ビワを洗う?!
今年は気温が平年より2度も高い(「農家とお天気」参照)ので、ビワもずいぶん早くから熟しました。tetywestの地域では、いつもだと6月になって出荷が始まり6月20日頃まで続きます。ところが、今年は6月10日にしてほとんど終わってしまいました。今、台風4号が四国に接近中なので風雨が強くなって来ましたが、今年はビワの収穫はほとんど終わっているので少し気分が楽です。去年は同じく台風4号が5月31日にやって来て、収穫前のビワにものすごい被害が出たのです。それに、ミカンの果実も風で擦れた傷がたくさん出来ました。どうか早く熱帯低気圧になって欲しいものです。ところで、ビワを食べるとき皆さんは果実を洗ってますか?「手を洗う」・・・・トイレ「足を洗う」・・・・堅気になる「イモを洗う」・・・・ひしめき合いじゃ「ビワを洗う」は?・・・・という問題ではありません(笑)ビワは3月~4月に果実に袋をかけます。農家は袋のままビワを収穫して家に持って帰ります。そして袋を剥いで果実を1個ずつ枝から切り離します。そして大きさ別にパックに詰めるのですが、その時果実の表面のウブ毛が取れないように細心の注意を払っているのです。果実を取るときは、親指と人差し指でヘソと果梗枝の部分を挟みます。決して果実の表面には触らないのです。ビワにウブ毛があるのは何故でしょう?ビワは雨の多い梅雨の時期に熟しますから、ウブ毛で水を弾いて腐るのを防いでいるのです。自然界はとてもうまく出来ていると感心させられます。ビワの学名は「Eriobotrya japonica」ですが、erion は「軟毛」、 botrys は「ぶどう」という意味です。白い軟毛でおおわれた果実が房になり実るから「ビワ」なのです。(本来はそうなのですが、大きい果実を生産するために、袋をかけるとき摘房で2個にします)ですから、スーパーでビワを買うときはウブ毛に注目してください。ウブ毛があちこちで取れてテカテカ光っているようなビワは農家に丁寧に扱われていない不幸なビワなのです。話が逸れてしまいましたが、そろそろ結論を言いましょう。●無農薬+袋かけ栽培ですから、もちろん洗わなくて大丈夫です。あっと、それから、●皮を剥くときはヘソの方から剥いだ方がきれいに剥けます。恥ずかしながらtetywestは今年までそのことを知りませんでしたので、反対側から剥いでました(大汗)