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2001年11月01日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
タクシーはくねくねと曲がりながら、なおも登って行く。対向車はめったに来ない。道路のガードレールは、ミカンの樹より少し明るい緑色に塗られている。このちょっとした配慮はとても私の気に入った。この方が風景との違和感がずっと少ないし、第一おしゃれだと思う。みんなで「自然の緑の中にあるガードレールを緑色にする運動」なんていうのが出来ないものだろうか・・・・

やがて、道路の傾斜が次第に緩やかになり、一番高いところにさしかかった。この先に、今の天皇陛下が皇太子の時、夫婦で風景をご覧になった場所があると、運転手さんが教えてくれる。こちらが頼みもしないのに、「停まるでしょ?」と車を路肩に寄せてくれた。早速、道路を横切ってその展望所へ行く。確かに「皇太子御夫妻展望の場所」とか何とか書いた石碑があった。展望所の標高は250mくらいだろうか、眼下にはミカン畑が広がり、海へと続く。海は午後の日差しを反射してキラキラと眩しい。実は、この海からの反射が美味しいミカンの秘密なのだ。ところどころに廃園になったミカン園が見える。お年寄りが頑張ってミカンを作っていたのに、後継者がいなくて仕方なく廃園にしたのだろうと思うと少し胸が痛む。右の方を見ると海と陸とが一直線の堤防で仕切られている。明治時代に干拓で作った農地だそうだ。この地域では山と海へ開拓が広がっていったのか・・・今、有明海は諫早湾の干拓でいろいろな問題が起こっている。草枕ではないが、明治時代よりずっと住みにくい世の中になったと思う。

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展望所からの眺め


再びタクシーに乗り込む。道は次第に緩やかに下っていく。ここから、また河内地区へ帰ってきたのだ。前方には標高665mの金峰山が見える。周りはやっぱりミカン、ミカン、ミカン。しかし、さっきまでの風景と少し違っている。白い石垣、緑のミカンの樹、黄色く色づいたミカン、それに加えて、地面にも白いシートが敷いてある。最近になって、有名なミカン産地はどこも、この白いシートを敷くようになった。秋の雨を遮断して糖度を上げ、ミカンを美味しくするためだ。このシートは、雨の水は通さないが、土壌中の水分は蒸発させるという性質を持っている。押入れの除湿用に使われている「水とりゾウさん」にも張ってあるので、ご存知の方も多いと思う。もう一つ、さっきとは違うものがある。どこを探しても廃園がないのだ。さすがは、ミカンの銘柄産地として全国に名を馳せる河内地区だと感心した。(つづく)






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最終更新日  2003年01月11日 18時45分01秒
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