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2001年11月05日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
ちゃんこ&馬刺しを食べる

熊本での夕食はちゃんこだった。ホテルの前に送迎バスが到着して、我々をお店まで運んでくれる。大きな鯛の看板と、ビルいっぱいに書かれた「大地」の文字。入り口がまた変わっている。トンネルのようなところをくぐっていくのだが、それが総ガラス張りで、頭の上にも横にも魚が泳いでいる。店内に入ると、まず目を引く大きな力士像。モデルは双葉山だそうで、高さは5mはある。その上には相撲の吊り屋根がぶら下がっている。天井まではゆうに10m以上ありそうだ。飾ってある有田焼の皿や壷も馬鹿でかい。まるで、ガリバー旅行記の「巨人の国」へ来たみたいな錯覚に陥る。この店のオーナーは元力士で、四股名をそのまま店の名前に使っているそうだ。大鵬の後輩弟子だったらしい。

4階へ案内されると、そこは個室になっていて、それぞれ相撲部屋の名前がついている。我々が案内されたのは立浪部屋だった。柚子胡椒とゴマで味付けされた味噌鍋に、材料は鶏のミンチ、豚肉、椎茸、エノキ茸、ハクサイ、ネギ、ニラ、モヤシ、ハルサメ、豆腐、油揚げ、サツマイモ、餅。それ以外に、酢の物、刺身、ゆで蟹、辛子レンコン、そして、これ無くして何が熊本!という名物馬刺しが並んでいる。部屋の中は震えるほど寒い。

早速今日の研修の成果を祝い、乾杯をして食事が始まる。部屋付きの仲居さんが一人いて、慣れた手つきでちゃんこの材料を鍋に入れてくれる。私は、まず馬刺しに箸が伸びる。大根のつまに青紫蘇をあしらい、その上に貴重品のように載せられている馬刺し5切れ。牛肉よりさらに深みを帯びた赤い肉の中に脂肪の筋が細かく走る。馬肉の霜降りなのだ。からし醤油に端の方を漬けて、口の中へ。おお!とろけるような舌触り。これを食べただけで、熊本へ来た甲斐があるというものだ。その皿の中にもう一つ小さな白い肉の塊がある。仲居さんに聞いたところ、馬のタテガミの付け根の肉で、精力が付くとのことだった。食べるとコリコリとした食感があった。そのうち、茶碗蒸とサクラ納豆(馬肉+納豆)が運ばれてくる。ちゃんこの方もぐつぐつと煮立ち始める。さっきまで寒くて震えていたのに、もう上着を着ていられない状態になってきた。ちゃんこはピリッと辛口で、実に美味しい。ボリュームも相当あるのだが、材料の半分を使ってこしらえた最初の鍋は瞬く間になくなってしまった。鍋が空になると仲居さんは、後の半分の材料を入れてくれる。そのすぐ後に天ぷらがやって来る。

このあたりからは宴会モードに移行して、酒の徳利をもって席を移動し、さしつさされつの杯のやり取りが始まる。その間も私一人だけは、わき目もふらず鍋に喰らいつく。なぜかというとアセト・アルデヒド分解酵素欠損症の体質なのだ。平たく言うと「下戸」である。このような席でも烏龍茶しか飲めない。当然モトを取ろうと食いに走ることになる。おかげで、宴席が終わる頃にはすっかり満腹状態になっている。しかし、この店では最後にご飯と澄まし汁がでた。漬物をおかずに何とかこれを平らげたとき、何と!さらにチーズケーキが出てきた。さすがの私もちゃんこ鍋の後のチーズケーキという取り合わせにはついて行けず、胃袋にもそれが入る余地が残っていなかった。結局出されたチーズケーキは全部、仲居の「ひとみ」さんへのプレゼントになった。






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最終更新日  2003年01月11日 18時53分24秒
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