に仕切りが付いて寝転がれる形になっていて、2階構造です。2階の床に大きく開口部があるのは室内照明が下に届くようにするためと思われます。床のカーペットを模したシートを貼っていきます。2階部分のシートは開口部のために輪のような形状になっているので、ピンセットで周辺を押さえて定着させます。モハネ285は窓が縦長で大きいので内部がよく見えますので、2階の開口部断面が素地のベージュ色のままですと、変に目立ってしまいます。そこで、同色の塗装をすることにしました。ブルーとグレーの2色の塗料を混ぜて調合しますが、写真のようにトレイの上に2色を離して垂らし、真ん中の部分で混ぜて調色するのがコツです。いきなり混ぜてしまうと色が合いません。調合した塗料を開口部の断面に塗っていきます。開口部の断面を塗り終わったら、2階のパーティションにシートを貼っていきます。N小屋の解説書は非常に簡単にしか記載されていませんが、多種の細かいシートを貼っていく必要がありますが、小片のため、シートのレーザーカットが甘いです。したがってカッターナイフでシートの1辺に切り込みを入れてピンセットで剥しやすくします。2階部分は説明書通り、小片のシートをパーティション部分に貼りましたが、かなり単調な作業が続きます。今回は試みとして1階部分のパーティションはシートを貼るのではなく木調に塗装しました。作業は圧倒的に楽です。無理に全面をシートで貼ろうとすると大変な作業になるので、各自の判断で塗装に代えるのもありかと思います。次に通路側の階段に先出の4号車シングルのサロハネ285と同様に小さな長方形シートを貼ることになっていますが、ここも作業を効率的に行うため、木調に塗装することにしました。木調塗装用の塗料です。N小屋のシールは小片の貼リムラがあってもプラ下地のベージュと比べて目立たないよう、実車に比べてオークグレーの色調が強いように感じます。手っ取り早く塗装するとなると実車に近いナチュラルブラウン色を自由に使えるメリットがあります。ABS樹脂の車体には型抜きのオイルが薄く付いているので、塗料が多少乗りにくいです。本来はオイルをアルコール液やティッシュで除去するのですが、階段は細かいので塗料を乾燥させながら少しずつ塗り重ねています。階段の仮塗装の間に車体を被せてみて外からの見え方を確認します。その結果、2階の開口部がかなり目立つことが分かりました。そのため、窓から見える下半身部分の床シートを急遽貼ることにしました。2階の下半身部分に床シートを追加で貼った状態です。室内照明を搭載して点灯状況を確認します。車体を被せて、最終の窓からの内部の見え方を確認します。2階部分の開口部が半分になったので、目立たなくなり、1階の照明も心配したほどには暗くなりませんでした。これで5号車のノビノビ座席からなるモハネ285の完成です。6号車シングルツイン、シングル サハネ285続けて4両目の内装パーツ取り付けに入ります。シングルの構成なので3号車のモハネ285とほぼ同じかと考えていましたが、ミニサロンに代えてサハネではシングルツインが車両の両端に配されていて変則的な工作が必要になります。加えて、N小屋の解説がカンタン過ぎて迷ってしまうことが多く、かつシートのレーザーカットが甘くて小片パーツをシートから外しにくいため、結構ストレスが貯まりました。ただ、塗装作業はありません。少しでも皆さんの参考になるよう、写真と解説を多めにしますので、ご一読ください。まず、いつもの通り、車体を床板から外したら、前後非対称の車体の方向性を考えなくても済むように識別シール(ここでは緑色〇両端のシングルツインに挟まれて階段がありますが、これは窓から見えませんので内装加工は不要です。内装のどこが外から見えるかを常に意識して作業しましょう。2階部分の壁紙は写真のようにTOMIXの樹脂フレーム高より長いので、フレーム高に合わせて切断のうえ貼っていきます。N小屋の解説では木目シートを壁紙に貼ってから貼るようになっていますが、2階部分は壁紙とフレームの高さをまず揃えてから、木目シートを貼るほうが調整が楽なので後付けしました。次に1階の壁紙は手が入りにくいので、先に木目シートを壁紙シートに貼っておきます。壁紙シートには「1階」、「2階」、「平屋」と区分表示があるだけで、シングルツインに係る「平屋部分」の貼り方が解説不足で非常に分かりにくいです。写真のメッキシートはシングルツイン室用ですが、上下に長すぎるように感じられると思います。しかし、実はシングルツインはTOMIXの樹脂フレームでも2段ベットの床板が室内照明の関係で省略されており、窓の位置関係で隠れて2階に見えるので構いません。1階の壁紙シートも解説にはありませんが、上下の長さを2-3mmほど切断しておく必要があります。写真のように室内照明が1階にも行き渡るよう、1階の壁が途中から内側に湾曲して天井部分が開いているためです。1階と2階の壁紙を貼り終えたところでハンガーシートを貼付します。小片シートはレーザーカットが甘いため、ピンセットでは非常に剝がしにくいので、カッターナイフでめくるようにします。ベットシーツとシングル特有の茶色のデスクを貼付します。