104827 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

カイテンの経済・資源・世界情勢・環境問題を考える

カイテンの経済・資源・世界情勢・環境問題を考える

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Recent Posts

Freepage List

Category

Favorite Blog

元銀行員のよもやま話 もろもろくんさん
たーちゃんファンド たーちゃん001さん

Archives

2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2008.04.16
XML
カテゴリ:財政・経済
これから労働者が減少していく中、高齢者を社会で支える負担は増え続けていきます。高齢者を支える仕事は機械化が難しく、非常に付加価値が低い仕事が多いです。高齢者がこれまで作っていた価値が労働者に移るので富の移転は確かにおきるとは思いますが、海外から調達している食糧や資源を調達するためのお金はほとんど生みだすことはできません。多くの製品は国外で安価な労働力を用いて生産することができますが、物流や介護、医療、小売など国内の労働力を用いるしかない産業では特に厳しくなると思います。そして、これらの生活に密着した産業に人が流れるので更に海外から食料や資源を調達することは困難となります。

簡単に言えばこれまで高齢者が溜めてきたお金がその価値を大幅に失うことになります。具体的には人件費の高騰や資源価格の高騰が起こることで相対的に低下することになります。この問題は国内ではすでにまともな方法では解決することができません。

企業は需要に応えるために労働者をより低い賃金でより多く働かせようと考えますが、労働者は転職をすることで対応します。結果、労働者を良くない雇用条件で働かせようとする企業は人手不足で倒産していくか、雇用条件を改善するしかなくなります。
また消費者は移住を検討するかもしれません。年金ではなく現金で資産を持っている人は円安の心配なく移住ができます。物価が低く生活しやすい国は世界中にたくさんあります。ただ日本語も通じないのでやはりそれほど多くなるとは思いません。

これを解決する方法はいくつかあります。ただそのどれもがやや問題だと思われるような解決方法です。これらのうちいくつかを組み合わせてやることになると思います。

一つは、関税を下げることです。これは国内で必ずしもしなくてもいい労働をできるだけ海外の労働力に頼る方法です。これは物価を引き下げるのでお金の価値を高めます。
また、移民を受け入れることも考えられます。この方法も海外の労働力に頼ることになりますが、国内が生産拠点になることにより地価が維持されたり、消費がある程度国内にとどまります。ただ言語などの問題もあり移民を受け入れるとは思えないので可能性は低いと思います。
ほかには、労働力を補ったりより効率的に使うためにロボットによる自動化やITによる行政サービスの効率化やセルフサービス等が進むことが考えられます。ロボットやITによる効率化はもちろんですが、ガソリンスタンドのセルフ化のように自分で自分自身のためにサービスを提供することが増えると思います。
また、サービスの水準を落とすことも考えられます。労働者は給料が同じならより楽な仕事を選びます、スーパーなどの接客やさまざまな場面でより質の悪いサービスに触れる機会が多くなると思います。

労働者の収入を増やさずに(つまりお金の価値を落とさずに)労働力を十分に得る最終的な方法として、強制的な労働をさせるという方法も考えられます。某宮崎県知事の「徴農制」の話はここから来ているのだと思います。日本は憲法に勤労の義務(第28条第1項)がある国なのでいざとなれば・・・
やっぱりないと思います。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.04.17 00:50:08
コメント(0) | コメントを書く
[財政・経済] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.