エルサルバドル ホヤ・デ・セレン遺跡
エルサルバドルの首都サンサルバドルから約40分。宝の丘(hoayaホヤ~宝、cerenセレン~丘)という意味を持つ遺跡。紀元後600年代に起こったとされているロマ・デ・カルデーラ火山の噴火により、村全体が溶岩の下に埋まってしまった。それが、1976年偶然サイロ建設の際発見されたのだ。マヤの普通の人々の生活を知ることが出来る貴重な遺跡とし、1993年ユネスコの世界遺産に認定。当時の家の様子。日干し煉瓦で造られた壁、ベット、飾り戸棚なども見られる。回りを取り囲んでいるのは、当時の火山灰や溶岩。この中に1400年近く埋まっていた。一番奥は丸天井のサウナ。溶岩が飛んできて天井に穴があき、中に火山灰が入りこんだため、崩れることなく残ったのだとういう。その前には倉庫や、家の跡など。ひしゃげてしまった壁などもそのまま残されている。シャーマンの家。占いなどに関する遺物も残っていたようだ。右のサンのように見えるのは窓。ここでシャーマン(女性)が相談を受けたという。中米のポンペイとも言われているが、人骨は発見されていない。噴火がゆっくりであったため、人々は逃げる時間があったのだろうと考えられている。このほかにも、トウモロコシを植えた畑、台所、倉庫なども保存されている。1400年以上昔の、普通に暮らす人々の生活が垣間見られるのだ。遺跡は、3つのエリアに分かれており、昨年新しくされた博物館も分かりやすい。また、スペイン語&英語のガイドも常駐。案内を頼める。そんなに広くないので、1時間ほどで回れる。遺跡の中には、カカオの木、コナカステの木、カシューナッツの木など、様々な植物も植えられていて興味深い。小さなお土産屋さんもある。これを入れたら2時間ほど