シングルツインの室内は車体の上下に分かれた窓が大きいのでよく見えます。ハンガーや木目腰板など手を抜かずに作り込みましょう。車体を仮に被せて、窓から車内がどのように見えるか、追加で内装工作をしなければならない箇所はないかを入念にチェックします。車体を外した状態でも常に窓と内装との位置関係を確認誌ながら作業を進めて下さい。他の車両と同様、ベットの上に配給された寝間着がないので、色紙で小片を作って追加貼付しました。内装の貼付が終われば室内照明を取り付けて、点灯確認を行います。特に1階部分に照明が行きわたっているかに注意しましょう。これで完成です。高松出雲側ですが、シングルツインの室内もよく見えますが、2階部分の床板が成型されていないのは車体に隠れて殆ど気になりません。ここもTOMIXが室内照明の行き渡りを優先したと思われます。完成車体の東京側です。2号車シングルツイン、シングル サハネ285続けて6号車と同じ、2号車の内装パーツ取り付けに入ります。作業の順番を考えて、同じ車体を連続にしたほうが、手慣れた手順で効率が上がります。作業のしやすい2階から1階の順に壁紙シートを貼付していきます。ハンガー、パジャマを除いて取付が終わった状態です。シングルツインは前述のように2段ベットが省略されていますが、窓枠に隠れて見えません。ハンガーは腰の強いピンセットを使うとやりにくい1階部分でも作業がスムースに進みます。ハンガーは外から見ても目立ちますので、しっかり付けておきます。車体を仮組みして、外から見た作業のやり残しがないかを上下左右からチェックします。室内照明を取り付けて、点灯チェック。これで完成です。シングルツインの部屋もばっちり仕上がっています。こちらもOKです。やはり同じ車種の2両目になると試行錯誤がありません。1号車シングルツイン、シングル クハネ285構成としては先の6号車、2号車と同じ、先頭1号車の内装パーツ取り付けに入ります。先頭ということもあって。車体が外しにくいので、爪楊枝でスカートを広げて取り外します。壁紙は2階から貼付しますが、例によってシートの高さが高すぎて、樹脂フレームを越えて照明の邪魔になりますので、5mmほどカットして低くします。2階の壁紙を貼り終えた状態です。高さを低くしたことによるシートの貼り残しの形状にご注目下さい。次に1階の壁紙を貼付します。やはり、腰の強いピンセットを使うと作業が非常に上がります。大まかに窓から見えそうな内装部分をチェックしたところ、ドアから通路がよく見えるので、床に余った茶のシートをカットして貼付しました。内装の貼付を終わったところで、いつものように車体を仮に被せて、窓から見える箇所で内装作業が必要なところが残っていないかを確認します。室内照明を取り付けて前照灯、テール灯を含めて、正常点灯を確認します。なお、室内照明は先頭車1号車、7号車は片側を短くカットして取り付けます。先頭側の完成状態です。向きを変えて反対側の完成状態です。7号車シングルツイン、シングル クハネ285いよいよ最後の内装作業です。構成としては先の1号車、6号車、2号車と同じです。慣れてきたせいか、ここまで壁紙を貼るのに2時間掛かりませんでした。作業を効率的に行うには、シートのレーザーカットが甘いので、形状が細かく入り組んでいるシートはカッターナイフで事前に軽くなぞっておいたほうがいいことが分かってきました。その典型がベットのシーツです。3つのパーツが連なっていますが、事前に切り込みを入れて離れないよう、慎重に剥がすと貼付の作業が倍以上はかどります。ハンガーや寝間着も含め、作業が終わりました。いつものように車体を仮に被せて窓から覗いて、やり残しの内装作業がないことを確認してから、室内照明を取り付けて点灯テストを行います。長さをカットするのは1号車と同じです。先頭の1号車と7号車は前照灯やテール灯がちらつかないよう、接点グリスを塗布しておきます。特に古いモデルの場合はリン青銅線など、車体と床板を繋ぐ接点が細いので、お薦めです。詳しくは別稿の「持っててよかった!ツール・サプライ」をご覧下さい。車体を被せて、照明、灯火類の点灯を確認します。結構、ハンガーや鏡が目立ちます。これで7両とも完成です。内装の作り込みプロセスを最後までご覧いただき、どうも有難うございました。やはり、N小屋のシートを貼る場合は、各シートをまず点検し、同じパターンの車両は連続して作業すると勝手が分かるのと慣れてくるので、早くできるようになります。トワイライトエクスプレスの時は10両編成で、食堂車、サロンカー、展望車など車両のバリエーションも複雑で1両1日のペースでしか、作業できませんでしたが、今回のサンライズは7両で正味4日半の作業を約20日間にわたって行いました。完成後、走行させたのが次の写真です。やあ、素晴らしい姿で大変、満足しています。やはり寝台特急、急行は内装を作り込むと全く見た目が違い、走行させていても楽しいです。ダブルリバースで両面、両方向から編成を見れるので嬉しいです。また、実車を乗ってみたくなりました。このサンライズの作業成果を踏まえて、北斗星のN小屋も取り付けたいと思います。また、投稿しますので、よろしくお願いいたします。